カテゴリー: 音楽

  • 2017年末に出会った素敵な音楽5選

    こんにちは。 大晦日ですね。

     

    2017年最後の日です。

     

    さて、今日は2017年の終わりに出会った音楽を紹介しようと思います。

     

     

    どうやって新しい音楽に出会ってるか?

     

    「どうやって新しい音楽に出会ってるの?」というお問い合わせを最近よく受けるのですが(嘘)私はSNS経由が多いですね。

     

    知人友人に勧められたとは最近はないですね。

     

    昔は音楽好きの先輩から頻繁にCDを借りて聴いたりして、随分聞く音楽の幅も広がったものですが、CD自体もうみないですもんねぇ。

     

     

    最近はどうやって好きな音楽をシェアしてるのでしょうか?

     

     

    ラインとかインスタで好きなアーティストのyoutubeのURLとかを送ってるんですかね?

     

     

    まぁ前置きはこんなもんにして、私はインスタで同じ音楽の趣向を持っている人をフォローして、その人が「これよかった!」とポストしている音楽を聴いたりしています。

     

    ある程度ポストを見て大体好きな音楽が似通っているものですから、その人がオススメの信頼度はバツグンです。

     

     

    そんな感じで出会った素敵音楽を紹介して行きましょう。

     

     

    お気に入りの音楽5選

     

    シャムキャッツ AFTER HOURS

     

     

    シャムキャッツって音楽好きの人の間では有名なバンドだと思うんですけど最近ちゃんと聴きました。

     

    千葉県出身のメンバーが中心で、masakuroyとドンピシャ同世代のバンドですね。

     

    前に「なんだかやれそう」って歌を聴いた事があり、pavement的なヘタウマ感とか言われてて「そんな感じだなぁなんかガチャガチャしてるやんちゃなバンドだなぁ」くらいに思っていたのですが、この「AFTERHOURS」を聴いて”こんな歌も歌うんだ、懐の深いバンドだ!”と勝手に思いました。

     

    ゆったりとした心が和むメロディ、歌詞といい素晴らしいんですよ・・・

     

    なんかこの歌を聞くと20代を思い出しますね。・・

     

    友達とバカみたいに騒いで遊んで気づいたら朝になってて、もう明日は仕事だ、楽しい時間は終わるんだみたいなちょっとセンチメンタルな気分を完璧に代弁してくれる歌だな、と僕は思いました。

     

     

    ”仕事のことを思い出しても 忘れたふりする” とか極めてリアルで共感度が高い歌詞です。

     

     

    シャムキャッツ このままがいいね

     

     

    余計な物を削ぎ落としたミニマリズムを感じさせるシンプルな歌詞と、はねるようなリズムがかっこいい曲。

     

    「このままずっと 二人でずっと 一緒に入れたらいいね」 というシンプルでありながら力強い歌詞が印象的。

     

    しかし歌声いいなぁー。

     

    PVのセンスも大好きです。

     

     

    ミツメ あこがれ

     

    このバンドも最近知ったんですけど、この曲のメロディもう最高ですね。

     

    なんか一番よかった時代のUKロックの雰囲気を彷彿とさせますね。

     

    思わず踊り出したくなります。

     

    「すごい音楽に出会った」という高揚感を感じさせてくれる曲は久しぶりです。

     

    なんとなくさえない(失礼)メンバーのルックスも最高ですね。

     

    どことなく1975のようなノスタルジアを感じさせつつ、バンドの世界観はWeezerぽさも感じます。(masakuroyの勝手な意見です)

     

     

    ミツメ エスパー

     

     

    新しさと懐かしさが同居しながらも絶妙に違和感なく溶け合ってるバランス感覚が神のような曲です。

     

    素晴らしいポップセンスですね。

     

    実は変わった音楽なのに誰でも気に入ってしまうようなポップソングに仕上げるセンスが、よく引き合いに出されるスピッツっぽいですね。

     

     

    The Rhythm Method    Home Sweet Home

     

     

    これもインスタで挙げられてた曲です。

     

    ロンドンの”Rhythm Method”というデュオの作品ですが、ロンドン訛りの歌声が心地いいです。

     

    ロンドンへの愛を感じさせる優しく思いやりのあるメロディがとても癒されます。

     

    こういうピアノのカットアウトされたリフを使ってくる曲に弱いです。

     

    ↓これみたいな。

     

     

    いかがでしたでしょうか。

     

    来年はどんな音楽に出会えるんでしょうね。

     

    楽しみにしてます。

     

    では。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

  • 高田馬場に、ジャズを聴きに来た。

     

     

    高田馬場は私にとってあまりなじみのない街だった。

     

     

     

    早稲田大学の町という印象が強く、こう言ってはなんだがわざわざ足を運ぶ理由もあまりなかった。

     

     

     

    ただ私が務める会社から近く、会社の先輩御用達の居酒屋もありごくたまに行くことはあった。

     

     

    その時の印象として学生街特有の雑多な感じ、いい意味の都会ぶらない親しみやすさがなんとなく肌に合い気になっている街でもあった。

     

     

    そんな折、たまたま手に取った駅のラックに置いてあるフリーペーパーが高田馬場特集で、その中でもジャズバーを紹介しているページに心惹かれた。

     

     

     

    じっと聴き入る!ジャズの調べに酔いしれて[眠たくなるまで、高田馬場]|metoropolitana.tokyo[メトロポリターナトーキョー]

     

     

     

    高級な年代物のスピーカーからジャズの名曲が流れる昔ながらのジャズ喫茶、夜な夜なプロアマ問わずフリーセッションが行われるジャズバー。

     

     

    かの村上春樹も早稲田大学在学中にジャズ喫茶を営んでいたというエピソードを思い出し、そういった文化の匂いを感じたくなった。

     

     

    友人を誘って高田馬場のジャズバーに行ってみることにした。

     

     

     

    土曜日の18時過ぎ、日は完全に沈んでいるが駅前のロータリーは電飾看板に溢れとても明るい。

     

     

     

    電飾看板には安居酒屋チェーンに混じって「学生ローン」と書かれたものもちらほらあり、今時なかなか見ないなと感じた。

     

     

    これも高田馬場特有の光景なんだろうか。

     

     

    友人と落ち合い馬場口方面に歩いていくとほどなく目的地にたどり着いた。

     

     

     

     

    ”intro”と黒地に赤文字で書かれた看板。

     

     

    お店は地下だ。

     

     

    ここは高田馬場で長く営業しているジャズバーで、週五日ジャズセッションが行われているらしい。

     

     

    土曜日は開店した17時から日曜の始発までぶっ続けでジャズセッションが行われてるらしい。

     

     

    すごい。

     

     

    階段を降りてすぐある入り口の重い扉を開くとジャズセッションの真っ最中だった。

     

     

    ライブスペースとテーブル席が4つほどと、カウンターのこじんまりした店内だが、ライブスペースの距離が近く手を触れられそうな距離で演奏しているので迫力がすごい。

     

     

    友人とテーブル席に座るとマスターが注文をとりに来る。

     

     

    フリーペーパーに写真が載っていたゴッド井上さんだ。

     

     

    ワンドリンクつきの入場料千円は前払いで、我々はビールを注文した。

     

     

    気さくな井上さんは笑顔で「お客さんはなんか演(や)るの?」と聴いてきたが、僕らはジャズのジャの字も知らないズブの素人なんです、すいません。

     

     

    サックス、ウッドベース、ドラム、ピアノで構成されるセッションがブルージーな音色を聴かせてくれる。

     

     

    プレイヤーが奏でる音楽は有機的に絡み合い、まるで生き物のようにビートとなってその場に脈を打っていた。

     

     

    ウッドベースのボン、ボンという低音の地を這うような心地よい響き。

     

     

    ジャズドラム特有の先が細かく割れた、ホウキのような形状のスティックが刻むジャズならではのリズム。

     

     

    ピアノの美しく繊細かつ魅惑的な旋律。

     

     

    そしてサックスが奏でる表情豊かで力強い「これぞジャズ!」といったブラスサウンド。

     

     


     

    恥ずかしながら基本的なジャズの聞き方もわからなかった!

