エモへの旅 Vol.1

2月末、僕は新大久保に降り立った。

 

今日はいつものメンバーで中華料理を食べに来たのだ。

 

全員集まるのはどれくらいぶりだろうか?

 

会社の健保を利用して高級な中華を安く食べられるらしい。

 

中華は夜だったため、昼から集まれるメンバーで前哨戦とばかり昼ベロをすることにした。

 

我々がまず集合したのは西新宿の人気店・タカマル鮮魚店 二号店。

 

タカマル鮮魚店 2号館 -西武新宿/魚介料理・海鮮料理[食べログ]

 

入り口はまるで商店街の魚屋さんのようだ。

 

しかし奥が広く居酒屋になっている。

 

ここでK、N、Sと合流。

 

さっそく酒の肴に盛り合わせなどを注文。

 

刺身やらかにみそやらあん肝やら昼から豪勢すぎる。

 

あやうくここだけで満足しそうになる。

しかしさすが西新宿を代表する人気店である。

 

コスパが良すぎる。

 

既にかなり腹がふくれているというのにせっかく新大久保に来たので韓国料理を食べることにした。

 

これぞ新大久保!という雰囲気の界隈に入っていく。

 

若い女子がなにかよくわからないお店の前に行列をなしていたり、チーズタッカルビの看板があちこちに氾濫している。

 

中通りには結成ホヤホヤっぽい韓流イケメンアイドルグループ五人組が新曲のプラカードを持って愛想をふりまきながら闊歩していた。

 

さて我々が向かったのは松屋というお店。

 

松屋(マツヤ)-新大久保/韓国料理[食べログ]

 

牛丼ではない。

 

カムジャタンという骨つき肉ならぬ”肉つき骨”が名物メニューのお店だ。

 

骨の髄にあるスキマ肉をしゃぶり尽くすというスタイルはなんとも新鮮である。

 

カムジャタンの骨をチューチューしゃぶり尽くす図。

骨から出た出汁が染み込んだじゃがいももまた美味しいのだ。

韓国料理には欠かせぬマッコリ。 壺からいただきます。

さて、もはや満腹で結構酔いも回っているのだがメインディッシュはこれからだ。

これから満漢全席、中華は広東料理を円卓でいただくのだ。

中国料理 桜花樓(桜花樓 オウカロウ)大久保/広東料理[食べログ]

ここでT・Hと合流し全員が揃った。

IT健保に入っている人はこんな素晴らしい中華を格安で食べられるのか。

 

いいなー。

 

ここに至るまでに胃腸を酷使し続けた僕だが質のいい中華料理は美味しゅうございました。

紹興酒は飲むのが辛かったけれど・・・

 

この会は今春結婚するTのお祝いも兼ねていた。

 

Tから招待状を受け取り、中を開けると「余興をお願いします」の紙が。

 

 

 

 

余興?

 

 

 

 

聞いてないよ!!

 

出典: middle-edge.jp

一瞬でダチョウ倶楽部が降臨した僕は動揺を隠せなかった。

その時2月末で式は4月半ばだ。

 

1ヶ月半しかない!

時間ない!

 

無理!

 

無理ムリむりーー!!!

 

 

ちょっと待てよ、余興って最低でも準備期間3ヶ月はいるだろ、、、

 

しかも相当クオリティの高いものでないとダメだって!?

 

ス、ストイックすぎる!!

 

イカれてやがるぜ、、

 

フ、、フフフ・・・

 

なぜか笑いがこみ上げてきた

 

おもしれえじゃねえか

 

やってやる、やってやるよ!!

 

久々に血が滾ってきたぜ!!

 

 

しかしこの時の頭の中には正直「無理」という二文字しか浮かばず、今まで食べた料理が脂汗となりおでこから吹き出していた。

 

この場にいた誰もがこの後訪れる怒涛の展開を知るよしはなかった。

 

そして「エモ」との出会いが我々の運命を大きくかえることもー。

 

この日の円卓での出来事は「2・25の誓い」として後々語り継がれることになる。

 

戦地に赴く覚悟を決めた我々はなぜかカワイイ店員さんと一緒に記念写真を撮影したのだった。・・・

 

続く

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です