こんにちは。masakuroyです。
今回のエントリーの目次です。
ひとりフェス参戦までの経緯
お盆やすみが近づくにつれ、夏だしライブやフェスに行きたいという欲望が私の中で高まっていた。
最近もっぱらceroばかり聴いていた私は、「ceroのライブやってね〜かな」とググってみたところcero主催のイベント
「cero Presents “Traffic”」が開催されることを知った。
しかし日程を調べたところ海の日8月11日(金)と直近であり、既にチケットはソールドアウト。
「あちゃーもうちょっと前に調べておけばよかったなぁ。Traffic行きたかったなぁ」という旨をツイートしたところ、
なんとそのツイートにコメントが!
一緒に行く予定の連れが急遽行けなくなったためチケットを譲りたいという方がいたのだ!
渡りに船とはまさにこのこと!
何気ないツイートをしたことからなんとTrafficへの”チケット・トゥ・ザ・ライド”を手にしたのだった!
フェス当日。
ひょんなことから夏フェスを実現したmasakuroyであったが、たまたまチケットを譲っていただいたこともあって、
もちろんひとり参戦である。
(どんな経緯であっても一人参戦が濃厚であることは伏せておく)
しかし若かりし頃サマソニはおろかフジロックすらひとりで参戦した経験もあり、挙句の果ては「ひとり富士急ハイランド(過去エントリーお一人サマご一行参照)まで敢行した私は歴戦の勇士・お一人様界隈でもかなりのベテといえよう。
当然急遽フェスにひとり参戦が決まったことで何の不安もなかった。
むしろ心地いいぜ。 俺のホームだぜ。(冷たい目で見ないでください)
当日チケット受け取りのため、13時に新木場駅に降り立ったmasakuroy。
新木場駅久しぶりだな。
会場は新木場スタジオコーストなのだがもう何年も行ってないのぁ〜。
新木場駅から歩くこと5分。 つきましたスタジオコースト。
このアメリカの映画館の入り口みたいなオシャレなボード好きです!
何でもフェス自体は14時から始まるのだがceroの出番は20時頃らしい。
おそっ!! てか長っ!!
そんなに尺の長いイベントだったのか・・・油断してたぜ!
お一人サマプロを自称しておきながら、隙間時間を快適に過ごすためのグッズをがっつり準備し忘れたぜ!
リュックの中には既に隅から隅まで熟読した先週号のSPA!しか入ってねぇ。・・・
まぁ最悪スマホがあるからいいか!
このように当日知り合った人との交流を一切想定していないのが真性のコミュ障・お一人サマプロたる所以である。
ここで初めてタイムテーブルを見る。
うわー、20時までなっげぇな笑
おっ、以前ブログでエントリーを書いたことがあるD.A.N.が出るではないか!!(過去エントリーD.A.N.がいい参照)
このアクトは楽しみ!
あと名前は聞いたことあれど一度もしっかり聞いたことがない「岡村ちゃん」こと岡村靖幸さんが出るではないか! これは見てみたい!
それ以外のアーティストは聞いたことなかったのだが、とりあえずメインステージを順番に聴いてみることにした。
衝撃の新感覚音楽・Daiki Tsuneta Millenium Parade(DTMP)
最初に始まるのはDaiki Tsuneta Millenium Parrade(DTMP)というアーティストだ。
ググって調べてみると、”フライング・ロータスを想起させる音楽”と書いてあったので興味をそそられた。
インタビュー:Daiki Tsuneta Millenium Parade ミレニアム世代の天才が集結!
フライング・ロータスの「Cosmogramma」を始めて聴いた時はあまりにカオスでぶっ飛んだ音楽に脳天直撃セガサターン的な衝撃を受けたものだ。
結論から言うと、期待を大きく超えるアクトを見ることができた。
いやはやゴッチャ似の音楽というかテクノなの?エレクトロニカなの?クラシックなの?とジャンルを自由に行き来するシームレスな新感覚ミュージックで、超刺激的だった。
何より驚いたのはそのステージ構成である。
ベース・ドラム・ラップトップのバンドセットで、プロジェクション・マッピングのようにステージの壁に現代アートのような映像が曲と連動して流れている。
これはまるでクラブのような演出である。
照明が下りて暗い観客席も相まって完全にナイトクラビングな様相であり、観客も自然と体を揺らしていた。
スタジオコーストという場所柄もあり、真昼間からクラブで踊ってるって感じ・・・
健全。
クラブ遊びってもはや夜である必要ないのでは?
とかよくわからない方向に話が脱線したが音楽と映像とバンドが一体になった、ライブを超えたまさに現代アートの域にまだ達していると言って差し支えない芸術的なステージだった。
何より衝撃的だったのが、もう一人ステージに観客に背を向けてモニターを見ながら作業している人がいたのだが、モニター見てる感じといい、椅子に座りっぱなしの感じといい、裏から糸を引く黒幕感が半端なかった。
だって普通、ライブしてたら観客席の方に向くじゃないですか?
でもその人はステージの中央にいるのに観客席に背を向けてずっと座ってモニター見ながらなんかしてるんですよ?
