カテゴリー: カルチャー

  • D.A.N.がいい 〜masakuroyの最近個人的にキテる音楽コーナー〜

    もう夏ですね。 というか梅雨ですね。

     

    ジメジメします。

     

    こんにちは、masakuroyです。

     

    今日は最近私が発見した、いいカンジのバンドを紹介するコーナーです。

     

    その名も「D.A.N.」です。

     

    2016年の最重要バンド「D.A.N」が織りなすハイセンスかつ重厚的な世界観 | 日刊SPA!

     

    あの長澤まさみもお気に入りのバンドというウワサです。

     

    youtubeでお気に入りのバンドを聴いている時に、サジェストされる動画があるじゃないですか?

     

    その中に出てきたので聴いてみたのですが、その圧倒的なカッコよさ(語彙)に一発でヤラレました。

     

    youtubeのバンド紹介欄には

     

    バンド編成ながら、ジャパニーズ・ミニマル・メロウをクラブサウンドへと昇華した音楽性が高い評価を得ているD.A.N」とあります。

     

    D.A.Nは去年1stアルバムをデビューしたバンドで、メンバー3人が1993年生まれという非常に若くピッチピチなのですが、音源を聴くと信じられないくらい大人びていて、音楽性も成熟しています。

     

    これで23、4歳ってまじか!? と唸らざるを得ない完成度です。

     

    そのくらいの年齢で女の子で行ったら、乃木坂・欅坂のアイドルグループにいてもおかしくない年齢ですからね。(意味不明)

     

    注目新人D.A.N.、音楽が短命な時代に反旗を翻す22歳の快進撃-インタビュー:CINRA.NET

     

    最初に聞いた曲は「SSWB」という曲だったのですが、ストーリー仕立てのミュージックビデオがまたオシャレなんですよ・・

    SSWBがなんの略かは全然わからないんですけどね?

     

     

    この謎めいた夜の街を舞台にした若者たちの物語に、SSWBという曲は非常によくマッチしているんですよね!

     

    特徴的で地を這うようなベースラインと、メランコリックなメロディーと浮遊感のあるボーカルのハーモニーがなんとも言えない高揚感をもたらしてくれます。

     

    夜が似合うバンドですね。

     

    クラブイベントやライブでDJが機材で演奏するのが一般的なクラブサウンドを、バンドの生演奏で再現するということにこだわりを持っている点に好感が持てます。

     

    私、クラブミュージックの世界観を生演奏のダイナミズムで表現しようとするバンドって、すごい好きなんですよね。

     

    !!!(チックチックチック)とかサカナクションとかthe xxとか。

     

    ↓!!!のノリノリなダンスチューン。

     

    メンバーがもともとギャングオブフォーとかトーキングヘッズなどのポストロックが好きだったというのもめっちゃいいですね!

     

    インターネットの恩恵をフルに受けてきた世代なので、いろんな音楽を幅広く聞いてきたんだろうなぁと思いますね。

     

    音を聞いてもその音楽的土壌の豊かさを感じることができますね。

     

    もう曲の世界観が奥深いですもん。

     

     

    なんとも言えない中毒性があるんですよね!

     

    私も金ないのですぐ音楽を買うのは控えていて、youtubeで聴いて我慢することが多いのですが、D.A.N.は聞いていくうちのそのメロディーが頭から離れなくなっていきました。

     

    私基準で”頭から離れなくなった音楽”は買う価値がある音楽だと判断していて、ituneで検索してみた結果1stアルバム「D.A.N.」のアルバムレビューで絶賛しているコメントが多かったので買ってしまいました!・・・

     

    いやーでも本当いいですわ。

     

    私クラブってうるさくて眠いだけで、若い頃からあまり好きになれなかったのですが、D.A.N.みたいな上質なクラブミュージックが流れているクラブだったら是非行ってみたいです。

     

    そしてあまり人がいない端っこの方で、音楽に酔いしれながら静かにお酒を飲んでいたいです笑

     

    まぁ実際には寝る前に暗い部屋で静かにクラブミュージックを聴くのが一番好きなんですけどね。

     

    前から気づいてたんですけどライブとかに行って直接生音を聞くよりも、部屋でじっくり音源を聴く方が好きなんですよね笑

    インドア派なんでしょうね笑

     

    D.A.Nの音楽を聴いていると、日本のクラブカルチャーみたいなものをうまく自分たちの楽曲に落とし込んでいて、とてもオリジナリティがあるなと感じます。

     