     

     

    アドリブのイメージが強いジャズだが一定のルールがあるらしい。

     

     

    定番曲を1コーラス演奏したあと、アドリブに入っていき各楽器のソロパートになる。

     

     

    ソロが終わったタイミングで拍手が起こり「yeah!」といった掛け声をかける。

     

     

    ジャズを聴くことに慣れていない自分にとってはとても新鮮で面白かった。

     

     

    この拍手と掛け声はプレイヤーだけでなく、聴いているだけのオーディエンスも一緒に曲に参加しているような一体感があり、とても心地いい雰囲気を演出していた。

     

     

    セッションは10分足らずで終わりプレイヤーが入れ替わり立ち代り参加する。

     

     

    特にマスターのゴッド井上さん自らが奏でるサックスは深みと独特の枯れた味わいがあり、それでいて艶っぽく惚れ惚れと聞き入ってしまった。

     

     

    2時間ほどセッションに聞き入った後店を後にしたが、気さくなマスターは名刺を渡してくれて「またきてね」と笑ってくれた。

     

     

    ジャズの旋律と洗礼を体いっぱいに浴びた我々はどこか浮足だってふわふわした感覚があったが、何回かいった事のある先輩御用達のやきとんや「高田屋」で焼き豚串とホッピーで一杯やった。

     

    高田屋(焼とん 高田屋)-高田馬場/居酒屋[食べログ]

     

     

    ジャズの感想をくっちゃべりつつ安くて美味いやきとん串をかじりながらホッピーで流し込む。

     

     

    庶民的で適度に近い距離感がいいこのお店は、ステンレスの小さなトレイで出される一品一品の味付けがちょうどよく美味い。

     

     

    店内のテレビでは若手主体のサッカーの代表戦がやっていた。

     

     

    3人で腹一杯飲んで食べて9千円いかない。

     

     

    さすが学生の味方高田馬場のお店だけあって懐にとっても優しい。

     

     

    店を出る頃には本格的な冬の寒さを感じたがホッピーであったまった身体には心地よく感じられた。

     

     

    ジャズを勉強してからまたイントロにセッションを聴きに来よう。

     

     

    そしてまた高田屋にやきとんを食べに来よう。

     

     

    親しみやすく活気のある街、高田馬場の魅力をもっと掘り起こしてみたくなった夜だった。

     

     

    学生ローンのネオンさえどこか温かみを残す高田馬場の昭和の風情を色濃く残す街並み。

     

     

    いつまでもこの風景は変わらなければいいのに、、、、

     

     

    そんなことを思いながら高田馬場を後にした。

     

     

    以上SUUMOの広告記事を意識して書いてみた私小説風ブログでした。

     

    「はたらく」と「ゆったりする」をバランス良くできる街、尾山台-SUUMOタウン

     

     

     

     

     

     

  • 真夏の夜の夢

    こんにちは。 masakuroyです。

    まだ9月になったばかりなのに、すっかり秋めいてきましたね。

    もはや夏の名残が消え去ってしまったかのようです。

     

    夕方、外に出たときに涼しい風が吹いてきて、「秋の匂い」を感じました。

    夏が終わるのは寂しいけど、こういう季節の変わり目を感じる瞬間は好きなんです。

    あぁ〜、夏が終わったなー 秋が来るなーってね。

     

    どうにも感傷的になってしまう、そんな季節ですね。

    スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋とか言いますけど、何かを始めるのに秋はいい季節なんでしょうね。

    「秋」と聞くと私の世代では「世界の中心で愛を叫ぶ」の亜紀を思い出してしまうんですよね。

    まぁ亜紀の由来は秋ではないんですけど・・・

    今でも思い出すと切なくなりますねぇ・・もう一度読んでみるのもありかもなぁ。

     

     

    最近映画が公開されている「君の膵臓をたべたい」も、とても泣ける映画みたいですね。

    友達が序盤から泣いたって言ってました。

    思いっきり涙流してストレス発散するっていうのもアリかも。

     

     

    人は出会い、いつか必ず別れる時が来る。 だけど忘れなければ、その人は記憶の中で生き続ける。

    私も最近大切な人を亡くし、今は喪失感でいっぱいで悲しいですけど、前を向いてしっかり生きて行く姿を見せることが一番の供養になると信じてます。

    別れとか悲しい系じゃないんですけど、最近「お前はまだグンマを知らない」にはまっていました。

    お前はまだグンマを知らない|くらげバンチ

    WEBでマンガが読めるんですけど面白くて一気読みしてしまいました。

    絵がめっちゃうまいし、グンマというニッチなテーマでここまで面白くできるなんてすごいと思います。

    やっぱり日本人ってお国柄とか地域性が大好きな国民ですよね。

    グンマの高校生の生活を描いているんですけど(もちろん本当の群馬の高校生はこのマンガで描かれているようなことはしてないと思うけど)、青春って感じで「高校生っていいな〜」と思って切なくなってしまいました。

    若さゆえの眩しさというか・・・もう高校生ってそれだけで青春ですよね。

     

     

    最後に最近Galaxyの山崎賢人さんが出てるCMで流れているBUMP OF CHICKENの「リボン」。

    めっちゃいい曲ですね。

    CMの世界観ともすごいあってますし、美しいメロディに完全に引き込まれました。

     

    この曲は秋の夜長のお供になってくれそうです。

    音楽の秋っていうのもいいかもしれませんね。

     

    いい年こいたおっさんが言うセリフじゃないけど、切なさみたいな感情を大切にして生きていたいですね。

     

    きもいか・・・・。

     

    終わります。

     

     

  • ただしいひとりフェスの愉しみ方〜cero Presents”Traffic”に行ってきた〜

    ただしいひとりフェスの愉しみ方〜cero Presents”Traffic”に行ってきた〜

    こんにちは。masakuroyです。

    今回のエントリーの目次です。

    ひとりフェス参戦までの経緯

    お盆やすみが近づくにつれ、夏だしライブやフェスに行きたいという欲望が私の中で高まっていた。

    最近もっぱらceroばかり聴いていた私は、「ceroのライブやってね〜かな」とググってみたところcero主催のイベント

    cero Presents “Traffic”」が開催されることを知った。

     

    しかし日程を調べたところ海の日8月11日(金)と直近であり、既にチケットはソールドアウト。

     

    あちゃーもうちょっと前に調べておけばよかったなぁ。Traffic行きたかったなぁ」という旨をツイートしたところ、

     

    なんとそのツイートにコメントが!

    一緒に行く予定の連れが急遽行けなくなったためチケットを譲りたいという方がいたのだ!

     

    渡りに船とはまさにこのこと!

    何気ないツイートをしたことからなんとTrafficへの”チケット・トゥ・ザ・ライド”を手にしたのだった!

     

    フェス当日。

    ひょんなことから夏フェスを実現したmasakuroyであったが、たまたまチケットを譲っていただいたこともあって、

    もちろんひとり参戦である。

    (どんな経緯であっても一人参戦が濃厚であることは伏せておく)

     

    しかし若かりし頃サマソニはおろかフジロックすらひとりで参戦した経験もあり、挙句の果ては「ひとり富士急ハイランド(過去エントリーお一人サマご一行参照)まで敢行した私は歴戦の勇士・お一人様界隈でもかなりのベテといえよう。

     

    当然急遽フェスにひとり参戦が決まったことで何の不安もなかった。

     

    むしろ心地いいぜ。 俺のホームだぜ。(冷たい目で見ないでください)

     

     

    当日チケット受け取りのため、13時に新木場駅に降り立ったmasakuroy。

     

    新木場駅久しぶりだな。

    会場は新木場スタジオコーストなのだがもう何年も行ってないのぁ〜。

     

     

    新木場駅から歩くこと5分。 つきましたスタジオコースト。

    このアメリカの映画館の入り口みたいなオシャレなボード好きです!

    何でもフェス自体は14時から始まるのだがceroの出番は20時頃らしい。

     

    おそっ!! てか長っ!!

     

    そんなに尺の長いイベントだったのか・・・油断してたぜ!

     

    お一人サマプロを自称しておきながら、隙間時間を快適に過ごすためのグッズをがっつり準備し忘れたぜ!

     

    リュックの中には既に隅から隅まで熟読した先週号のSPA!しか入ってねぇ。・・・

     

    まぁ最悪スマホがあるからいいか!

