ハイ・アンド・ドライ〜レディオヘッドについて語り合いたい〜

ドゥオモ! masakuroyです!

今週末は久しぶりに帰省しています!

 

といっても年末年始は戻ってましたからね、、、約一ヶ月ぶりの東京です。

 

今回帰省するにあたりmasakuroyは考えた。

いつも行きは高速バスで、帰りは新幹線という旅程を組む事が多いが、

いかんせん高速バスの疲労度はハンパない。

 

たしかに私は以前ブログで高速バスを激賞していたが、朝出て5,6時間ぶっ続けで座席に座って移動し続けるのはツライものである。

 

しかも年末、高速バスで東京から名古屋に帰っている時、静岡県富士宮市あたりで突然の体調不良に襲われ(後々ウィルス性胃腸炎だったことが判明)、まさかの富士山のふもとでバスをドロップアウトしビバークすることも頭をよぎった。

 

しかしなんとか名古屋まで耐え切ったがその後の道のりは地獄でしかなかった、、、

やはり快適にかつ短時間に(割安で)帰省したい!ということで私が目をつけたのは「ぷらっとこだま」である。

 

説明しよう”ぷらっとこだま”とはJR東海ツアーズが提供する新幹線こだまを安く利用できるプランである。

名古屋-新横浜間が片道7900円で利用でき、かつワンドリンクもついてくるのだ!!

往復料金も高速バス+新幹線のぞみと変わらない。

ということで今回ぷらっとこだまを利用して帰省してまーす^ – ^

 

こだまは小さい時に母方実家の大阪に行く時によく乗ったなぁ・・。
大人になってからはこだまに乗る事はほとんどなくなったが。

 

普段止まることない浜松とか掛川・熱海に止まるのもこだまの醍醐味だね!^o^

 

 

さて今日はレディオヘッドについて語りたい。

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(画像:苦悩に染められたレディオヘッドの「Creep」は、ファンにも彼らにとってもスペシャルな1曲に|TAP the POPより)

レディオヘッドを知らない人に簡単に紹介しよう。

レディオヘッドとはイギリス・オックスフォード出身の5人組バンドである。

メンバーはトム・ヨーク(ボーカル/ギター)、エド・オブライエン(ギター)、フィル・セルウェイ(ドラム)、コリン・グリーンウッド(ベース)、ジョニー・グリーンウッド(ギター/キーボード/ラップトップなど)であり結成当初からメンバーは変わっていない。

全員オックスフォードの名門パブリックスクール、アビンドン・スクール出身であり在学中に前身バンドを結成。

トムがエクセター大学、コリンがケンブリッジ大学、エドがマンチェスター大学、フィルがリバプール大学出身という超インテリバンドである。

メディアでは中産階級出身のレディオヘッド・と労働者階級出身のオアシスでよく対比されることがある。(楽曲はどちらも素晴らしいが)

 

ロックバンドの域を超えたアート集団と称されることもある。

以前ディアハンターのことを書いた時に触れたが、もはやレディオヘッドは1バンドの域を超えて、私にとっては拝み倒す八百万の神様のような存在である。

レディオヘッドが生み出した楽曲の数々が心の拠り所になっているといって差し支えない。

レディオヘッド・・あ、すいませんレディオヘッド様(以下敬称略)との出会いは洋楽ロックに目覚めてWinMX(現在ではファイル交換ソフトは違法ですからね!! 白状しますが当時はバリバリやってました……。)で色んなバンドを聴きまくっていた18歳の頃、友人のSから「この曲カッコいい」と勧められ「Creep」を聴いたことから始まった。

最初はニルヴァーナのフォロワーのようなオルタナバンドなのかなぁと思っていた。
(当時は洋楽に対する知識もあんまりなくレディオヘッドが既に名声を獲得していた事も知らなかった)

しかし物悲しく静かな曲調から、まるでノイズの異音のような「ガガッ」というギターから始まる怒涛のコーラス、「でも僕は嫌なヤツだ、気味が悪い人間なんだ」と歌う圧倒的なネガティビティ、でもどこか美しい耽美的な世界観に
ハマった。

その時は色んなバンドを聞くことを優先していて(ColdplayやBeckも聴いていた)、特に掘り下げることはなかった。

 

またSから「レディオヘッドの”Kid A”というアルバムを借りて聴いたけど、聴いてて気分が落ち込んでくるから聴くのを止めた」と聴き、「聴いてて気分が落ち込むって一体どんな曲なんだろう」と気になったりしていた。

その内、洋楽に詳しくなる中でレディオヘッドが現代ロック界の孤高の存在であり、アルバム「OK Computer」が90年代のベストアルバムでありロックの金字塔という記事を読み、俄然興味を隠せなくなった私はレディオヘッドを体系的に聴いてみることにした。

ここからはアルバムごとの感想を述べていこうと思う。

Pablo Honey
記念すべきレディオヘッドのデビューアルバム。アンセム「Creep」が収録されている。

メンバーがデビュー作は失敗だと言ってたり当時音楽メディアに酷評されたりして”駄作”であるという寸評も見かけるが、素晴らしいアルバムだと思うし個人的に大好き!
その後の作品と比べると毛色が違うが、青臭くてキラキラしていて希望に満ちた曲が多い。
Anyone Can Play Guitar、Prove Yourself、I Can’tなどハッとするほどメロディが美しくブリットポップの芽生えみたいな感じがあり名曲だと思う。 花の真ん中につんとした表情の赤ちゃんの顔がある、という独特の印象的なアルバムジャケ。

The Bends
Creepの一発屋の疑いを見事に払拭した記念碑的セカンドアルバム。

ギターロックの最高峰という評価に違わない、最高のロックソングが盛りだくさんの完成度が高いアルバムだと思います。

一曲目の「Planet Telex」から魅惑の陶酔の音世界に引き込まれます。

まじでこのアルバム全曲名曲です。ヤバすぎ。
とくにHigh&Dry、大好き。 レディオヘッドの曲の中でも一二を争うくらい好きな曲です。
Bonesもサビが死ぬほどカッコいいです。
Creepの「ガガッ」みたいなJustの2:25のギター音といったら、、、鳥肌が立ってきますね!!