    最近の若者は末恐ろしいですね。 この若さでこの完成度・・・

     

    なんとなくクラブに行って踊りに踊って明け方に帰る時の倦怠感とか、仲間と夜遊びに繰り出す前の高揚感とか、叙情性を感じ取ることができますね。

     

    まさに日本人の繊細な感受性が生み出した情景を連想させるジャパニーズ・メロウ・クラブミュージック、って感じがしますね。

     

    音楽性は全然違うと思いますけど、Sachmosが陽とするとD.A.N.が陰みたいなイメージですね私の中では。

     

    いやはや楽しみなバンドが出てきました。

     

    こういう上質でジェニュインな音楽を作る若いバンドがもっと評価されるようになると嬉しいですね。

     

    若い世代からはもう相当な支持を得てるのかもしれないですけど。

     

    上質で新しい音楽に触れたいあなた、是非ともD.A.N.トライしてみてください。

    ではでは。 DJ masakuroyでした。

     

     

     

     

     

  • ソール・ライターの写真展を見に行ってきた 〜無視されることは最高の特権である〜

    ソール・ライターの写真展を見に行ってきた 〜無視されることは最高の特権である〜

    こんにちは。 masakuroyです。

     

    5月の陽光が爽やかで心地いいですね。

     

    ・・・いや、なんか暑くないか!? 

     

    あれ、なんか日が落ちたら逆に寒いし!・・・

     

    ゴビ砂漠か!

     

    @@@

     

    急激な気温変化に体調を崩しがちの虚弱体質masakuroyです。

     

    さてそんな中、アートをこよなく愛する文化人である自称「アール・デコ派(意味不明)」の私は、前から目をつけていた写真展に行って参りました。

     

    それこそ渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されている「ソール・ライター展」です。

     

    ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター展|Bunkamura

     

    もちろん写真のことなんて全然詳しくない、かろうじてフォトグラファーといえばロバート・キャパ篠山紀信さんくらいしか知らない私はソール・ライターのことは全く知りませんでした。

     

    しかし、電車の車内広告でソール・ライター展のポスターを見たときに、一瞬でその一枚の写真が持つ魅力に魅せられたんです。

     

    その写真は日常のなんでもない瞬間を切り取ったような写真でした。

     

    タクシーに乗る客と運転手を斜め後ろから隠し撮りしたような構図でした。

     

    もちろん被写体は写真を撮られていることなんて気づいてませんし、運転手の顔も、客の顔も影で隠れていて表情さえ読み取れません。

     

    ただ、車内のつり革をつかむおそらく初老なのであろう客のゴツゴツした手の甲だけにはっきりとピンとがあっています。

     

     

    ただそれだけの写真です。 しかし私はその写真に強く興味を惹かれました。

     

     

    なぜだか理由はわかりませんが、私の中の感性の扉を力強くノックされたのです。

     

    その理由を確かめに私はソール・ライター展に足を運びました。

     

     

    渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムの地下1階で開催されています。

     

    スクランブル交差点とかセンター街のあたりは人だかりでゴミゴミしていますが、

     

    松濤のあたりまでくると人通りも落ち着いてきて、渋谷もまた別の表情を見せます。

     

     

    ソール・ライターのイラスト写真パネルでしょうか?

    イラストがなんか可愛いですね!

     

    ソール・ライターはネコ好きだったそうです。

     

    飼っていたネコの名前はレモンちゃん!  かわいいな!

     

     

    ソール・ライターの代表的な写真の構図。

     

    構図のほぼ八割が天蓋で覆い隠されています。

     

    この構図だけでソール・ライターが一風変わった視点から写真を撮っていたことがわかるでしょう。

     

    ソール・ライターはファッション誌のカメラマンとして第一線で活躍しますが、商業写真とは距離を置き、自分が撮りたい写真を追求していきます。

     

    その後、忘れられた存在になりますが、ドイツの出版社が2006年にソール・ライターの写真集を出版したことでその天性の色彩感覚・叙情性が再評価され、注目を集めます。

     

    2013年には彼の生涯を題材にした映画も作られます。

     

    映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』公式サイト

     

    ソール・ライターは、ユダヤ教のラビの家に生まれ神学校に通いますが、画家になりたいという夢を隠し持ち、単身ニューヨークに向かいました。

     

    そこで表現主義の画家リチャード・プセット・ダートと出会い、彼の影響で写真に関心を持つようになったと言います。

     

