アロハ〜! masakuroyです!
人生初のハワイ旅行から帰ってきました!
いや〜ハワイ良かったホンマに良かったわ〜!
出勤してスーツのつもりがアロハシャツを着ていたり、レイを首から下げていたり、身体からココナッツの匂いがしていたらもう完全にアウトです。
完全なハワイ・ロス症候群だと断定できるでしょう。
今回ハワイに行く事になった主な目的は友達の結婚式出席です。
最近はもっぱら海外旅行はしておらず、仕事でも海外出張はないので、直近では2011年のベトナム以来の国外出国になります。
(震災が起こったまさにその時にベトナムにいたというなんかすごい偶然)
出発1週間前までは特段意識していなくて、有給の理由を説明する時も
「いや〜友達の結婚式がハワイであるからですよ〜! 別に僕がハワイに行きたい訳じゃないですよ!?」
となぜか自己防衛的な発言をしていたが、シルバーウィークが間近に迫ると完全に頭はハワイモードになっており、ウキウキソワソワして目の前の事にかなり集中できなかった。
「ハ・・・ハワワワワ・・ハワイ・・ハワイ・・・ワイキキ」と危ない独り言を言いそうな精神状態に置かれていた。
ハワイというと日本人に最も人気がある観光地、フラダンス、ウクレレ、サーフィン、ロコモコ、ビーチボーイズ・ジャックジョンソンに代表されるメロウでチルアウト気味な心地よい音楽と空気感が思い浮かぶ。
実際にはどんな所なんだろう? なぜそんなにハワイって人気があるんだろう?
そんな空想を繰り返しつつ出発の日を迎えた。
私は空港行き高速バスの発着所がある地元の駅で、一緒に結婚式に出席するTと待ち合わせをした。
その時私は秋の花粉ブタクサかイネに完全に鼻をやられており、鼻水が常に流れ出てティッシュが手放せない状態だった。
しかしこれもつかの間、ハワイにさえつけば辛い花粉症ともオサラバだぜい!とあと一歩の辛抱だと自分に言い聞かせた。
一時間ほど経って成田空港の第二ターミナルに着いた我々。
時間に余裕を見過ぎて出発3時間前には着いた。
久しぶりに成田に行って思ったのは「外国人多っ!」ということだった。
近年日本への観光客が増え、Airbnbなどの宿泊サービスが活況を呈していると聞いていて、名古屋でも外人観光客多いな〜と感じてはいたがまさにそれを実感させられた。
また出発ゲートにある大型スクリーンでは舞妓さんとか世界から見た日本のイメージに合う人が色んな国の言葉で「また来てね日本」と書かれたボードを持って笑っている動画が流されていて、日本に観光客をもっと呼び込もう、また来てもらおうという日本観光立国戦略の本気度を感じた。
Tが入国手続きを終えて続々とエスカレーターを降りてくる外人観光客を見て
「インバウンド祭りや!」
と言った一言が印象的だった。
今回、なんと新郎新婦、新婦家族と行きの便が一緒というミラクルを経験w
結婚式出席者がみんなで仲良く出国するわけですw
飛行機はチャイナエアライン、20時頃出る便で出発おそ!と思ったけどハワイには朝の8時に着く便だ。
チャイナエアラインと聞いて一抹の不安を抱いてしまったが、とても快適な空の旅でした!
機内食も美味しかったしCAさんも綺麗な人ばかりでそうとう眼福だった。
行きは飛行時間が6時間くらいなので、機内食食って寝てたらあっという間にハワイに着いた。
「きたでーー!! ハワイやーー!!」
無事着陸して機外へ出るとモワッとした暑さが。 ハワイって案外湿気あるんだね!
スマホの電源を入れようとするといきなり係員さんに「ケータイハナスダメヨー」と日本語で先制パンチを食らった。
入国審査で「お前随分顔が濃いな? 日本人か?」と疑われるんじゃないかと一瞬不安だったが無事ハワイ入りする事が出来た。
ハワイに着いたらまずトイレという諺があるように(ない)、一歩足を踏み入れると、
出た!! この下が空いてる個室トイレ!!