     

    このように当日知り合った人との交流を一切想定していないのが真性のコミュ障・お一人サマプロたる所以である。

     

    ここで初めてタイムテーブルを見る。

     

     

    うわー、20時までなっげぇな笑

    おっ、以前ブログでエントリーを書いたことがあるD.A.N.が出るではないか!!(過去エントリーD.A.N.がいい参照)

     

    このアクトは楽しみ!

     

    あと名前は聞いたことあれど一度もしっかり聞いたことがない「岡村ちゃん」こと岡村靖幸さんが出るではないか! これは見てみたい!

     

    それ以外のアーティストは聞いたことなかったのだが、とりあえずメインステージを順番に聴いてみることにした。

    衝撃の新感覚音楽・Daiki Tsuneta Millenium Parade(DTMP)

     

    最初に始まるのはDaiki Tsuneta Millenium Parrade(DTMP)というアーティストだ。

     

    ググって調べてみると、”フライング・ロータスを想起させる音楽”と書いてあったので興味をそそられた。

    インタビュー:Daiki Tsuneta Millenium Parade ミレニアム世代の天才が集結!

     

    フライング・ロータスの「Cosmogramma」を始めて聴いた時はあまりにカオスでぶっ飛んだ音楽に脳天直撃セガサターン的な衝撃を受けたものだ。

     

    結論から言うと、期待を大きく超えるアクトを見ることができた。

    いやはやゴッチャ似の音楽というかテクノなの?エレクトロニカなの?クラシックなの?とジャンルを自由に行き来するシームレスな新感覚ミュージックで、超刺激的だった

     

    何より驚いたのはそのステージ構成である。

    ベース・ドラム・ラップトップのバンドセットで、プロジェクション・マッピングのようにステージの壁に現代アートのような映像が曲と連動して流れている。

     

    これはまるでクラブのような演出である。

     

    照明が下りて暗い観客席も相まって完全にナイトクラビングな様相であり、観客も自然と体を揺らしていた。

     

    スタジオコーストという場所柄もあり、真昼間からクラブで踊ってるって感じ・・・

    健全。

    クラブ遊びってもはや夜である必要ないのでは?

     

    とかよくわからない方向に話が脱線したが音楽と映像とバンドが一体になった、ライブを超えたまさに現代アートの域にまだ達していると言って差し支えない芸術的なステージだった。

     

    何より衝撃的だったのが、もう一人ステージに観客に背を向けてモニターを見ながら作業している人がいたのだが、モニター見てる感じといい、椅子に座りっぱなしの感じといい、裏から糸を引く黒幕感が半端なかった。

     

    だって普通、ライブしてたら観客席の方に向くじゃないですか?

     

    でもその人はステージの中央にいるのに観客席に背を向けてずっと座ってモニター見ながらなんかしてるんですよ?

     

    そのシュールさたるや、斬新すぎておったまげました。

     

    ceroのオフィシャルインスタからスクショした画像を上げると、ステージはこんな感じでした。

     

     

    こういう音楽が盛り上がったりすると面白いのですが、日本よりも海外で人気ありそうな気が。

     

     

    雰囲気抜群の生音クラブミュージック・D.A.N.

    お次は見てみたかったD.A.N.。

     

    やはりこのバンドに注目している人は多いようで開演前から人が多く集まってきており、1階のスタンディングフロアは隙間がないほど人が集まっていた。

     

    私はお一人さまの利点を生かし、フロアの右隅の壁際のスペースを陣取っていた。

     

    基本的にライブの間はそこに座って休み、ライブが始まると立ち上がって見るという算段だ。

    ライブで立ちっぱになっても後ろが壁なので寄っかかって休むこともできるという・・・

     

    我ながら見事な戦略ッ!!

     

    そうこうしてるうちにフロア満員の熱気の中D.A.N.のアクトが始まった。

     

    D.A.N.のイメージ通り暗いステージで、後ろからスポットライトが照らされるなんとなく幻想的なステージング。

    アンセミックな彼らの代表曲、”Zidane“から始まり、会場のボルテージは一気にマックスに。

     

    この踊れるリズミカルなビートに儚げな高音ヴォーカルが妙にマッチしている。

     

    そのあとにミニマルっぽくてトライバルなビートの”Ghana“をやり、”SSWB“、”Native Dancer“も聴くことができた。

     

    しかしつくづく独特の世界観を持っているバンドだな〜と思った。

     

    まだとても若いし今後もっと人気が出る気がする。 またライブを見に行きたいと思わせるバンドでした。

     

     

    古川麦トリオ with Strings

    なんとなくナオトインティライミを思わせる立ち姿の古川麦(ばく)トリオのステージ。

    (こう思ったのはおそらく私だけかもしれない)

     

    D.A.N.と一転変わってリラックスした雰囲気の演奏で、耳に心地いいアコースティックなサウンドがとても和む。

    曲間の古川麦さんのトークもとても力が抜けていて、ceroのボーカル高城さんが観客席から「ばくちゃーん!」と声をかけてしまうほど、家族的な雰囲気が漂う素晴らしいステージでした。

     

    グループやカップルで見に来ている人が大半のところ、ピン参加し荒んでいた私の心をおおいに癒してくれました・・・

     

     

    藤井洋平& The VERY Sensitive Citizens Of TOKYO

     

    藤井洋平、またとんでもないエンターテイナーを私はTrafficで発見してしまいました。

     

    北九州が生んだ最高のソウル・シンガー藤井洋平。

     

    素晴らしいファンク・ソウルの化身、そしてイコー・ジャクソンかエルビス・プレスリーかと見紛うようなステージ上のセックス・シンボル、それこそがTrafficでの藤井洋平だった。

     

    情熱的でノリノリのソウルナンバーでフロアのテンションを爆上げ、さながら80年代のディスコのような雰囲気に変えてしまった。

    まるでアース・ウィンド&ファイアーが目の前に現れたかのようだった。

     

    マイコーのように「ウワォウ!」「イエーッ!!」という奇声を連発し、挙句の果てには「イェーしかいうことねーぜ、イェー!!」と言ってフロアーを爆笑の坩堝に陥れる北九州が生んだナチュラルボーン・エンターテイナーでした。

     

    私を含む藤井洋平を知らなかったオーディエンスは皆「こんな面白いミュージシャンがいたのか」と衝撃を受けていたことでしょう。

     

    名前が似ているせいもあるかもしれませんが藤井隆のようなお笑いのバイブスもビンビン感じました。

     

    しかしここまで直接的な歌詞をソウルフルに歌えるアーティストはなかなかいませんよ。

     

    このMVを見るとスピードワゴンの小沢さんに似てますね笑

     

    これが岡村ちゃんか!一番衝撃的だった岡村靖幸のライブ

    藤井洋平が温めたステージの後は、とうとう真打の岡村靖幸さんが降臨する。

    残念なことに「岡村ちゃん」こと岡村靖幸さんは今までちゃんと聞いたことがなく8〜90年代に活躍しており、熱狂的なファンが多くいて、未だに新たなファンを増やし続けるカルト的人気を誇るアーティストであるというくらいの認識しかなかった。

     

    しかし「早すぎた不世出の天才」と言われたサブカル的人気を誇る岡村ちゃんを放っておくことはできず、いつかは聞かなきゃいけないと思っていた。

     

    もう、冒頭から衝撃。

     

    なんと真夏なのに上下仕立てのいいスーツ。(こう言うスタイルであることを知らなかった私には衝撃)

     

    しかも岡村ちゃんは50歳を優に超えているので年相応の大人しいステージングと決め込んでいた私は、いきなりテンションマックスのヴォーカル、そしてダンスに衝撃を受けた。

     

    まさかダンスを踊るなんて思わなかったのだ。歌手だと思っていたから。

     

    しかし51歳とは思えないキレッキレのダンスのカッコいいことと言ったら!

     

    イメージできない人は、ライブ動画を見てみてください。 マジでハンパないから。

     

     

     

    ステージの端から端まで何回も往復し観客をあおる、あおる!

    靖幸ちゃんだぞ〜!」とか「みんな、僕に会えて嬉しいだろ〜!」とか「ベイベ!」とか・・・

     

    こんなん一瞬でファンになるわ。

     

    こんなカッコいい51歳いるか?