    才能を見出され、ファッション誌「ハーパーズ・バザー」誌でファッションカメラマンとしてのキャリアをスタートしますが、それは彼の本当に撮りたい写真ではなかったと言います。

     

    ハーパーズ・バザーの高名な女性編集者に、「ハーパーズ・バザーでの一年より、〇〇(画家の名前)の一枚の方が価値がある」と言い放ち、不興を買ったという逸話があるくらいです。

     

    彼は後期印象派の画家や、日本の浮世絵におおいに影響を受け、敬愛していたため彼の写真にもその影響が見て取れます。

     

    『写真家 ソール・ライター展』をレポート NYの片隅で人知れず写真を撮り続けた、伝説の写真家の秘密に迫る

     

    ソール・ライターは「雨粒に包まれた窓の方が、私にとっては有名人の写真より面白い」という言葉を残しています。

     

    彼は華美な世界よりも、身近で、素朴な世界に魅力を感じていたのでしょう。

     

    彼の真骨頂が発揮される写真は、市井の人々のなんでもない瞬間を切り取った構図が多いです。

     

    中には表情もわからないくらい遠景だったり、背中だけだったり靴の先だけを映した構図もあります。

     

    しかし、ソール・ライターの関心は一貫して「名もなき人」や「人がいる風景」に向かっているように感じました。

     

    人間を愛していたんですね。

     

    彼は自分の生活圏内にある、なんでもない日常風景の中に何かしらの神秘性を見出そうとしていたのではないかと想像を膨らませてみます。

     

    彼の残した言葉をもっと紹介しましょう。

     

    見るものすべてが写真になる

     

    写真家からの贈り物は、日常で見逃されている美を時折提示することだ

     

    人間の背中は、正面より多くのものを私に語ってくれる

     

    私が写真を撮るのは自宅の周囲だ。神秘的なことは馴染み深い場所で起きると思っている。

    なにも、地球の裏側まで行く必要はないんだ。

     

    このような彼のポリシー・思想をもとに取られた写真は、決して加工されたり誇張されたものからは感じ取ることのできない、静謐で、嘘のない一瞬の生の輝きを感じさせます。

     

    ある意味シュールとも捉えられます。

     

    彼の写真を見ていて、私はある画家を思い出しました。

     

    その画家とはフランドル時代の異端の画家・ヴィルヘルム・ハンマースホイです。

     

    【作品まとめ】静謐と不穏 ヴィルヘルム・ハンマースホイ(Vilhelm Hammershøi)-NAVERまとめ

     

    ハンマースホイの作品の持つ独特の静けさとシュールさを、私はソール・ライターの写真の中にも感じ取っていました。

     

    ソール・ライターがハンマースホイに何かしら影響を受けていたのか知る由もありませんが、その共通点が私には興味深く思えました。

     

    ソール・ライターの写真展を見終える頃、私はここに来たかった理由に行き当たりました。

     

    私は、やはり一風変わったもの・シュールな世界が好きなのだと。

     

    誰しもが絶賛するようなオーソドックスなものよりも、アウトサイダーであったり、オルタナティブなもの、マイノリティーなもの関心を寄せているのだと。

     

     

    私の中で、このことは自信から確信に変わりました。

     

    こんにちは、松坂大輔です。(違う)

     

     

    私の人生のテーマがようやく定まりました。

     

    それはアウトサイダー・オルタナティブなカルチャーを追求する」というものです。

    (なんのこっちゃ)

     

    わけがわからなくなってきたのでこの辺で筆を置くこととします。

     

    それでは、ではでは!

     

  • まさくろさんぽ2 〜北千住編〜

    まさくろさんぽ2 〜北千住編〜

     

    こんにちは。 masakuroyです。

     

    私は渋谷文化村通りのスタバでブログを書いています。

     

    ここは穴場ですね。

     

    そんなに混んでないですし、2階から見える雑踏の景色は素晴らしいです。

     

    しかし私みたいな客はスタバにとってありがたくないでしょうね。・・・

     

     

     

    コーヒー一杯頼んだだけで電源とWi-Fi使いまくりで長時間居座るのですから、、、

     

    申し訳ないのでコーヒーお代わりとケーキを追加注文します。

     

    スタバは高いとかいう方もいますがとんでもない。

     

    スタバのコスパの良さに逆に心配になるくらいです。

     

     

    さて、本題に入りましょう。

     

    GW暇を持て余しているため北千住までお出かけしてきました。

     

    私は以前から北千住に関心を持っていて、行ってみたいと思っていたのです。

     

     

    なぜ北千住か?