あえてものすごい暗くて不穏なStreet Spiritでアルバムの幕が閉じるのも示唆的で、今後のバンドの方向性を予見しているようです。

変な表情をした人形の写真が不気味なアルバムジャケットですが、自動車の耐久テストに使われる人形みたいですね。

OK Computer
90年代のベストロックアルバムとも言われ、レディオヘッドというバンドが、ロックという枠を飛び越え1つ上の次元に到達したアルバムと言えるのではないでしょうか。

ドラゴンボールで例えるなら、スーパーサイヤ人の限界を超えた超スーパーサイヤ人みたいな。

OK Computerの一曲目、これは文句なしに私が一番好きな曲です。 そう、「Airbag」です。
私の葬式ではこのAirbagをリピートでずっと流してほしいくらい好きです。

イントロの深く唸るようなギターリフだけでもう、、、、マ・マーヴェラス!!って感じです。

またParanoid Android木魚の音のような衝撃的なイントロ、ロックを超えたクラシック交響曲のような編成、リスナーを置いてけぼりにするブッ飛びっぷり。

Let Downのこれは天国で流れる音楽か!?とでもいうべき天上の美しさ。

そして最も驚愕なのがFitter Happier!!

もはや曲ですらない笑
何もしらない人がいきなり聴いたら

エッ!?、、何コレ?!・・・ウワァーッ、洗脳だァーーッ!!∑(゚Д゚)」
となってしまうことでしょう笑

これはロックソングではなく完全に現代アート作品です。

現代人の”望ましい生活”への痛烈な皮肉になっています。

アルバム全体として「移動」がテーマになってあるようです。

最近はアルバムを通して音楽を楽しむ事って本当に減りましたよね・・・

Kid A
これはまた衝撃的なアルバムです。

レディオヘッドが今まで自ら築き上げたキャリアを全て壊し、全く異なる新しい音楽像を作り上げました。
まさに「スクラップ・アンド・ビルド」

このアプローチはすべてのベンチャー起業が模範とすべきですね。(何を言ってるんだ俺は?)

しかし輝かしいキャリアにあぐらをかかずに、自らのアイデンティティーに決別してでも常に新しい音楽を模索・追求していく姿勢こそが、同時代のアーティストからも尊敬を集める「レディオヘッド」という唯一無二の存在へと押し上げたのでしょう。

「エヴァンゲリオン」のセカンドインパクト後の南極のような冷たく絶望的な世界が広がるアルバムジャケットがこのアルバムの内容を物語ります。

もともと温度が低い冷たい空気感を持った曲が多かったレディオヘッドですがこのアルバムからは完全に「温度」、もっと言えば「人間らしさ」が失われています。聴いていると体感温度が2度くらい下がるかのようです。

まるでコンピューターがコンピューターのために作った曲・アルバムのようです。

昨今トレンドにのぼっているAI(人工知能)による社会コントロールをあらかじめ予測していたんじゃないか?そんな思いを抱かせます。

ロック色は薄いですが、私はこのアルバムも超大好きです。

Sのように最初は拒否反応を示す人も多いかもしれませんが、ロックに耐性が出来てくると最高に面白くてクリエイティブなロックアルバムだということに気づくでしょう。

Kid A、National Anthem、How To Disappear Completely、Optimistic、Idioteque、、、ロック経由エレクロニカの高品質な珠玉の名曲群です。

Amnesiac
Kid Aと同時期に制作されたいわば「双子のアルバム」。

アルバムジャケットでは泣いている異形の生き物が描かれています。
まるで「ここはどこ? 僕はだれ? 僕はどうすればいいの?」と途方に暮れているようにも見えます。

このAmnesiacとは「記憶喪失者」という意味なのですが、このジャケットの生き物を指しているのでしょうか? そしてこのタイトルが意味するところとは・・・?
Kid Aに比べて割と地味というか、電子音よりも生音をベースとしたオーガニックでジャジーな仕上がりになっております。

しかし聞けば聞くほど味が出るスルメアルバムとはこのことか、と思わずひとりごちてしまうような味わい深い作品です。

Life In A Glass Houseという曲があるのですが、その曲の歌詞で

「もちろん僕だって草原に寝転がっておしゃべりしていたい でも誰かが聴いているからー」

とあるのですが、この歌詞は豊かな人々が貧困にあえぐ人々の窮状を見てみぬふりをしている、

ということに対して問題定義を投げかけている、と言われたりします。

まだこれ以降の作品についてもレビューしていきたいのですが、疲れたのでとりあえずここらで一旦終わろうと思います。笑

あぁ、酒を飲みながらレディオヘッド談義に花を咲かせたい笑

なかなかこういう音楽の話で語り合う機会ってないんですよね笑

このブログを見てレディオヘッドに興味を持ったあなた、ぜひアルバムを聴いてハマってもらい、レディオヘッドが出演する今年のサマーソニックに一緒に行きましょう、

そして飲みながらレディオヘッドの素晴らしさについて語り合いましょう笑!

それでは! チャオ!(^o^)

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