     

    その絶対的なステージ上のカリスマ性にハートをブチぬかれました。

     

    歌もダンスも常に全力。

     

    普通、年齢も年齢だし、「ここはセーブしよう」とか計算しながらステージをこなすはずなんです。

     

    しかしそう言った打算が岡村ちゃんのステージからは一切感じられない。

     

    「今この瞬間に全て出し切ろう」という命が燃える輝きしか感じられないわけです。

     

    しかも自分のツアーじゃなくて、客演で呼ばれているステージでなぜ、ここまでできるんだ?

     

    岡村ちゃんのステージを見ているとエンターテイナーという言葉すら生ぬるいです。

     

    「こうしなければ生きてられない」という切実さすら感じる圧倒的なステージでした。

     

    ぶっちゃけた話、今まで見たどのライブよりも楽しくて、衝撃的でした。

     

    ちょっとしたことで「疲れた〜もう三十路だしトシだからな〜」とかことあるごとに年齢を言い訳にしてしまう自分が恥ずかしくなりました。

     

    岡村ちゃんがステージ上で放出する圧倒的なエネルギーに、思わず落涙しそうになりました。

     

    これは同業者のアーティストからの支持も厚いわけです。

     

    いや〜・・・・マジでやばいわ。 岡村ちゃん。 

     

    こんなアーティスト他に見た事ないっすよ。

     

    いよいよ大トリ・cero

    岡村ちゃんのステージが終わり、放心していたところふと「そうだ、今日俺はceroを見に来たんだ」と我に帰った。

    14時入りで、20時開演はなげ〜な〜と思っていたが気づいたらあっという間だった。

    20時が過ぎた頃、いよいよceroが登場!

    冒頭、ヴォーカルの高城さんが

    Trafficはとってももどかしいイベントなんですよ!僕らが好きなアーティストを呼んでるのに僕らがトリだからなかなか見れない! 本当はアタマでやってあとはお酒飲んで楽しみたいんです!

    という話をしていたのが印象的だった。

     

    そうだよなぁ・・・

    せっかく自分たちが好きなアーティストがステージやるのに、自分たちの出番が控えてたらちゃんと見れないもんなぁ・・。

    とは言いつつヘッドライナーがアタマからアクトをするわけにはいかないもんなぁ。

    これはパラドックスですね!

     

    時間も限られているのでトークもほどほどに、最初の曲はなんといきなり「Summer Soul」

    キタァーーー!! この季節にこの上ないサマーアンセムやー!!

     

     

    「サマソー♪ サマソー♪」の大合唱でフロアの盛り上がりはいきなり頂点に。

     

    お次は「山の日」ということで絶対くると思ってました、「マウンテンマウンテン」!!

     

    お山に登りてー!!  山ガールに会いてー!! 

    そういうや山なんて登ったことねー!!

     

    そして「Yellow Magus」と怒涛のアンセム三連発!!

     

     

    メイガス!!  旅立ちの歌って感じだね〜!!

    この曲聞くとなぜか「ひょっこりひょうたん島」思い出しちゃうなんでだろう? 俺だけだな。

     

    さらに「マイ・ロスト・シティー」と大航海の歌を畳み掛ける!

     

    海だ! 一気に雰囲気が山から海になった!

    この歌のメロディからブラスのダイナミックな展開が好きです。

     

    その後何曲かやった後、ボーカルの高城さんが経営している阿佐ヶ谷のrojiというお店の出店が出店しており、そこのオリジナルカクテル”ロープウェー”にちなみ「ロープウェー」もやってくれた!!

     

     

    この曲のメロウな雰囲気がたまらない・・・

    「やがて人生は次のコーナーにさしかかって」て歌詞がまたね・・・

    第2コーナーだね!

     

    この後新曲もやってくれたけど、かなり前衛的な感じでまた新たな方向性を感じさせる雰囲気だった!

    正式リリースが楽しみ!!

     

    いや〜欲をいえば「Orphans」とか「さん!」とかライブで聞いてみたい曲がまだたくさんあるんだよなぁ・・・

    次回のお楽しみとしよう!

     

    まとめ

    とまぁひとり夏フェス、堪能してまいりました!

    ベテの私からすると当たり前だが、手持ち無沙汰な時間など一切なく最大限に楽しむことができた。

    コミュ力がもうすこしでもあれば、その場で知り合った人とライブ談義をしたりできればより楽しめるのかもしれないが、Twitterで感想をシェアしたりRTとかしたりすることで満足した笑

     

    結構20代前半とかの若い人たちが多かったのが印象的だったなぁ・・

     

    やっぱり都市型フェスだからなのかな?

     

    でもフジロックとかサマソニとか人多すぎておっさんは疲れてしまうので、これくらいの規模のフェスは居心地よくてちょうどいいね!

     

    ceroはやっぱり単独公演にまた行きたい! そして岡村ちゃんをもっと聴きこむことに決めた。

     

    「友達と予定合わない・・・・さすが一人フェス出かけるのはハードル高い」と思っているそこのあなた!

     

    やらない後悔よりもやって後悔ですよ!笑

     

    案ずるよりも生むが易し!!

     

    ぜひフットワーク軽くいろんなところに飛び込んでいきまっしょい!!

     

     

     

  • D.A.N.がいい 〜masakuroyの最近個人的にキテる音楽コーナー〜

    もう夏ですね。 というか梅雨ですね。

     

    ジメジメします。

     

    こんにちは、masakuroyです。

     

    今日は最近私が発見した、いいカンジのバンドを紹介するコーナーです。

     

    その名も「D.A.N.」です。

     

    2016年の最重要バンド「D.A.N」が織りなすハイセンスかつ重厚的な世界観 | 日刊SPA!

     

    あの長澤まさみもお気に入りのバンドというウワサです。

     

    youtubeでお気に入りのバンドを聴いている時に、サジェストされる動画があるじゃないですか?

     

    その中に出てきたので聴いてみたのですが、その圧倒的なカッコよさ(語彙)に一発でヤラレました。

     

    youtubeのバンド紹介欄には

     

    バンド編成ながら、ジャパニーズ・ミニマル・メロウをクラブサウンドへと昇華した音楽性が高い評価を得ているD.A.N」とあります。

     

    D.A.Nは去年1stアルバムをデビューしたバンドで、メンバー3人が1993年生まれという非常に若くピッチピチなのですが、音源を聴くと信じられないくらい大人びていて、音楽性も成熟しています。

     

    これで23、4歳ってまじか!? と唸らざるを得ない完成度です。

     

    そのくらいの年齢で女の子で行ったら、乃木坂・欅坂のアイドルグループにいてもおかしくない年齢ですからね。(意味不明)

     

    注目新人D.A.N.、音楽が短命な時代に反旗を翻す22歳の快進撃-インタビュー:CINRA.NET

     

    最初に聞いた曲は「SSWB」という曲だったのですが、ストーリー仕立てのミュージックビデオがまたオシャレなんですよ・・

    SSWBがなんの略かは全然わからないんですけどね?

     

     

    この謎めいた夜の街を舞台にした若者たちの物語に、SSWBという曲は非常によくマッチしているんですよね!

     

    特徴的で地を這うようなベースラインと、メランコリックなメロディーと浮遊感のあるボーカルのハーモニーがなんとも言えない高揚感をもたらしてくれます。

     

    夜が似合うバンドですね。

     

    クラブイベントやライブでDJが機材で演奏するのが一般的なクラブサウンドを、バンドの生演奏で再現するということにこだわりを持っている点に好感が持てます。

     

    私、クラブミュージックの世界観を生演奏のダイナミズムで表現しようとするバンドって、すごい好きなんですよね。

     

    !!!(チックチックチック)とかサカナクションとかthe xxとか。

     

    ↓!!!のノリノリなダンスチューン。

     

    メンバーがもともとギャングオブフォーとかトーキングヘッズなどのポストロックが好きだったというのもめっちゃいいですね!

     

    インターネットの恩恵をフルに受けてきた世代なので、いろんな音楽を幅広く聞いてきたんだろうなぁと思いますね。

     

    音を聞いてもその音楽的土壌の豊かさを感じることができますね。

     

    もう曲の世界観が奥深いですもん。

     

     

    なんとも言えない中毒性があるんですよね!