     

     

    北千住は近年、住みたい街として人気が急上昇中なのだそうです。

     

    次に来る住みたい街はここだっ! 〜北千住編〜 |街を知る|SUUMO(スーモ)

     

    北千住は5路線が乗り入れる都内屈指のターミナル駅であり、東京電機大学や東京芸大のキャンパスもある学生街としての顔も持っています。

     

    また昔ながらの昭和の空気を色濃く残す商店街がノスタルジーを感じさせていい感じです。

     

     

    私もいい年齢なので当然将来のことも考えます。

     

    考えた時に

     

    将来どこに住むか? 

    家を借り続けるのか?買うのか?

    一人で暮らすのか、それとも結婚して誰かと一緒に住むのか?

     

    というのは非常に重要なテーマになります。

     

    そんな中「慣れ親しんだ街に住み続けるのがいい」というのは自然な発想だと思います。

     

    しかし、可能性を広げるためにいろんな街を見てみるのはいいことだと思ったんです。

     

    それに私は知らない街を歩いて巡るのが好きなのです。

     

    モヤさまの影響でしょうか。

     

    いざ具体的に家を借りるor買うとなった時にいろんな街を知っていることはきっと有利だろうと思いました。

     

    現実的には財布と相談しなければいけませんし、

     

    絶対ここに住みたい!」と思っても予算的に大幅にオーバーしていますということにもなりかねません。

     

    人は知らない土地で暮らすことには不安を覚えるものです。

     

    しかし「あそこだったらいいかも」と思える場所をたくさん作っておくことはいいことだと思うんですね。

     

    近年、「イースト・トーキョー」と呼ばれるエリアは利便性の割に住みやすく割安ということで注目され始めています。

     

    蔵前とか清澄白河とか八丁堀とか小岩とか・・・北千住もそうですね。

     

    基本的に戦後は東京の西側に当たるエリアが住宅地として開発されてきました。

    農地だったりして鉄道の敷設とともに大規模な宅地開発がしやすかったからですね。

     

    東京の東側はというと江戸時代から町民達が暮らしていたいわゆる「下町」と言われるエリアで、

    狭い敷地にたくさん人が住んでいました。

     

    土地の所有権とかが複雑に絡みあったりする場合も多くて、宅地開発はしにくかった事情もあるんですね。

     

    しかし昔からその土地に人が住んでいたということは、昔から地盤が安定していて人が住むのに適していた土地だったということです。

     

    北千住は東海道品川宿、中山道板橋宿、甲州街道板橋新宿と並ぶ江戸四大宿場町の一つでした。

    日光街道の宿場・遊興の街として賑わい江戸時代も1万人を暮らす人が暮らしていたという、まさに今でいう繁華街だったのです。

     

    松尾芭蕉の「奥の細道」の旅の出発地としても知られています。

     

    そんな街を歩いてみたいと思い、私は意気揚々と北千住の地に降り立ちました。

     

     

    地下鉄千代田線で北千住まで行き、地上に出ると西口のロータリーでした。

     

     

    なるほど、非常に人の往来が多く、活気がある。

     

    とりあえず街を歩いてみることにしました。

     

    線路沿いに駅から離れて歩いて行くと、まるでハーモニカ横丁のような独特の昭和ノスタルジーに出会いました。

     

     

    うん、非常に年季を感じさせる、昭和から時が止まったかのような街並み、くたびれた感じの侘び寂び感がいい感じです!

     

    こういうところの赤提灯のお店は貫禄があります。

     

     

    ハーモニカ横丁の所々裏路地に通じるトンネルのような小道があり、非常にインスタジェニックですね。

     

    このトンネルを抜けるとまた、まるで東南アジアかと見紛うような異国情緒あふれる路地が出現します。

     

    すいません、この写真あんまり異国情緒感伝わってきませんね。

    でも、本当にまるで日本じゃないような街並みなんです!

     

    真実は、あなた自身の目で確かめてください!

     

    北千住で有名な「わかば堂」というカフェが女性に人気でとてもいい感じだとネット記事で見たので、

    行ってみたのですが、店の中を覗いたらなるほど激混みでしかも100%女子、男子禁制感が色濃く漂っていたため、入店を諦めました。

     

    ハートの強い男子は、ぜひ一人で行ってみてネ!