日本の個室って下まで完全に仕切られてるじゃないですかー、
ただ海外のトイレって洋式前提だからなのか下がズドーンと空いてるんですよね〜
私はこの下が空いてる個室が不安でしょうがないんですよね。
匍匐前進で入って来れば侵入できるじゃないですか!(そんな奴いないと思うけど)
用足してる時にそんな自体に遭遇したらアウトですよ! 完全に無防備ですから。 むしろ生まれたままの姿ですから。
あ、上は着てるか。
海外来たら日本との違いあるあるですよね。
こういう構造のほうが作るの大変だと思うんだけどな〜
さて用も足したところで空港の外にでたら、明らかに分かりやすいコーディネーターさんが!
てるみくらぶ経由で予約したんですけど、てるみくらぶの分かりやすいボードを掲げたコーナーがあり、日本人のハキハキしたコーディネーターさんに荷物預かってもらい、てるみくらぶのロゴが全面にラッピングされた分かり安すぎるバスに乗り込みました。
まず旅行のオリエンテーションが行われるワイキキ市内のオフィスに行くことになった。
この時バスに乗り込んでいる人々、9割女性である。
3人組だったり2人組だったり。
セルカ棒を持っていかにもウェーイ!な感じの20代前半女子3人組とかもいましたw
翻って我々、お世辞にも爽やかとは言えない
三十路男2人。 明らかに「浮いている」という空気感を隠しきれませんでした。w
「私たちは友達の結婚式に出席するためにハワイに来ています!」というプラカードを持って歩きたい気分だった。w
ハワイではWi-Fiが必要だろうと成田空港で借りて行ったのだが、ハワイにつくと自動的にSprintに接続された。
あれ?これ金かかるんじゃないの?と思ったがソフトバンクならアメリカ放題というサービスで、データローミングをオフにした状態でSprintに繋がっていれば日本と同じように使えるらしかった。
この時はソフトバンクにしといてよかった!! ありがとう孫さん!!
、、、と思ったが日本帰ってから高額のデータ使用料が後から請求されるなんて事はないよね、、、汗泣
Tギャラリア内にあるてるみハワイオフィスにて帰りの便やオプショナルツアーの説明を受けている際に、ハワイで日本人客に一番人気のある「サンドバー」という潮が引いた時しか現れない砂の島がある天国のような光景を楽しめる場所のツアーが紹介された。
Tに「サンドバーいいな〜めっちゃキレイそうじゃん! 行こうぜ!」というと
「なんで男二人で綺麗な景色を見に行かなきゃいけないんじゃ」と全拒否された。
オリエンテーションが終わると、解散になったので我々はまずホテル方面に歩いて向かう事にした。
時間は朝10時くらいでチェックインまで時間もあった為、まず昼メシを食うことにした。
Tが「ハワイといったらステーキとパンケーキだろ」というので、ハワイ在住YouTuberの人のグルメガイド動画で紹介されてた「リキリキドライブイン」というステーキレストランに行く事にした。
リキリキドライブインはワイキキ中心部から西に向かってアラモアナセンターも超えた、ウォルマートがある辺りにある。
最初はハワイの街並みを楽しみながら「日本人多いな〜」とか「うわっ、ハワイすげぇちっちゃいハトがいる!」と思いながら歩いていたが、徐々に疲れてきた。
そう、ワイキキからそのレストランまでは多分距離にして5キロくらいはあった。
歩いていくには些か遠い距離だったのである。
ハワイには信号がない所で道路を渡ると罰金をとられるという法律があると聞いてたので、慎重に横断歩道の白線からはみ出さないように渡っていた。
しかし、途中で現地の人がフツーに信号ない所で道路渡ってるのを見て「ファッ!?」って思った。
これからハワイ行く人は絶対真似すんなよ!キリッ
歩きつかれた頃、我々はようやくリキリキドライブインに着いた。
なるほど、現地の人が行きそうなほんとに国道沿いのドライブインといったレストランだ。
我々は入店して席に通された。
ウェイトレスは皆地元のオバちゃんで親切な感じだった。
Tはテリヤキソースのステーキを、私は玉ねぎ付け合わせのステーキを注文した。
アメリカでは一般的なのかもしんないけど、主食をパン、ライス、マッシュドポテトから選ぶことができる。
マッシュドポテトが主食なんですよ!
