タグ: ダレノガレ明美

  • GO! GO! KON 7188!〜クアトロ・フゴーネス〜

    GO! GO! KON 7188!〜クアトロ・フゴーネス〜

    どうも、先日はじめてセレクトショップ「ジャーナル・スタンダード」に足を踏み入れ、「ワァ〜この上っ張り、オッシャレ〜!いくらかな〜?」と値段タグをみてみたら「20,000円」と記されていたので、「田舎もんだと思って足下みてんじゃねぇぞこの田子作が!!」とガチ切れして店を出たmasakuroyです。

    最近はダレノガレ明美がかわいいといっても、賛同してくれる人がいなくてさみしい思いをしています。

    でもおのののかも好きだし、森星ちゃんもかわいいな。

     

    さて現代の日本、平成の現代において、合戦(KASSEN)、戦(IKUSA)、男と女の真剣勝負とも言える「合コン」について書いていきたいと思う。

    「ドロケイ」や「缶蹴り」など、皆さんは子供の時には夢中になって遊んだ記憶もあると思う。

    しかしいい大人になった今、そんな楽しい遊びはやることができない(世間の目もあるから)。

    そこで開発されたいい大人が心から楽しめる遊びが「合コン」である。

    大人になり、社会人になってからだとなかなか新しい友人は作りづらい。

    だが、一緒に合コンをやってそのモーメントを共有してしまえば立ちどころに仲良くなることができる。

    合コンはいまや大人の社交ツールとしても機能していると言えるだろう。

    会社の同僚で年次が近い人など、仲良くなりたい場合は合コンに誘うのが打ってつけだ。

    合コンに誘われて気を悪くする人はいないだろうし(独身なら)、距離を縮めるにはもってこいだ。

    仮に女の子が可愛くなかろうがノリが悪かろうが、「いや〜あの時は最悪でしたねw すいませんw」といって思い出を語り合うことができる。

     

    何よりも合コンは、やる前が一番楽しいのだ。

    「今日どんな子が来ると思う?w」とか「幹事の子がかわいい子揃えたって言ってましたよw」とかどんな人が来るか予想がつかず結論が出ないことを、その会の前にひたすらしゃべくるのが一番楽しい瞬間なのだろう。

    そんな私も今まで数多の戦場をくぐり抜け、それなりの経験を積むことができた。

    私はどのような飲み会でもひたすらしゃべって場を盛り上げるロールを率先して引き受けてきた。

    なぜかと言えば、合コンの場で女子の興味を惹き付けるためには「面白い話」をしなくてはならないと思っていたからだ。

    また自分が話すことでどういった事がウケて、どんな話がスベッたか経験値をつけていきたいと思っていたからという事もある。

    (ただ単に目立ちたがりでしゃべりたがりだけだったかもしれないが。)

     

    例えて言うなら、今のジャイアンツの小林誠司捕手のようなものだとも言えよう。

    ジャイアンツには阿部慎之助という長年ジャイアンツを支えてきた重鎮中の重鎮がいながら正捕手の座に小林が座っているのは、球団の未来を見据えての原監督の考えなのだろう。

    経験が浅い小林はサインのミスをしたり、判断を誤ることもあるかもしれない。自分のミスのせいでチームが試合に負けてしまうこともあるかもしれない。

    しかし、そういった悔しい思いや、息をのむ修羅場を経験することで小林の捕手としての経験値が蓄積されていき、素晴らしいキャッチャーになるための肥やしになっていくのだ。

    実戦の舞台に立たなければ絶対に得ることのできない経験というものはある。

    私はいつも自分にそう言い聞かせて、給料の大半を合コンに費やしてきた。

    その結果得たものは何か?

    合コンに来た女の子と付き合ったとか? 合コンで盛り上がって女の子をお持ち帰りしちゃったとか?

     

    そんなものではない。

     

    私が得たものは「女の子達の笑顔」である。

    そう、私は「この合コンに来てよかった」「たくさん笑えてスッキリした」と思ってもらうことが一番うれしいのである。

    笑わせているではなく、笑われているのでもいい。 どんな形でもいいから今日来たことを後悔されなければいいと思っているのだ。

     

    「静かにしろい。

    この音が・・・オレを蘇らせる。 何度でもよ」(三井寿「スラムダンク」談)

     

    しまった、急にうさんくさくなってきた。 いつの間にか某居酒屋チェーンの経営者のようなことを口走っていた。

     

    ちなみに私は後輩と飲んでいてこんな感じで良い事を言っていると思っていたら、そいつから「masakuroyさんって、うさんくさいですね」と真顔で言われて凹んだことがある。

     