     

    私も金ないのですぐ音楽を買うのは控えていて、youtubeで聴いて我慢することが多いのですが、D.A.N.は聞いていくうちのそのメロディーが頭から離れなくなっていきました。

     

    私基準で”頭から離れなくなった音楽”は買う価値がある音楽だと判断していて、ituneで検索してみた結果1stアルバム「D.A.N.」のアルバムレビューで絶賛しているコメントが多かったので買ってしまいました!・・・

     

    いやーでも本当いいですわ。

     

    私クラブってうるさくて眠いだけで、若い頃からあまり好きになれなかったのですが、D.A.N.みたいな上質なクラブミュージックが流れているクラブだったら是非行ってみたいです。

     

    そしてあまり人がいない端っこの方で、音楽に酔いしれながら静かにお酒を飲んでいたいです笑

     

    まぁ実際には寝る前に暗い部屋で静かにクラブミュージックを聴くのが一番好きなんですけどね。

     

    前から気づいてたんですけどライブとかに行って直接生音を聞くよりも、部屋でじっくり音源を聴く方が好きなんですよね笑

    インドア派なんでしょうね笑

     

    D.A.Nの音楽を聴いていると、日本のクラブカルチャーみたいなものをうまく自分たちの楽曲に落とし込んでいて、とてもオリジナリティがあるなと感じます。

     

    最近の若者は末恐ろしいですね。 この若さでこの完成度・・・

     

    なんとなくクラブに行って踊りに踊って明け方に帰る時の倦怠感とか、仲間と夜遊びに繰り出す前の高揚感とか、叙情性を感じ取ることができますね。

     

    まさに日本人の繊細な感受性が生み出した情景を連想させるジャパニーズ・メロウ・クラブミュージック、って感じがしますね。

     

    音楽性は全然違うと思いますけど、Sachmosが陽とするとD.A.N.が陰みたいなイメージですね私の中では。

     

    いやはや楽しみなバンドが出てきました。

     

    こういう上質でジェニュインな音楽を作る若いバンドがもっと評価されるようになると嬉しいですね。

     

    若い世代からはもう相当な支持を得てるのかもしれないですけど。

     

    上質で新しい音楽に触れたいあなた、是非ともD.A.N.トライしてみてください。

    ではでは。 DJ masakuroyでした。

     

     

     

     

     

  • ceroのライブに行って来ました 〜Outdoors〜

    こんにちは。 masakuroyです。

    絶賛GW満喫中であり、ほとんど予定もない31歳独身の私は、

    ひたすらブログ更新に充てようと思います。

     

    家でぼ〜っとしながら無為な時間を過ごすことなく、ブログ更新に勤しむとは・・・

     

     

    我ながら意識が高い!

     

     

    自分で自分を褒めてあげたい!!

     

     

    有森裕子さんみたいなことを言って自分を鼓舞してまいりたいと思います。

     

    自分を鼓舞しろlet me go!

     

    時には自分で自分の心に栄養を与えてあげることも大事ですよね〜 ^ – ^

     

    ・・・

     

    自炊です、自炊!

     

     

    ハイッ

     

    ということでね〜  早速今日もブログ書いていこうと思いますよ〜

     

    去る4/23にceroのライブ「Outdoors」に行ってまいりました!

     

    cero、春の日比谷野音でワンマンライブ開催-音楽ナタリー

     

    念願のceroのライブにとうとう行けました!^ ^

    抜群のメロディセンス、

    都市生活の上澄みをすくい取るような歌詞のセンス、

    すっと耳に入り込んでくる歌声、

     

    素晴らしいんです!(カビラ風)

     

    彼らの音楽の虜になるのに時間はかかりませんでした。

     

     

    私と同世代(84〜85年生まれ)で、スマップとも共演したりして世間の注目度も高いんです!

     

    スマスマ出演で話題! 西東京を中心に活躍しているバンド『cero』ってどんなグループ!?-NAVERまとめ

     

    音楽だけでなく彼らの等身大のルックス、ファッション、そしてプロモーションビデオの映像に至るまですべてがツボですね

     

    こういう人たちが紅白とかに出たらいいんですけどね〜

    絶対見ますよ、私は!( ^ω^ )

     

    確かにすべての世代に通じるほどわかりやすい音楽ではないかもしれないですけど、

    普遍性があっていろんな感情を呼び起こしてくれる音楽だと思うんですよね!

     

    言ってみればたまとか、はっぴいえんどみたいな存在感なのかもしれないですね。

     

     

    まぁそんなこんなでceroを見に野音へ行ったわけです。

     

    野音は以前、友人に誘われて3B LAB.Sを見に行って以来でした。

     

    日比谷公園の雰囲気って、とってもいいですね、、、、

     

     

    野音の独特の開放感が素晴らしいですよね。

    何か古代ローマの頃の舞台みたいな感覚があります。・・・

    いや、まぁ歴史の授業で習ったときこんな感じなのかなと思っただけなんですけど。

     

    会場にはceroが好きそうな人々がたくさんいました・・・

    渋谷系というか皆さんオシャレで落ち着いた感じの20、30代が多かったように感じました!

     

    あぁcero好きな人と友達になりたい・・・( ;´Д`) (※masakuroyは一人で行きました)

     

     

    ライブは最高でした、、、

    ライブは17:30からだったんですけど夜になるにつれかなり冷え込んできて、

    もっとあったかい格好をしてくればよかったと思いながらもビールを飲んでごまかしてました。

     

    ボーカルの高城晶平さんも

    「いや〜実は途中でSachmosのYONCEみたいにバッと上着脱ぎたかったけど寒いね笑」

    とおどけたMCをしてくれたりして、サービス精神満載のライブでした!

     

    生で大好きなSummer SoulOrphansYellow Magusを聴けて本当に感動しました。、、、

     

    春の夜空と、電飾の光に照らされて幻想的な雰囲気を醸し出すステージ、

    ceroとバンドメンバーの方々、観客が一体になって不思議な空気を生み出していました・・・

     

     

     

    しかし、私はそんな中決定的な間違いを犯してしまいました。

     

     

    そんな素晴らしいライブに水を差すように、ある程度曲目が進んだ段階で

    なんと途中抜けしてしまったのです。

     

     

    理由はいくつかあります。

    その日が日曜日だったのと、寒かったのと、帰りの混雑を避けたかったというものです。

     

     

    そうです。

    スポーツ観戦あるあるなやつです。

     

    「試合の大勢が決した時点で終了を待たずに、混む前に帰る」アレです。

     

     

    本当にアーティストへの敬意を欠く、最低な行動をしてしまいました・・・

     

     

    今回のことから私は学びました。

     

    できればceroが好きな人と一緒にライブに行きたい

     

    そして翌日も休みの日程で行くということです!

     

    誰か友達と一緒にライブに行けば好き勝手な行動はできませんし、

    翌日が休みであれば帰りの時間が気になってライブに集中できなくなるということもなくなるからです!

    つまり、今回ライブに行ったのが土曜日であれば私はこんな愚行は犯さなかったでしょう、、

    あと日中タッチラグビーをして疲れていたのと、汗をかいて冷えていたので風邪をひくのではないかという恐怖もありました。

     

     

    おぉmasakuroy、途中で帰ってしまうとは情けない

     

     

    なぜ翌日有給をとっておかなかったのじゃ

     

    (王様 53歳男性)

     

    ちなみに5/20-21でcero、Suchmos、bonobosとかが出演する「GREENROOM FESTIVAL」というフェスが赤レンガ倉庫であるんですよね・・・

    GREENROOM FESTIVAL ’17

     

    こんなに素晴らしい都市型フェスが始まっていたのか!

     

    すっげー行きてぇな〜(> <)

    と、フェス行きたい熱が再燃している今日この頃です笑

     

    フェス仲間を今からでも作るコミュ力も必要ですね!^^

     

    Viva 三十路から友達を作るコミュ力!

     

    雑なまとめで締めたいと思います。 チャオ!