まず日本ではあり得ない!
面白いな〜と思いマッシュを注文。
程なくしてマッシュドポテトが運ばれてきたがでかい!
サーティワンのアイスの5〜6倍の大きさの塊が二個ある。
日本のマッシュドポテトに比べてきめ細かくてなんか甘い。
マッシュドポテトをつまんでるうちにステーキ登場!
うおっ、肉がでかい! そして鉄板で焼かれてて美味そう!
Tの照り焼きソースステーキ↓
ステーキにはオニオンスライスがまんべんなくまぶしてあり、ソースはかかっていないのだが塩こしょうのみの味付けで、素材本来のしっかりした牛肉の味と玉ねぎのジューシーさが口の中に広がった。
うん、美味しい。
でかいと思ったが食べてく内にどんどん美味しくなり、こりゃ食べ足りないくらいかと思いふとTを見ると肉を半分くらい食べたところでまるで活動限界を迎えた初号機のようにナイフとフォークが止まっていた。
Tの目は完全に戦意を喪失していた。
おいっっ!! w めっちゃ残っとるやないかい!!w
「もう食べれない!! もうハワイのステーキには満足した!!」と言っていて満足するの早すぎるだろ!と思ったがなんとか完食したようだった。
そしてアメリカの良き古きレストランのようなオバちゃんウェイトレスのサービスを体験した我々は、お勘定を終えてチップを払い店を後にした。
いい時間になってきたので我々がハワイにいる間ステイする「ハワイプリンスホテル」でチェックインをした。
ハワイプリンスホテル、どんなホテルかと思ってましたが日本のプリンスホテルよろしくとても快適ないいホテルでした。
部屋が23階でオーシャンビューだし、ベッドもでかくてフカフカで最高!
そんな中、ハレクラニという超高級ホテルに泊まっている新郎Sから驚愕の写真が送られてきた。
ひえぇっ!! なんじゃこりゃあーーーー!!! 次元が違うw
気分を良くした我々は荷物をおいてワイキキビーチに泳ぎに行く事にした。
ホテルからワイキキビーチまでは結構距離があるのだがなぜか徒歩移動がデフォルトになった。
街を歩いていて思うのがマジで日本人が多いという事だ。 そりゃ現地の人もたくさんいるのだが肌感覚的に半分強は日本人だ。
そして日本語の通じる率がハンパない。
ハワイは全米屈指のリゾートだとは思っていたがハワイにおける日本人の影響力の大きさに驚愕した。
歩きに歩いてビーサンの鼻緒の部分に血が滲む頃、ワイキキビーチに着きました!
クロスアロハポーズを決める私とワイキキビーチ。
超有名なビーチだと思うが、ピーク時の湘南のような激混みって感じではなく非常に適度な人口密度だった。
いや〜海はちょうどいい水温で泳いでいるとめちゃくちゃ気持ちいい!
Tとは荷物の見張りと泳ぐのを交代交代でしていましたが、なんなら荷物の見張りの方が楽しかったです。
なぜかって? それは景色がいいからですよ!!^_^爆
まぁここぞとばかりにサングラスを有効活用して眼前に広がる光景を時を忘れて楽しませてもらいました!!