そのシュールさたるや、斬新すぎておったまげました。
ceroのオフィシャルインスタからスクショした画像を上げると、ステージはこんな感じでした。
こういう音楽が盛り上がったりすると面白いのですが、日本よりも海外で人気ありそうな気が。
雰囲気抜群の生音クラブミュージック・D.A.N.
お次は見てみたかったD.A.N.。
やはりこのバンドに注目している人は多いようで開演前から人が多く集まってきており、1階のスタンディングフロアは隙間がないほど人が集まっていた。
私はお一人さまの利点を生かし、フロアの右隅の壁際のスペースを陣取っていた。
基本的にライブの間はそこに座って休み、ライブが始まると立ち上がって見るという算段だ。
ライブで立ちっぱになっても後ろが壁なので寄っかかって休むこともできるという・・・
我ながら見事な戦略ッ!!
そうこうしてるうちにフロア満員の熱気の中D.A.N.のアクトが始まった。
D.A.N.のイメージ通り暗いステージで、後ろからスポットライトが照らされるなんとなく幻想的なステージング。
アンセミックな彼らの代表曲、”Zidane“から始まり、会場のボルテージは一気にマックスに。
この踊れるリズミカルなビートに儚げな高音ヴォーカルが妙にマッチしている。
そのあとにミニマルっぽくてトライバルなビートの”Ghana“をやり、”SSWB“、”Native Dancer“も聴くことができた。
しかしつくづく独特の世界観を持っているバンドだな〜と思った。
まだとても若いし今後もっと人気が出る気がする。 またライブを見に行きたいと思わせるバンドでした。
古川麦トリオ with Strings
なんとなくナオトインティライミを思わせる立ち姿の古川麦(ばく)トリオのステージ。
(こう思ったのはおそらく私だけかもしれない)
D.A.N.と一転変わってリラックスした雰囲気の演奏で、耳に心地いいアコースティックなサウンドがとても和む。
曲間の古川麦さんのトークもとても力が抜けていて、ceroのボーカル高城さんが観客席から「ばくちゃーん!」と声をかけてしまうほど、家族的な雰囲気が漂う素晴らしいステージでした。
グループやカップルで見に来ている人が大半のところ、ピン参加し荒んでいた私の心をおおいに癒してくれました・・・
藤井洋平& The VERY Sensitive Citizens Of TOKYO
藤井洋平、またとんでもないエンターテイナーを私はTrafficで発見してしまいました。
北九州が生んだ最高のソウル・シンガー藤井洋平。
素晴らしいファンク・ソウルの化身、そしてマイコー・ジャクソンかエルビス・プレスリーかと見紛うようなステージ上のセックス・シンボル、それこそがTrafficでの藤井洋平だった。
情熱的でノリノリのソウルナンバーでフロアのテンションを爆上げ、さながら80年代のディスコのような雰囲気に変えてしまった。
まるでアース・ウィンド&ファイアーが目の前に現れたかのようだった。
マイコーのように「ウワォウ!」「イエーッ!!」という奇声を連発し、挙句の果てには「イェーしかいうことねーぜ、イェー!!」と言ってフロアーを爆笑の坩堝に陥れる北九州が生んだナチュラルボーン・エンターテイナーでした。
私を含む藤井洋平を知らなかったオーディエンスは皆「こんな面白いミュージシャンがいたのか」と衝撃を受けていたことでしょう。
名前が似ているせいもあるかもしれませんが藤井隆のようなお笑いのバイブスもビンビン感じました。
しかしここまで直接的な歌詞をソウルフルに歌えるアーティストはなかなかいませんよ。
このMVを見るとスピードワゴンの小沢さんに似てますね笑
これが岡村ちゃんか!一番衝撃的だった岡村靖幸のライブ
藤井洋平が温めたステージの後は、とうとう真打の岡村靖幸さんが降臨する。
残念なことに「岡村ちゃん」こと岡村靖幸さんは今までちゃんと聞いたことがなく8〜90年代に活躍しており、熱狂的なファンが多くいて、未だに新たなファンを増やし続けるカルト的人気を誇るアーティストであるというくらいの認識しかなかった。
しかし「早すぎた不世出の天才」と言われたサブカル的人気を誇る岡村ちゃんを放っておくことはできず、いつかは聞かなきゃいけないと思っていた。
もう、冒頭から衝撃。
なんと真夏なのに上下仕立てのいいスーツ。(こう言うスタイルであることを知らなかった私には衝撃)
しかも岡村ちゃんは50歳を優に超えているので年相応の大人しいステージングと決め込んでいた私は、いきなりテンションマックスのヴォーカル、そしてダンスに衝撃を受けた。
まさかダンスを踊るなんて思わなかったのだ。歌手だと思っていたから。
しかし51歳とは思えないキレッキレのダンスのカッコいいことと言ったら!
イメージできない人は、ライブ動画を見てみてください。 マジでハンパないから。
ステージの端から端まで何回も往復し観客をあおる、あおる!