     

     

     

     

  • 2017年ゴールデンウェーイクの過ごし方

    こんばんは。 masakuroyです。

    黄金週間、またの名をゴールデンウェーイ!クですね。

    間違えました。ゴールデンウィークですね。

    すいません。 すいませんでした。 殴らないでください。

     

    さて、私はこの連休、特にどこに行くとも考えていなかったんです。

    金もないですからね。

     

    入院したり、てるみくらぶで予約したハワイの旅行代金がどこかに消えてしまったりしましたから。

     

    友達とヤクルトを応援しに神宮球場行くくらいですね。

    しかし色々と見に行きたいものはあるんです。

     

    やりたいことリスト

    1. Youtubeを見る

     

    普段からできるじゃねぇかと笑

     

    しかし、最近Aphex TwinのPVを見るのにハマっていて、連休早々結構見ちゃいました笑

     

    ちなみにマジで気持ち悪いんですけどね笑

    キレキレで卑猥かつ品がなさすぎるダンスを踊るおっさん(Aphex Twin本人)となぜかおっさんと同じ顔になってしまうオネーチャンたちがリムジンの中で体弄りあったりビーチで踊ったりと、全く意味がわからない内容なんですが、クセになってしまいます。

     

    Windowlickerの曲の中毒性がヤバイです。

    さすが鬼才エフェックスツインですね。

     

    これとか完全に内容が進撃の巨人ですよね。

     

    作者の方もこのPVにインスパイアされていたのではないかと想像せざるをえません。

     

     

    エイリアンの造形がキモすぎ!

    あとビームを出しながら踊るダンスがシュールすぎる!!

    ドアが開いたら急におとなしい振りするとか、修学旅行で担任の先生が見回りに来たら寝たふりしてる中学生か!笑

     

    このPVはクリス・カニンガムという人が監督です。

     

    こういうちょっとキモくてクセのあるPVを作るのに定評がある人みたいですね。

     

    いや〜本当に変態すぎて逆にリスペクトです。

     

    変態映像作家クリス・カニンガムPVベスト10

     

    2. 映画を観る

     

    えぇ、これも普段からできますね。

     

    あれを見てきました。 「T2 トレインスポッティング」です。

    思春期に観た「トレインスポッティング」が忘れられず、長らく私の中で最高のポップカルチャームービーであったことは言うに及ばすです。

     

    彼らのファッションに憧れて何度真似したことか・・・・

     

    レントンが履いてたスキニーっぽい黒のデニムがあの頃は欲しくて欲しくて仕方ありませんでした。・・・

     

    あとあの音楽ですよ! レントンがエンディングで最高の笑顔を浮かべながら「人生を選べ」と口走りながら逃げていくシーンで流れるBorn Slippy。。。

     

    私の観てきた映画の中で、胸に突き刺さって抜けないトゲのような、忘れられない初恋のようなこれ以上ない希望に満ちたエンドロールないっすよ!

     

     

    私の中で完璧な映画だったトレインスポッティングの続編ということで、正直醒めた目で見ていた部分はありました・・・

     

    これで駄作だったらどうしよう、僕の中のトレインスポッティングの思い出が陳腐なものになってしまう・・・

     

    そう思ってました。

     

    T2を見るまでは。

     

    しかし、全く期待は裏切られませんでした。

     

    そこには紛れもなくトレインスポッティングの世界がありました。

     

    変わったことと言えば、あれから世界は20年経ったということと、レントン・ベグビー・シックボーイ・スパッドがアラフィフの中年になったということです。

     

    そこにはあまりにもリアルすぎる日常と、変わっていく世界と自分たちの人生の変化に戸惑いながらも、やっぱり変われないダメダメで愛すべきヤツらの姿がありました。

     

    この映画を見て私が感じた感想をひとことでいうと、

     

    「時間はただ過ぎていく。 それでも、人生は続いていく。」

     

    ということですね。

     

    いや〜映画のテンポと演出、そして何より音楽が最高過ぎます!!

     

    ダニーボイルって本当に天才ですね。

     

    3. 美術館の特別展に行く

     

    結構面白そうな特別展が結構やってて、行きたいんですよね。

     

    まず東京ステーションギャラリーの「アドルフ・ヴェルフリ展」。

    東京ステーションギャラリー

     

    アウトサイダー・アートとして世界的に有名らしいのですが日本ではほとんど知られていない孤高の画家らしいです。

     

    何と精神を病んで入院した精神病院でひたすら何十年も絵を描き続けたとか。・・!

     

    興味をそそられます。

     

    東京ステーションギャラリーは場所自体がとてもオシャレですから、それだけでテンションが上がります。

     

    あと渋谷Bunkamuraギャラリーで開催されている写真家「ソール・ライター」の個展ですね。

    ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター展

     

    これもある意味オルタナティブ・アートというか、商業写真から距離を置いた、静寂を感じる写真に興味をそそられました。

     

    なんとなく一枚の写真の持つ力を見せつけられる、そんな気がします・・・!

     

    またブリューゲルの「バベルの塔」展も見に行きたいです。

    【公式】ブリューゲル 「バベルの塔」展

     

    ブリューゲルは好きな画家なんですよね。

     

    絵のタッチは可愛らしいのに、「絞首台の上のかささぎ」とか「ベツレヘムの嬰児虐殺」などどこかシニカルで暗喩に満ちた絵のミステリアスさにどこか惹かれてしまいます。・・・

     

    ・・・とまぁ色々書きましたけど私の今年のGWはこんな感じですわ!

    それでは、このへんで終わりにしよ

     

    (日記はここで終わっている)

     

    Fin.

     

     

  • 最近エンドレスリピートしてる音楽5選〜春の波間を揺蕩う音楽達〜

    こんにちは。 masakuroyでがす。

     

    春ですね。

     

    お花見の季節ですね。

     

    私ですか?

     

    お花見に行く予定はありませんよ。

     

    それどころか近年お花見に参加した記憶がありませんよ。

     

    しかしこの期間だけ咲く桜の美しさは愛でたいと思います。

     

    香りも楽しみたいと思います。

     

    なかなか寒が抜けませんがね、、、

     

     

    さて今日は私が最近エンドレスリピートしてる音楽を紹介したいと思います。

     

    この季節ならではといった曲は一曲もありませんけどね笑

     

    私が勝手に出会ってハマった曲で、タイミングは全く関係ありません笑

     

    ジャジーだったりゆるい雰囲気の渋谷系リバイバルぽい音楽に最近ハマってんですよね〜。

     

    まず一曲目。

    bonobosの「Cruisin’ Cruisin’

     

     

    結構有名なバンドですよね?

    今まで聴く機会なかったんですけど、すっっごいいいですね。

     

    いや〜PVの雰囲気もすごいいいんですよ。

     

    日々の生活に疲弊した男女が、休憩がてらビルの屋上に出るとまるでそこには幻のような光景が・・!

    砂漠に現れたオアシスがごとくbonobosが奏でる優しい音楽は二人を包み込んでいく。

    曲が終わるとそこには夢でも見ていたかのように何もなく、二人の男女が佇むだけ。

    しかし二人の心は静かに癒されていったのだった・・・

     

    曲とPVの雰囲気の一体感が半端ないですね。

     

    レゲエとかチェンバーポップというジャンルらしいですけどリズムが心地いいですね〜

     

    いや〜まさにチルアウト・ミュージックですわ。

     

    一日働いた日の終わりに、ビールでも飲みながら聴きたい音楽ですね。

     

    なんとなく、きもちいい!

    なんかわかんないけど、いい!(語彙)

     

    さて続いてはけものフレンズならぬ自称”神泉系”バンド”フレンズ”の「夜にダンス」。

     

     

    こちらも楽しげでわたしも混ぜて!といいたくなってしまうようなPVがステキ。

     

    結婚式の二次会用に仲間でワイワイやりながら撮りました!的なゆるいノリが大好き!

     

    男女混合ボーカルの掛け合いがきもちいいですね!

     

    男性ボーカルひろせひろせさんの若干テキトーっぽい(失礼千万)なラップもゆる〜くていい感じです!

     

    【フレンズ】2016年、もっともキテる神泉系バンド”フレンズ”から目が離せない!

     

    さて次はバイブスの伝道師・我らが神奈川県が誇る特産物バンド Suchmosの「PINKVIVES」。

     

     

    いわずもがなの気持ちいいグルーブ、バイブス感。

     

    サイコーっスね、パイセン! といいたくなります。(HAMA-YOKO風)

     

    クラシックのオープンカー、アメ車がよく似合いますね。

     

    昔のクルマとか、カセットテープとかノスタルジーを感じさせるアナログなものってカッコいいですよね。

     

    次はカルテットロスを引き起こしたドラマ「カルテット」の劇中ユニット”Doughnuts Hole”が歌う「おとなの掟」。

     

    椎名林檎さん作ですね。

     

    りんごワールド全開のフィルムノワール的音世界がたまりません。

     

    歌詞もカルテットの物語にリンクしてて、聴くたびにカルテットロスが小々波のように押し寄せますね。

     

    しかし松たか子さん歌うま〜〜!