いや〜ワイキキビーチって、本当にいいですね(水野晴郎風)
ちなみに私は一切日焼けしたくなかったのでSPF+50の日焼け止めを練りたくって泳いでました。
しかし何故か浅黒い肌が更に浅黒くなりました。
そんなこんなでハワイでの幸先いいスタートを切った我々は一旦ホテルに戻り、シャワーを浴びた後長旅の疲れか時差ぼけか、気づいたら寝てしまっていた。
ふと目をさますと、なんと21時やんけ!!
3〜4時間眠りこけてしまい、夜ご飯に完全に出遅れた我々はマックに行きましたw
本場のマックはバンズとドリンクがでかかった、、、ポテトは日本と同じサイズだったけど。
クリスプチキンバーガーみたいなやつ。 バンズがでかい。
完全にやってしまった我々はABCストア(ハワイのコンビニ)でビールとつまみを調達して一杯やりながら翌日の計画を練った。
夜は新郎新婦、新婦友人@ハワイとディナーをする予定になっていたので、朝は早く起きて2〜30km先のカイルアにある有名パンケーキ店「ブーツアンドキモズ」に行きマカデミアソースのパンケーキを朝食に食べるという女子力MAXな計画を立てた。
我ながら見事な女子力である。
そしてワイキキに戻ってからウルフギャング・ステーキハウスのハッピーアワーを狙って最上級の肉を食う。
あれ、食ってばっかりだ。
そして空いた時間でおみやげを買う!
カンペキ。
朝早く起きるために我々は早速ハワイアン・スリーピングタイムに突入した。
翌日我々を待ち受ける試練を知らずに、、、
***DAY 2***
なぜか私が6時にセットしたアラームは鳴らなかった。 日本時間でセットしていたからかもしれない。
それでも予定時刻に起きれたのはTがたまたま目を覚まし、時間を確認しようとスマホの画面を見たら「6:00」だったからである。
「うおっ!! 俺の体内時計やべぇ!!w」
奇跡的に予定通り起床した我々はカイルア行きのバスが発着しているアラモアナセンター内のバス停に向かった。
youtuberの人の動画で丁寧に解説されていたため容易にバス停を見つけることができた。
バスは2ドル50セントを乗車時に運転手さんに払えば乗れます。
ただしお釣りでないのできっかり準備する必要あり。
この日は月曜だったため出勤する人や通学の学生でバスはすぐに混雑し始めた。
バスはハワイの内陸を突っ切りホノルルと対岸のカイルアにむけて、高速バス並みの速さで走行した。
ハワイ内陸は本当に青々とした山ばっかりののどかな風景が広がっていた。
3、40分ほどしたらカイルアに到着した。
バス停から更に5分ほど歩いた場所に「ブーツアンドキモズ」はあった。
ブーツアンドキモズを目視した我々は足を止めた。
あっ、な、並んでるっ!!
8時前に着いたのに既に店の前には長蛇の行列が!
しかも見た感じ皆日本人観光客だ!w
後々聞いた話だが元々地元の人に人気があり、その評判が日本人観光客の間で話題になりここまでの人気になったらしい。
いまや日本人観光客だらけで地元の人がはいりづらくなっているという。。
大体20人くらい店外で並んでいたが皆予約は済ませているぽい。
店内で食べるよりテイクアウトにしたほうが早く済みそうだった。
とりあえず店内に入り(主にジェスチャーで)受付の人に注文し会計を済ませようとすると、パンケーキは一つしかオーダーされてないようだった。
拙い英語で「ふたつがいいんだけど」と言うとオバちゃんが
「でかいからひとつで十分だよ。 Don’t waste your money!」
とサバサバしたことを言うので、アドバイスに従いひとつだけにした。
30分くらいかかると言われたので店の外で気長に待つことにしたが、ものの3分でテイクアウトのパンケーキが出てきたw
これがブーツアンドキモズのパンケーキだ!
確かに、、、うまい!