「靖幸ちゃんだぞ〜!」とか「みんな、僕に会えて嬉しいだろ〜!」とか「ベイベ!」とか・・・
こんなん一瞬でファンになるわ。
こんなカッコいい51歳いるか?
その絶対的なステージ上のカリスマ性にハートをブチぬかれました。
歌もダンスも常に全力。
普通、年齢も年齢だし、「ここはセーブしよう」とか計算しながらステージをこなすはずなんです。
しかしそう言った打算が岡村ちゃんのステージからは一切感じられない。
「今この瞬間に全て出し切ろう」という命が燃える輝きしか感じられないわけです。
しかも自分のツアーじゃなくて、客演で呼ばれているステージでなぜ、ここまでできるんだ?
岡村ちゃんのステージを見ているとエンターテイナーという言葉すら生ぬるいです。
「こうしなければ生きてられない」という切実さすら感じる圧倒的なステージでした。
ぶっちゃけた話、今まで見たどのライブよりも楽しくて、衝撃的でした。
ちょっとしたことで「疲れた〜もう三十路だしトシだからな〜」とかことあるごとに年齢を言い訳にしてしまう自分が恥ずかしくなりました。
岡村ちゃんがステージ上で放出する圧倒的なエネルギーに、思わず落涙しそうになりました。
これは同業者のアーティストからの支持も厚いわけです。
いや〜・・・・マジでやばいわ。 岡村ちゃん。
こんなアーティスト他に見た事ないっすよ。
いよいよ大トリ・cero
岡村ちゃんのステージが終わり、放心していたところふと「そうだ、今日俺はceroを見に来たんだ」と我に帰った。
14時入りで、20時開演はなげ〜な〜と思っていたが気づいたらあっという間だった。
20時が過ぎた頃、いよいよceroが登場!
冒頭、ヴォーカルの高城さんが
「Trafficはとってももどかしいイベントなんですよ!僕らが好きなアーティストを呼んでるのに僕らがトリだからなかなか見れない! 本当はアタマでやってあとはお酒飲んで楽しみたいんです!」
という話をしていたのが印象的だった。
そうだよなぁ・・・
せっかく自分たちが好きなアーティストがステージやるのに、自分たちの出番が控えてたらちゃんと見れないもんなぁ・・。
とは言いつつヘッドライナーがアタマからアクトをするわけにはいかないもんなぁ。
これはパラドックスですね!
時間も限られているのでトークもほどほどに、最初の曲はなんといきなり「Summer Soul」!
キタァーーー!! この季節にこの上ないサマーアンセムやー!!
「サマソー♪ サマソー♪」の大合唱でフロアの盛り上がりはいきなり頂点に。
お次は「山の日」ということで絶対くると思ってました、「マウンテンマウンテン」!!
お山に登りてー!! 山ガールに会いてー!!
そういうや山なんて登ったことねー!!
そして「Yellow Magus」と怒涛のアンセム三連発!!
メイガス!! 旅立ちの歌って感じだね〜!!
この曲聞くとなぜか「ひょっこりひょうたん島」思い出しちゃうなんでだろう? 俺だけだな。
さらに「マイ・ロスト・シティー」と大航海の歌を畳み掛ける!
海だ! 一気に雰囲気が山から海になった!
この歌のメロディからブラスのダイナミックな展開が好きです。
その後何曲かやった後、ボーカルの高城さんが経営している阿佐ヶ谷のrojiというお店の出店が出店しており、そこのオリジナルカクテル”ロープウェー”にちなみ「ロープウェー」もやってくれた!!
この曲のメロウな雰囲気がたまらない・・・
「やがて人生は次のコーナーにさしかかって」て歌詞がまたね・・・
第2コーナーだね!
この後新曲もやってくれたけど、かなり前衛的な感じでまた新たな方向性を感じさせる雰囲気だった!
正式リリースが楽しみ!!
いや〜欲をいえば「Orphans」とか「さん!」とかライブで聞いてみたい曲がまだたくさんあるんだよなぁ・・・
次回のお楽しみとしよう!
まとめ
とまぁひとり夏フェス、堪能してまいりました!
ベテの私からすると当たり前だが、手持ち無沙汰な時間など一切なく最大限に楽しむことができた。
コミュ力がもうすこしでもあれば、その場で知り合った人とライブ談義をしたりできればより楽しめるのかもしれないが、Twitterで感想をシェアしたりRTとかしたりすることで満足した笑
結構20代前半とかの若い人たちが多かったのが印象的だったなぁ・・
やっぱり都市型フェスだからなのかな?
でもフジロックとかサマソニとか人多すぎておっさんは疲れてしまうので、これくらいの規模のフェスは居心地よくてちょうどいいね!
ceroはやっぱり単独公演にまた行きたい! そして岡村ちゃんをもっと聴きこむことに決めた。
「友達と予定合わない・・・・さすが一人フェス出かけるのはハードル高い」と思っているそこのあなた!
やらない後悔よりもやって後悔ですよ!笑
案ずるよりも生むが易し!!
ぜひフットワーク軽くいろんなところに飛び込んでいきまっしょい!!