     

    最後は「EGO-WRAPPIN’」と言う独自の音楽ジャンルを構築している、日本音楽シーン孤高の存在 EGO-WRAPPIN’の「That’s What I Need」です。

     

     

    森三中大島さんと安藤なつさんが主演していた「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」というドラマのエンディングテーマだったのですが、朝焼けの街を上空から映しながらこの歌が流れていくエンディング、めっちゃ好きだったんですよね。

     

    ビルの屋上でコーヒー牛乳でも飲みながら、これから目覚めようとしてる街を見下ろしながら聴きたいチルアウト・ミュージックですね。

     

    いや〜、上質な音楽!笑

     

    さて、季節も良くなってきたし、野外でこんなチルアウト・ミュージックを聴きながらぬるいビールでも飲みたいなぁ!

    いい季節になってきましたね。

     

    それでは新年度、張り切ってまいりましょう。

     

     

     

     

  • 上質で静謐な音楽の創造者、The xx 〜インディーロック界の大谷翔平〜

     

    こんにちは。 masakuroyです。

     

    とつぜんですが、私は大の音楽好きです。

     

    音楽を聴くことが最大のリフレッシュであり、仕事で行き詰まっている時でも

    ひとたび移動の際などに音楽を聴けば、

     

    「生き返ったワ〜!」

     

    と、即効元気チャージすることができます。

     

    それほど音楽が好きな私は常に「いい音楽に出会いたい」とアンテナを張り巡らせております。

     

    さいきんでは能動的に情報を取りに行く際は音楽サイトを回遊したりしてますが、twitterでフォローした音楽サイトのポストで偶然出会ったりということもあります。

     

    あとテレビ見てる時にドラマの主題歌とか、CMで起用された曲で気になって聴いてみるということもありますね。

     

    邦楽だと音楽に出会うチャンスはままあるんですが、私が耽溺する洋楽インディーロックとなると、ただでさえ情報が少ないのでなかなか出会うチャンスはありません。

     

    「あ〜、なんか上質で静謐な洋楽インディーロックが聴きたいナ〜」

    と思っていたところ、出会ってしまったんですよ。・・・

     

     

    まだ一月にもかかわらず私の中で年間ベストともなりそうなアルバムを・・・!

     

     

    それこそ、今月リリースされたThe xxの3枚目のアルバム、「I See You」です!

     

    出典:www.lesinrocks.com

     

    The xxは2009年に彗星のごとくシーンに登場し、まだ20歳そこそこだったにもかかわらずデビューアルバム「The xx」が英音楽界最高の栄誉マーキュリー・プライズを受賞するという快挙を成し遂げたバンドです。

     

    言ってみれば欅坂46レコ大受賞するようなものです。

     

    アレッ、結構普通か

     

    (おそらく英国内のマーキュリー・プライズの格はレコ大とは全く違うと思われます)

     

    デビュー当初は「機材を買うお金がなかった」という理由で徹底的に無駄や余計な要素を削ぎ落とした極みミニマル的なロックが新鮮すぎてドギモを抜かれました。

     

    しかし、ロミーとオリヴァーが交互に織り成す憂いを帯びた大人びたヴォーカル、ジェイミーの生み出す複雑でよく練り上げられた中毒性のあるリズムパターンに脳天をやられ、

     

    なんだこのシンプルなのにロック/テクノ/エレクトロニカ/ポストダブステップの要素を全て持ち合わせた音楽は・・・!  これはIT時代のニューミュージックや!

     

    と柄にもなく関西弁で丘の上から叫んでしまったことを覚えています。

     

    1stアルバムから「Crystalised」是非聴いてください。

     

    この只者ではない空気、ゾクゾクするでしょ?

    まさに恐るべき子供たちでした。

     

    そして時は経ち、27歳になった彼らは更に成長し、満を持して「I See You」を送り出してきたのです。

    The xxへ念願のインタビュー|超待望の新作からBrexitまでを訊く-インタビュー:CINRA.NET

     

    ジェイミーはソロ活動(DJ・クラブミキサー)で培ったクラブ・ミュージックのエッセンスを巧みにバンドに取り込み、彼らの音像にさらなる厚みと深みをもたらしました。

     

    成熟して大人になった彼らはただひたすら美しく響く静謐な音楽を作り上げたのです。

     

    デビュー作のような若さゆえのギリギリのバランスで成り立っているような危うさはなく、(それが彼らの持つ魅力でもありましたが)非常に安定感がありながらも、新しい要素を取り入れて音楽の幅がすごく広がったなと思います。

    リードシングル「On Hold」のPVをごらんください。

     

    美しい。・・・

     

    日々の雑踏に紛れていてもイヤホンをつけて再生ボタンを押せば一瞬で別世界に連れて行かれます。

     

    The xxの音楽は”ここではないどこか”に連れ出してくれる特別な音楽だと思います。・・・

     

    コーラスの後に挿入されるサンプリング・ヴォイスのリフレインやリズムはジェイミーのDJとしての活動がふんだんに活かされていて、マジでかっこいいです!

     

    ちなみにジェイミーのソロプロジェクト、「Jamie xx」のアルバム「In Colour」はロックではなく完全にクラブミュージックですが、こちらもドハマリしています笑

     

    Jamie xx、感情の欠片を繋いだ作品『In Colour』|Qetic

     

    私いかにもクラブミュージック(ユーロビートとか笑)的な、

     

    フロア爆上がりィー、テンションアゲアゲー!! セックス! セックス! セックス・オン・ザ・ビーチ!!(ウェーーーイ!!)

     

    みたいな音楽に関心が一切ないのですが、本当にIn Colourは素晴らしく上質なクラブミュージックって感じです。

     

    こういうエレクトロニカとかポストロックに接近したクラブミュージックって、本当に惹かれてしまう。 もっとも大好物かもしれないです。笑

     

    さいきんはI See YouとIn Colourを無限ループでひたすら聴いています笑

     

    フォーテットとかゴールドパンダも大好きだし、エフェックス・ツインのXtalとか大好き笑

     

    Jamie xxの美しい一曲、「Loud Places」も是非ご一聴ください。

     

     

    彼らは若いのに忍び寄る誘惑にはわき目もふらずに、ひたすら「美しい音楽を作る」という一点のみに真摯に取り組んでいます。

     

    ジェイミーもDJで来日中は一心不乱にレコ屋でアナログレコードを漁ってたっていいますからね。

     

    根っからの音楽バカなんでしょう。

     

    私は彼らみたいに音楽に対して誠実なバンドが、本当に大好きです。

     

    まるで野球に例えるなら大谷翔平くんのようです。(なぜ野球に例えた)

     

    聴くのが楽しみなバンドがまた増えました。

     

    これからも彼らのことを追っかけていきたいと思いますし、キャリアを積む中でどのように彼らが変わっていくのか、楽しみです。

     

    インディーロックの未来は、彼らの手の中にあるー。

     

    そう言っても過言ではありません。( そう言ってるお前は何者やねん)

     

    ばいちゃ!

     

    Fin.