これはアツアツの状態で食ったほうがいい。
パンケーキ自体は普通だったがこのマカダミアナッツの特製ソースがめっちゃうまい。
なにか癖になりそうな味だ。
量はわりかし多いので確かに二人でひとつくらいが丁度いい塩梅かもしれない。
我々は目当てのパンケーキを平らげると早々にカイルアから引き上げた。
ハワイのパンケーキ量がめっちゃ多いんだよね。
※この時バス停の場所を間違えてバスが来ない場所で40分ほど待ちぼうけしてしまった、、、基本的にこの看板がある所には絶対バスがきます!
カイルアから出発地のアラモアナショッピングセンターに戻った我々は、私のたっての希望でお土産購入タイムに入った。
ド定番のハワイアンホストのチョコを買ったのだが、結局ABCストアで買ったのでアラモアナじゃなくてもどこでも買えるっていう・・・・
また頼まれていたホノルルクッキーカンパニーのクッキーも買う事が出来た。
クッキー試食したけど、素朴で味がしっかりしてておいしい!!
ホノルルクッキーストアの前で立ち尽くす私
お土産を購入し安心した我々は最高の朝食を堪能したあとは最高のランチだ!と言わんばかりにハッピーアワーを狙ってウルフギャングステーキレストランへ向かった。
ちなみにウルフギャングステーキレストランが入っている建物の前にある屋台のシェイブアイス(ハワイのカキ氷)がおいしい。
日本のカキ氷とは明らかに違う。
ソースは果物の味がしっかりしており、マンゴーの果肉とかナタデココみたいなやつとか具が盛りだくさんだ。味にうるさい Tも絶賛していた。
そんなこんなでウルギャンについた我々。
ちょうど12時くらいだったが奇跡的にあまり混んでいないようだ。
受付をして待ち時間なしでカウンター席に通される。
前回の教訓からひとつのステーキを注文してシェアすることとした。
また単品ディッシュは結構お値打ちなためアヒポキ(マグロの漬け)とハンバーガー・ポテトを注文。
とてもスタイリッシュでバーテンダーのような店員さんの接客が気持ちいい。
さすがサービスも一流である。
まず一杯いただきました! 乾杯!
ハンバーガー・ポテトが7ドルくらいの割にめっちゃクオリティ高くてうまいと思って食べていたら真打のステーキが登場!!
待ってました!
うっひょー!!
アツアツの皿に乗せられた厚切りのビーフの塊が運ばれてきたーー!!
このお肉を店員さんが丁度いい大きさに切り分けてサーブしてくれました。
見てぇ〜このお肉〜 まるで宝石のようや〜ウットリ
一口食べて実感した。これは今まで俺が食べてきた肉とは格が違うと。
肉の質の良さはさることながらかかっている手間が違う。
中は柔らかいのに表面はカリカリで程よい塩加減。 素材の本来のうまみを最大限引き出している感じだ。
私はハワイが生んだ自然の恵みと一流の料理人の手間暇かけた技術の結晶に感謝し、おもわず「アロハ」と手を合わせてつぶやいていた。
極上のランチを味わった後、お会計を済ませて帰ろうとすると店員さんがきまり悪そうに日本語で「スイマセン」といい伝票ホルダーを差し出してきた。
なんだろうと見るとそこにはチップの基準料金表が! 最低15パーセントらしい。
チップのルールがよくわからず大体1ドルくらいをいつも出していたのだが、一流店はサービスも一流なのでチップも相応らしかった。
ひとつ勉強になった私はお店入り口でアロハポーズを決めて写真をパチリし、ウルフギャングを後にした。
その後我々は昨日行ったワイキキビーチに再び訪れ、サーフボードを借りてサーフィンをした。
が、ズブの素人で身体が固くそんなに運動神経があるわけでもない私がいきなりサーフィンできるわけもなく、見よう見まねでサーフボードにまたがり波間をパチャパチャ3往復ほどパドリングした所で「無理」と悟り、早々にサーフボードを返却して平泳ぎに移行した。