    いずれにせよ、私は仮に合コンの相手の女の子がかわいくなくて(失礼ですいません)、他のメンバーのテンションがダダ下がりになっている中でも「敗戦処理はオレにまかせろ!」と言わんばかりにひたすらテンションを上げてしゃべり続けた。

    いわば私はサッカーでいうところのディフェンシブハーフの役割を担っていたのだ。

    圧倒的な運動量でこぼれ球を拾ったり、相手のカウンターをプロテクトしてボール奪取し、攻撃的ミッドフィールダーにボールを預ける。・・・

    わかりやすいところで言えばレアル・マドリーが「銀河系軍団」と言われていた時のクロード・マケレレ、パリ・サンジェルマンでいうブレーズ・マトゥイディ、チェルシーでいうところのマティッチの役割を担っていたわけである。

    時にはアンカーとしての仕事だけではなく、前に出てチャンスメイクをしたり、FWに決定的なパスを送ることもマルチにこなした。

    2008年ユーロで、シャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタ、ダビド・シルバ、セスク・ファブレガスで構成されるスペイン代表の中盤は「クアトロ・フゴーネス(四人の創造者たち)」と言われ賞賛されたが、なんなら合コンの場で「ひとりクアトロ・フゴーネス」になっていることもあった。

     

    だが、私はアンカーやチャンスメイクのロールをこなせても、ストライカーではなかった。

    シュート精度に難があるし、そもそもシュートを打てないという性質もある。

    ある日本代表のフォワードの選手がゴール前のチャンスでシュートを打たず、「Q.B.K.(急に ボールが 来たので)」と言ったのは有名な話だが、言ってみればそういう事だ。

    人にはそれぞれの特性がある。

    ボールを奪うのが得意な選手も入れば、一瞬のひらめきでスルーパスを送るのがうまい選手もいるし、ゴール前で張り続けて相手のディフェンスラインを下げさせ、ワンタッチでゴールを奪う選手もいる。

     

    色々と合コン論について語ってきたが、今でも忘れられない試合がある。

    あの時は完膚なきまでに完全なる敗北を喫した。 言ってみれば「ドーハの悲劇」のような敗戦だった。

    もう五年くらい前、その時は4対4で23、4歳くらいの女の子達と飲んでいたんだと思う。

    その中に理系で、大学院の研究室に在籍しているという女の子がいた。

    発する言葉やリアクションが変わっていて面白く、「君面白いね〜」みたいな話をしていて、宴もたけなわになりメールアドレスを交換して解散したのだが、その後、驚愕のメールが届いたのだ。

     

    「本日の飲み会のお礼(●●)
    ●●さん,●●さん,●●さん,●●さん

    ●●高出身の●●●●です.
    先程は合同コンパの機会をいただき,ありがとうございました.
    そして,終電の時間とはいえ,途中退席してしまい,申し訳ありませんでした.

    皆さんとは初対面でしたが,それを忘れてしまうほど楽しい3時間でした.
    本当にありがとうございました.

    「富士急行」の件は把握していませんが,もし人数が足りなければぜひお呼びください.
    それでは,季節の変わり目で体調の崩しやすい季節ですが,何卒ご自愛くださいませ.

    (この後大学院研究室の署名がつづく)」

     

    えっ!? なにこれ!? もしかしてさっきのやつって就活のOB訪問だったのかな!??

    合コンを「合同コンパ」って正式名称で言っちゃう人って初めて会ったよ!!

    その礼儀正しい所作に感動を覚えた私とて武士のはしくれ、

    礼には礼を持って返答せねばならぬ、と以下の返信メールを送った。

     

    「このような丁寧なお返事を頂き、有難うございました。

    お酒の入った席とは言え、時には無礼な振る舞いもあったかと思います。
    誠に申し訳ありませんでした。

    また、このような酒宴の席を設けさせて頂ければ幸甚でございます。
    よろしくお願いします。」

     

    こうして試合は終わった。

    いまや私の頭の中には松任谷由実の「ノーサイド」が流れている。

    ”彼は目を閉じて枯れた芝生の匂い 深く吸った

    長いリーグ戦しめくくるキックは ゴールをそれた

    肩をおとして 土をはらった ゆるやかな冬の日の黄昏に

    彼はもう二度と かぐことのない風 深く吸った”

     

    晩秋の秩父宮ラグビー場の上空に広がるあかね空は、どこまでも澄んでいる・・・

     

    僕たちは、繰り返される合コンの果てに何を得るのだろう?

    幾度にもおけるビールでの乾杯、好きな男性のタイプの問いかけの先に、どこにたどり着けるのだろう?

     

    その答えはだれも知らない。

    その答えは、君の心の中にしかないのだから。

     

    Fin.