     

     

     

     

     

     

     

     

  • 吉田うどんクエスト2 ~韮崎の精霊たち

    吉田うどんクエスト2 ~韮崎の精霊たち

    九月の飛び石連休のある一日、

    私は東京メトロ有楽町線木場駅からほど近いドトールで新聞を読んでいた。

     

     

    暑いコーヒーを飲みほしながら

     

    「しけていやがる・・・」

     

    とひとりごちながら日経新聞の経済面に目線を滑らせていた。

     

     

    約束の時間からしばらく経つがまだ待ち人はやってこない。

     

    携帯のメッセージが来ていないことを確認してからふと目をあげると、

    入り口の外でビニール傘をさしながらじっとこちらを見ながら待ち人が立っていた。

     

     

    私はモーニングセットのプレートを下げ膳口に下げ、ゆっくりと店外に出た。

     

    「遅かったですね」

     

    「おう」

     

    待ち人ことY師匠と木場のトヨタレンタカーでラクティスを借り、カーナビの行き先検索で私は「こうふえき」と入力した。

     

     

    そう、今日は山梨にいくのだ。

     

    ちなみに先週土日も山梨に行っていたので二週連続で山梨にいくことになる。

     

    さすがの私もここまで短いスパンで山梨を再訪するのは初めてだった。

     

    というか人生でも数えるほどしか山梨に行ったことはない。

     

     

    なぜまた山梨にいくかというと、前回エントリーで書いた甲府の吉田うどん屋「とだ」にリベンジするためだ。

     

    前回は時間の都合上とだに行くことができなかったのだ。

    お昼の営業が14時くらいまでなので、11時に東京を出れば十分間に合う算段だった。

     

    私とY師匠は食べ損ねた吉田うどんに思いを馳せ、

     

    「ようやくあのとだに行けますね。三度目の正直だ」

     

    と今から吉田うどんの味を想像しては唾液が止まらない状態になっていた。

     

     

    そのとき、甲府駅までの到着予想時間がカーナビに表示されたとき我々は目を疑った。

     

     

    「到着予想時間: 14時36分」と画面には映し出されていた。

     

     

    「な……ん、だと……?」

     

     

    Y師匠は明らかに動揺したようだった。

     

     

    東京から山梨まで3時間半もかかるはずがない。

    順調に中央道を飛ばせば2時間もかからないはずだ。

     

     

    「くそッ、このナビ壊れてやがる! masakuroy、お前のケータイ地図アプリ入ってないか? それで調べてくれ」

     

    私は言われた通り携帯の地図アプリで調べてみると到着時間は13時30分くらいだった。

     

     

    「師匠、地図アプリのナビでは13時30分と表示されてます。 これからギリギリ間に合いそうです。 急ぎましょう!」

     

    「わかった。 じゃあ早速行こう。 俺はお前のナビを頼りにいく。 しっかりナビ頼むぞ」

     

     

    我々は首都高に乗り、中央道を目指した。

     

    「次の分岐路まで900m、800m….いま750mです」

     

    「いいぞ、いいナビだ。 でも100m単位での案内は要らないぞ」

     

     

    そんなやりとりを続けながら我々は山梨へと続く中央道を快調に飛ばした。

     

    途中事故渋滞に巻き込まれ思わぬロスもあったが、概ね順調な旅程だった。

     

    談合坂付近で進路が右ルートと左ルートで分かれている。

     

     

    Y師匠にどちらのルートがいいか聞かれ、どんな違いがあるのか聞いたところ特に違いはないということだった。

     

    談合坂の名前の由来は、北条氏と武田氏が和平の交渉をした場所だからとか、

     

    桃太郎が猿きじ犬にきびだんごをあげた場所だから「団子」が「談合」に変化したなど諸説あるらしい。

     

    そのうち多摩丘陵の山間の道を抜け、山梨のなだらかな平野が眼前に広がってきた。

     

    そのうちY師匠が学生時代を過ごした街にさしかかり、

     

    竜王駅の神社の境内裏で女子高生と××したとか、

     

    ドラックストアで自転車をパクったとか、

     

    「南の風 風力3」というホテルをよく使った、懐かしい、けど”風力3”
    てなんなのか未だによくわからない

    とか色々な話をしてくれた。

     

     

    誰にとっても青春時代を過ごした街は大切な思い出があり、いつ来ても特別な感情が去来するものなのだろう。

     

    Y師匠が通った大学の大学生の集団が、部活の練習後に昼飯を食べにいくのだろうか、
    談笑しながら歩道を自転車で走っていった。

     

     

    そうこうしているうちに善光寺に続く道の坂を登りきったあたりにある「とだ」に着いた。

     

    s__31318028

     

    1時半くらいだったが車はほぼ満席で、混雑していた。

     

    とだの暖簾をくぐると畳にテーブルが5、6脚並べられており、家族づれや学生がうどんをすすっていた。

     

    中もほぼ満席近い。

     

    Y師匠ととだの主人は学生時代からの付き合いて懇意らしく、

     

    「久しぶりだな!」

    「いまどこに住んでんだ? 東京?」

    「まだ結婚しねぇのか?」

     

    など世間話に花を咲かせていた。

     

    テーブルにつき、我々は吉田うどんと替え玉を注文した。

     

    そうして席で待つこと10分、出て来たのがこれである。

     

    s__31318019

    s__31318020

    すごい迫力だ。

    その器からはみ出さんばかりの具に圧倒されそうになる。

     

    替え玉が食べられるのか若干不安にもなる。

     

    隣のテーブルでは体育会系の細身の大学生(おそらくサッカー部か陸上部であろう)が

    なんでもないように替え玉を掻き込んでいる。

    若いというのは素晴らしいものだ。

     

    早速器からはみ出さん限りの具を食べて見る。

    キャベツがよく茹でてあり食べやすい。

    肉もこれは馬肉なのかな? 見た目よりもボリュームが少なく、味が染み込んでいて美味しい。

    かき揚げも根菜類ベースで美味しい。

     

    いかん、すごいありきたりな感想しか言ってない。

    これでは食レポ失格だ。

    具をかき分けるうちに姿を現した極太の吉田うどんに手をつけ始める。

     

    ・・・むっ!! これはっ!!・・・・

     

    出来合いでは出せない絶対的な”うどん”感!

    作った人の顔まで浮かんでくるような絶対的な手作り感が半端ない。

    さっきまで丹精込めてこねていたうどんを速攻包丁で切り、さっと湯を通してからうどんの汁にぶち込んだような絶対的な”ライブ”感がとてつもない。

    いかん、さっきから”絶対的”って言葉使いすぎてる・・・ これは伝わっているか不安だ。・・

     

    とにかく、讃岐うどんに代表されるうどんを想像している人は度肝を抜かれるだろう。

    柔らかくてもちもちしていて、ちゅるんと爽快な喉越しを想像している人は見事にその期待を裏切られるだろう。

    吉田うどんは固く、しっかり力に入れて噛まないとかみきれない。 まるでうどんというより原料の小麦をそのまま食べているかのような、食感に圧倒されること請け合いだ。

    しかしうどんの汁がしっかりと麺に染み込んでいて、うんまい!

    ちなみにうどんの汁も讃岐うどんのように透き通っている感じではなく、二郎ラーメンのような濃厚で色も濃い汁である。

     

    うどんをしっかり咀嚼しながら食べているとY師匠が。

     

    「そんなしっかり噛んで食べてるとトーシローやと思われるで。

    すぐ食えんくなるぞ。

    吉田うどんは噛まんと飲み込むんや。 うどんは喉越しやで」

     

    「30回以上よく噛んで食べなさい」と家や学校で教育されてきた私は、そのコペルニクス的発想の展開に「そういうものなのか!?」と困惑したが、

    いざ噛まずに飲み込んでみるとなるほど、うどんが喉を通り抜けていく感覚がなんとも言えず気持ち良い。

    まさにうどんを食べずに”飲んでいる”という感覚だ。

     

    そんなこんなで暴力的な見た目とは裏腹に気づいたら我々は吉田うどんを完食していた。

    腹持ちはものすごいよく、これでしばらく腹は減りそうもない。

    夜ご飯もいらないかもしれない。

     

    こうして我々は山梨に来たもう一つの目的であるライブを見に、韮崎は東京エレクトロン文化ホールに向かった。

    韮崎とはあの世界のHIDEこと中田英寿の出身地である。

    韮崎も「サッカーのまち・にらさき」と銘打っているがそんなにサッカー感はない。

     

    s__31318021

     

    そう、我々はLittle Glee Monsterのライブを見に来たのだ!

     

    説明しようLittle Glee Monsterとは日本全国の歌うまい少女たちで結成された本格派ヴォーカル・グループである。

    いや〜ほんと超よかった〜!!

    一人一人で歌っても超うまいのにハーモニーとか超きれいだし〜!!

    もう地元の女子中高生で会場埋め尽くされている中の三十路おっさん二人組はノリノリで聴いてましたよ!

    しかも「青春フォトグラフ」では写真撮影OKという大サービス付き!!

    s__31318023

    s__31318025

     

    いや〜もういい子たちだし歌うまいし最高でした!!

    是非皆さんも是非Little Glee Monsterこと「リトグリ」聴いてみてください!