ほどよく運動した我々はホテルに戻りベットに寝っころがりながらメジャーリーグ中継などを見てリラックスし、ディナーまで時間をつぶした。
新郎友人Sが予約してくれたレストランはなんと我々が宿泊していたホテルから歩いて3分のヨットハーバー沿いにあるオシャレなシーフードレストランだった。
ギターの生演奏もあり、ヨットハーバーからそよ風がふきこむ窓際に近い席で、新郎友人Sと新婦Aちゃん、Tと四人でレストラン自慢のシーフードに舌鼓をうち、白ワインを飲んだ。
そのうち話はSとAちゃんのお互いの第一印象、馴れ初めやいつ結婚しようと思ったかなどに及んだ。
Tが「やっぱり今日プロポーズありそうだなとかわかるの?!」などぶっこんでいるうちになぜか男は初キスよりも初めて手をつなぐほうが緊張するという話になった。
初めて手をつなぐ際の男の心境を顔芸で表現した結果、Aちゃんにバカウケしたのでこれは今後合コンがあった際に使おうと思った。
こうして結婚式前夜は更けていった。
***DAY 3***
とうとう今日は結婚式当日だ。
12時に新郎S家が泊っているホテルに送迎バスが来るとの事なので、Tと私はアロハシャツを買った後、朝食を食べてホテルにむかうことにした。
道すがらちょうどアロハシャツを売ってる洋服店があり入ったところ、日系のオバちゃんに「コッチ4ドル、見ルダケ」とおすすめされたコーナーにアロハシャツがたくさんかかっていた。
なぜかTと私はお揃いの赤いアロハシャツを買うことにした。
レジに行ってお会計したら15ドルだった。
おばちゃん、、、ハメやがったなと思ったが旅の恥は掻き捨てという事で我々は無事アロハを調達した。
ホテルにほど近い場所にある有名パンケーキ屋「エッグスンシングス」で朝飯を食う事にした我々三十路男二人。
この店は一階で予約だけ済ますと呼び出しベルを渡され、順番が来るとベルが鳴り二階の席に通されるシステムのようだ。
案の定ここもお客さんは大体日本人であり日本語のお土産コーナーまであった!
ベルが鳴り二階に上がって席に座った時、一階の待合席にカメラを忘れた事に気付いた私は急いで取りに行った。
すると近くに座っていた日本人家族に「さっきカメラをこちらに忘れてましたよね? 店員さんに渡しましたよ! 」と声をかけられた!
ありがとう! やっぱ日本人親切やな!
日本語通じるって素晴らしい!
ハワイ最高!と思いながら二階レジに行くとそこにカメラが置いてあった。
店員さんに「ザ、ザットイスマイキャメラ、、プリーズ・・」というと訝しげな顔で「
本当にあなたのカメラ? 証拠は?」
「カメラのブランドは何?」
と聞かれ、
「そ、そんな! いくらちょっと俺が挙動不審だからってひどい!」
と思った瞬間、店員さんの顔に満面の笑みがひろがり
「ハッハッハッハ!! イッツアジョーク! ヒアユーアー」
と言われカメラを返してくれた。
店員さんグルでドッキリを仕掛けられたみたいだ。
なんだよービックリしたー!!(◎_◎;) 思わず笑ってしまった。
しかしこういったお茶目なところもハワイアンの魅力であろう。
Tはバナナのパンケーキを頼み、私は店員オススメ!とあったポルトガルソーセージと卵とスムージーをオーダー。
しばらくしてプレートが運ばれてきた。
バナナパンケーキを見て一言思ったのは「クリームデカすぎ! 」
まるでマッターホルンの山頂のような生クリームがパンケーキの上に鎮座しているのだ。
しかもパンケーキは五枚もある。
Tは二枚しか食えず私も二枚食べたが一枚は残してしまった。
ハワイといえどさすがアメリカ、パンケーキと侮ることなかれ。
これを完食するには相当強い意志を持って満腹中枢をバカにするしかない。
ポルトガルソーセージと卵は、スクランブルエッグがフワフワでとても美味しかった。