     

    わかば堂-北千住/カフェ[食べログ]

     

    忽然と出現する東京芸大

     

    アーティストの卵っぽい人がたくさんいてすごい雰囲気なのかと思ったのですが、とても普通でした。

     

     

    創作に集中できそうな閑静な環境です。

     

    東京芸大の向かいには、な、な、なんとライザップが!

     

     

    初めて生ライザップみました。・・・

    こんな感じであるんですね。・・・

    まさか北千住で遭遇するとは・・・

     

    中では会員が「もっとやれますよ」とかライザップのインストラクターに詰められてんのかな。

     

    北千住の「ほんちょう商店街」。

     

    道幅の広いアーケードの、昔ながらの活気ある商店街ですね。

    江戸時代からあったんじゃないかという店構えの履き物屋さんや、新しいテナントが同居する、

    歩いていてなんとも楽しい商店街です。

     

    元気のいい商店街がある街は、絶対にいい街。

     

    これは間違いないですね!

    シャッター通りが多くなってしまった今、希望の光ですね!

     

    そのまま中央卸売市場の「足立市場」まで足を伸ばしてみました。

    足立市場までの道を歩いていると歴史を感じさせる碑石に遭遇しました。

     

    あぁ、ここは旧街道沿いで、昔はたくさんの旅人たちの往来があったんだろうなぁ・・・と遠い昔に思いを馳せていると色々歴史好きにはたまらないスポットが出てくるではありませんか。

     

     

    昔はこんな感じで道の両端に店(たな)が並んでいたんですね〜。

    「川崎屋」「大阪屋」とかいう屋号で店を出していたらしいです。

     

    屋号は店主の出身地を指していたみたいですね!

    さすが江戸屈指の宿場町。 いろんな地方の商人が店を出してたんですね!

     

     

    この江戸時代の商店街は「やっちゃ場」と言われていたそうです。

    お店の主人の声かけが「やっちゃい、やっちゃい!」と聞こえたからだそうです笑

    なんかかわいいですね笑

    昔の人のネーミングセンスって、ユーモアがあって素晴らしいですよね笑

     

    このへんのセンスって現代人を軽く上回ってる気がしますね笑

     

    やっちゃ場は人のつながりを大事にしていたようです。

     

    どうやらやっちゃ場では娘さんが多かったらしく、婿取りで家業を引き継ぐことが大事であり、三代続けて婿取りの問屋さんも多かったと書いてありました。

     

    仲間の問屋の腕のいい若者を婿にとって家業を続けたらしく、内側ではしっかりしたおかみさんが仕切っていたそうです。

     

    やっちゃ場はある意味おかみさんで持っていた、と書いてありました。

     

    カカァ天下って感じですね〜

     

    元気でしっかりした女性が生き生きと働ける社会のモデルケースは、三百年も前にここにあったんですね。

     

    小池百合子都知事にも、素晴らしい江戸のライフスタイルをぜひ世界にアピールしてもらいたいものです!

     

     

    やっちゃ場の看板。 江戸時代を意識してていい感じですよね〜

     

    文化の蓄積が多い土地はこれだから面白くて好きなんですよね!

     

    そんなこんなで着きました足立市場。 今日はあいにく閉まってました。

     

    ・・・っと、足立市場のすぐそばになんと芭蕉像が!

     

     

    松尾芭蕉の奥の細道の旅路はここ千住から始まったのかと思うと感慨深い気持ちになりますね・・

     

    松尾芭蕉はどんな気持ちでここを旅立ったのでしょうか。・・

     

    芭蕉が決意を胸に最初の一歩を踏み出した道と、同じ道を今自分が歩いているかもしれないと思うと不思議な気がしますね。

     

    日本人の心を詠んだ俳人に思いを馳せるのも悪くない休日の過ごし方ですね・・・。

     

    自らの来し方行く末に思いを馳せてみるのも・・・・。

     

    松尾芭蕉の大河ドラマやらないかなぁ〜 見てみたいなぁ。

     

    ここ北千住は旅立ちの街であり、始まりの街なのかもしれませんね。

     

    歴史と文化の蓄積と、人々の活気を感じる街、北千住。

     

    ぜひ一度足を運んではいかがでしょうか。

     

    それではあっしは次の街へ・・・・。

     

    アバヨォ!

     

     

     

     

     

  • ceroのライブに行って来ました 〜Outdoors〜

    こんにちは。 masakuroyです。

    絶賛GW満喫中であり、ほとんど予定もない31歳独身の私は、

    ひたすらブログ更新に充てようと思います。

     

    家でぼ〜っとしながら無為な時間を過ごすことなく、ブログ更新に勤しむとは・・・

     

     

    我ながら意識が高い!

