「わたしは、ダニエル・ブレイク」観ました。

こんにちは。masakuroyです。

先日、有楽町で「私はダニエル・ブレイク」をみました。

いやー。・・・非常に考えさせられるいい映画でした。

ケン・ローチ監督は労働者階級にスポットを当てた作品を撮り続けてきた御年80歳の長大御所監督なんですが、イギリスらしい飾り気のない、ストレートで力強いメッセージが伝わってきました。

ケン・ローチが描くイギリスの冷酷な現実

 

普通の暮らしを望む、実直で真面目な人々を追い詰めていく冷酷で硬直的な社会システムへの怒りを、淡々とした映像で伝えていきますが、ラストシーンは思わず目に熱いものがあふれそうでした。

 

ダニエル・ブレイクのメッセージは胸に響きます。

 

市民としての当たり前の生活・権利が奪われているのが現代の現実なんだなぁということも目の当たりにさせられます。

最近日本での異常な働き方がメディアでクローズアップされていますが、この映画を見るとちゃんとした仕事があって、それに対する対価をもらえるのはもちろん当たり前のことなんだけど、とてもありがたいことなんだなとしみじみ思いました。

誰もが納得できる働きかた・社会って、難しいですね・・・・。

 

イギリスの社会システムが本当にここまでお役所的だと、日本はまだマシな方なんじゃないかと思いましたね。

 

こういった社会の歪みとか誰もがおかしいと思ってるけど取り上げられない問題を扱った映画はインパクトがありますよね。 

 

この映画もカンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールを受賞しました。

 

日本でも痴漢の冤罪を取り扱った「それでもボクはやってない」とか、非常に評価されましたものね。

社会問題を取り上げた日本映画ももっと日の目を浴びて欲しいですね。

 

例えば待機児童とか、介護の問題とかエンターテイメントの映画として撮るのはなかなか難しいテーマだと思いますけど、見てみたいですね。

 

主人公のダニエル・ブレイクの不器用だけど温かく、実直な性格は本当に人として尊敬できます。

 

作中に出てくるダニエルの履歴書に「権力には媚びないが、隣人には手を貸す」という一節があるんですが、ダニエルの性格を表していてとても好きです。・・・

私もダニエルみたいに生きられたらいいなと思いました。

 

上映館は少ないですし、デートとかファミリー向きの映画ではないと思いますけど、人々に問題意識を投げかける素晴らしい映画だと思います。

 

主人公が出会うシングルマザー・ケイティの子供たちもとっても可愛いので、ぜひ機会あれば見てみてください!!

映画を見た後、「わたしは、ダニエル・ブレイク」というタイトルの意味がずっしりと胸に残ります。

 

 

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