最高の朝食を終えた我々はS家が宿泊するホテル・ハレクラニに向かった。
ハレクラニは見た目そんなに派手な大きなホテルではないのだがめちゃ有名な高級ホテルらしい。
確かにロビーにあるソファーに座っているだけで自分がVIPになったかのような気分に浸れた。 一銭も払ってないけど。
迎えのバスが到着する時間になり集合場所に行きS家家族と合流、まさにその時新郎Sと新婦Aちゃんも迎えのリムジンに乗り込む所で、二人を見送ったあとバスに乗車。
シェラトンでAちゃん家族をピックアップし、向かうは西海岸のホヌカイラニ・コオリナ・プレイス・オブ・ハワイ。
ドライバーのジェフさんはめちゃめちゃ日本語が上手くて、はとバスみたいにハワイの観光案内をしながら所々面白い話をして笑かしてくる、サービス精神の塊のような人だった。
道中、外に見えるダイヤモンドロックやパールハーバー、日立CMのこの木なんの木を紹介し、面白いエピソードを披露してくれた。
「日本のマンゴー、一万円もするなんて言ったらハワイの人誰も信じないよ。マンゴーは至る所になってて拾って食べるもんだから」
とか
「この木なんの木、ハワイではそこら中になってて珍しくもなんともないんだよね。日本人ばっかこぞってこの木見にくるからハワイの人皆不思議がってるよ。ちゃんとHITACHIの木って言われてるよ。」
ジェフさんのオモロなトークを聞いているうちにホヌカイラニに到着。
ディズニーのリゾートもある静かで自然豊かな素敵な場所だ。
しばらく控え室で待機していた時、Tと私の赤いアロハシャツまさかのペアルックが両家の好奇の視線にさらされていた。
時間になり、挙式の礼拝堂に通される我々。
シンプルだが神殿が全ガラス張りで正面の海を一望できるとても神秘的でドラマティックな礼拝堂だ。
挙式の時間になり、新郎Sが入場してきた。
タキシードがきまっているSが入場してくる際に、気のせいかSは笑いをこらえているように見えた。 いや、気のせいではない。
口がV字になり不自然に膨らんでいる。
私もその所作がおかしく吹き出しそうだった。
なぜだろう、近しい友達の晴れ舞台は普段の姿とのギャップにいつも笑いそうになる。
そうして新婦Aちゃんもご両親に伴われ入場。 結婚式1番の感動場面のハイライトだ。
二人のギタリストのアコギ生演奏とオペラシンガーによる聖歌独唱で荘厳な雰囲気に包まれる中、長い髪をSAMのように後ろでしばり普段はサーフィンをやってそうないかにもハワイアンの神父さんの導きのもと、二人は誓いのキス・指輪交換を行った。
神父さんの慈悲深い、深みのある笑みをたたえた表情が印象的だった。
チャペルの正面にあるプライベートビーチ。 贅沢すぎる
そうして挙式はつつがなく終わり、記念撮影後チャペルの外に出て、新郎新婦のために出席者が花道を作り、両手いっぱいの花びらを高く投げ「おめでとう!!」とお祝いした。
そう、これがフラワーシャワーである。
その後ハワイらしい演出だが、新郎新婦から家族友人に対してレイをかけてあげてビックハグをするというイベントが行われた。
ハワイの空港についたらフラガールからレイをかけてもらいキスのプレゼントというステレオタイプな妄想をしていた私にとって、レイをかける機会があるだけでいたく感激した。
その後、ビーチをバックに記念撮影した後、我々は披露宴会場に行った。
披露宴会場では新郎新婦がかわいい似顔絵のメッセージフォトを用意してくれていた。
最近若い女の子がかわいい似顔絵をアイコンにしているのを良く見るがこれはサンリオの「ちゃんリオ」というアプリで作れるらしい。 私のちゃんリオは顔の特徴を捉えていてとてもよく似ていた。
いや、むしろ私の顔に特徴があってこういう似顔絵すごい作りやすいんじゃないか??
Sのお父さんだけどうしても似せられなくて二枚メッセージフォトがあったのは笑った。
その後、Sが立派に主賓としての挨拶をし、私はなぜか前日に指名され、乾杯の挨拶をさせて頂いた。
両家の家族の前でなぜ私がこんな大役を?と思ったが必死に挨拶を考え、大きな声で明るく挨拶をしようとした。
しかし、緊張とどれくらい尺あるの?という所で焦り、言いたい事の半分も言えないうちに超早口で乾杯の挨拶になだれ込んだ。
もうちょっとゆっくり喋れればと、、、
プチ後悔である。
料理が給される前にまずシェフのメッセージビデオを最初に流していただけあって、料理は素材の味を十二分に引き出していて、見た目も美しくとても美味しかった。
シェフは日経二世の方らしいが、前レアルマドリード監督のカルロ・アンチェロッティにとてもよく似ていた。
ミドルからお年寄りくらいになると、アジア系もヨーロッパ系もおどろくほど似る人出てきますよね。
料理を食べながら会話を楽しむ中で、私が結婚もしていなく彼女もいないというお決まりの話になった。
「いや〜日本じゃモテないからハワイのほうがモテるかもな〜!!」と言うと、ハワイ在住のAちゃん友人Mちゃんに「いや、多分モテないですよ」とバッサリ。
はうっ!! ハッキリ言ってくれてありがとう・・・
Mちゃんいわくハワイの男性はやさしいのは当たり前で、とても積極的で女性をリードするのがうまいとのこと。
かつ筋肉ムキムキでカラダもたくましいとか。
まじか、、そりゃモテんわけだわ、、惨敗ですよ!! ハワイ男性の爪の垢を煎じて飲みたいくらいです!!
日本には草食系・絶食系男子が跋扈してるからなぁ〜。
やっぱりレディファースト+アグレッシブ+セックスアピールですね!
勉強になります!
そんなで楽しい時間はあっという間に過ぎ、終わりの時間が近づいてきた。
今回両親への感謝の手紙とか感動系の演出はなく、終始笑顔でなごやかな会だった。
両家の家族の方ともたくさん会話させてもらい、まるで自分も家族の一員になったかのようなとても楽しい時間を過ごした。
会場のサーバーの方々もとても素敵な方々ばかりで、飲み物を頼む時「Oh, This beer? OK,fantastic!」とかビール頼んだだけでファンタスティックとか言ってもらえてとても楽しかった。
会場の外で新郎新婦に見送られながら帰りのバスに乗り込み、会場を後にした。
二人の門出に立ち会えた満足感とともにハワイ旅行もそろそろ終わるのだという一抹の寂しさを感じながらハワイの自然豊かな景色を眺めていた。
今回初めてハワイにきて一番感じたこと、海や料理の美味しさ、リゾートとしてのリラックスした空気感も素晴らしいのだが何よりもハワイの人が素晴らしいのだ。
皆サービス精神に富み、人柄がとっても素敵だ。 素敵な笑顔で「アロハ〜、マハロ〜、エンジョイ〜」と言われるとこちらも自然と微笑んでしまう。
ハワイの人々は、関わった相手を幸せにする不思議なパワーを持っているのだ。
そしてハワイの人はとても勤勉だ。のんびりしたイメージがあったが皆ほんとうによく働いている。
仕事して疲れている中でもきらめく笑顔と相手に対する優しさ・気遣いを忘れない。
人としてとても大事なことを教わった気がした。
私は今回の旅行のことを忘れないだろう。 そしてまたいつか必ずハワイを訪れるだろう。
ハワイの人々の屈託無い笑顔にまたきっと会いに行くだろう。
人を惹きつける不思議な魅力がハワイにはあるのだ。
今回素晴らしい経験をさせてもらったハワイとハワイに住む人々に最後に一言だけいってブログを結びたい。
アロハ、マハロ、アイルビーバック!と・・・
Fin.