     

     

    自分で自分を褒めてあげたい!!

     

     

    有森裕子さんみたいなことを言って自分を鼓舞してまいりたいと思います。

     

    自分を鼓舞しろlet me go!

     

    時には自分で自分の心に栄養を与えてあげることも大事ですよね〜 ^ – ^

     

    ・・・

     

    自炊です、自炊!

     

     

    ハイッ

     

    ということでね〜  早速今日もブログ書いていこうと思いますよ〜

     

    去る4/23にceroのライブ「Outdoors」に行ってまいりました!

     

    cero、春の日比谷野音でワンマンライブ開催-音楽ナタリー

     

    念願のceroのライブにとうとう行けました!^ ^

    抜群のメロディセンス、

    都市生活の上澄みをすくい取るような歌詞のセンス、

    すっと耳に入り込んでくる歌声、

     

    素晴らしいんです!(カビラ風)

     

    彼らの音楽の虜になるのに時間はかかりませんでした。

     

     

    私と同世代(84〜85年生まれ)で、スマップとも共演したりして世間の注目度も高いんです!

     

    スマスマ出演で話題! 西東京を中心に活躍しているバンド『cero』ってどんなグループ!?-NAVERまとめ

     

    音楽だけでなく彼らの等身大のルックス、ファッション、そしてプロモーションビデオの映像に至るまですべてがツボですね

     

    こういう人たちが紅白とかに出たらいいんですけどね〜

    絶対見ますよ、私は!( ^ω^ )

     

    確かにすべての世代に通じるほどわかりやすい音楽ではないかもしれないですけど、

    普遍性があっていろんな感情を呼び起こしてくれる音楽だと思うんですよね!

     

    言ってみればたまとか、はっぴいえんどみたいな存在感なのかもしれないですね。

     

     

    まぁそんなこんなでceroを見に野音へ行ったわけです。

     

    野音は以前、友人に誘われて3B LAB.Sを見に行って以来でした。

     

    日比谷公園の雰囲気って、とってもいいですね、、、、

     

     

    野音の独特の開放感が素晴らしいですよね。

    何か古代ローマの頃の舞台みたいな感覚があります。・・・

    いや、まぁ歴史の授業で習ったときこんな感じなのかなと思っただけなんですけど。

     

    会場にはceroが好きそうな人々がたくさんいました・・・

    渋谷系というか皆さんオシャレで落ち着いた感じの20、30代が多かったように感じました!

     

    あぁcero好きな人と友達になりたい・・・( ;´Д`) (※masakuroyは一人で行きました)

     

     

    ライブは最高でした、、、

    ライブは17:30からだったんですけど夜になるにつれかなり冷え込んできて、

    もっとあったかい格好をしてくればよかったと思いながらもビールを飲んでごまかしてました。

     

    ボーカルの高城晶平さんも

    「いや〜実は途中でSachmosのYONCEみたいにバッと上着脱ぎたかったけど寒いね笑」

    とおどけたMCをしてくれたりして、サービス精神満載のライブでした!

     

    生で大好きなSummer SoulOrphansYellow Magusを聴けて本当に感動しました。、、、

     

    春の夜空と、電飾の光に照らされて幻想的な雰囲気を醸し出すステージ、

    ceroとバンドメンバーの方々、観客が一体になって不思議な空気を生み出していました・・・

     

     

     

    しかし、私はそんな中決定的な間違いを犯してしまいました。

     

     

    そんな素晴らしいライブに水を差すように、ある程度曲目が進んだ段階で

    なんと途中抜けしてしまったのです。

     

     

    理由はいくつかあります。

    その日が日曜日だったのと、寒かったのと、帰りの混雑を避けたかったというものです。

     

     

    そうです。

    スポーツ観戦あるあるなやつです。

     

    「試合の大勢が決した時点で終了を待たずに、混む前に帰る」アレです。

     

     

    本当にアーティストへの敬意を欠く、最低な行動をしてしまいました・・・

     

     

    今回のことから私は学びました。

     

    できればceroが好きな人と一緒にライブに行きたい

     

    そして翌日も休みの日程で行くということです!

     

    誰か友達と一緒にライブに行けば好き勝手な行動はできませんし、

    翌日が休みであれば帰りの時間が気になってライブに集中できなくなるということもなくなるからです!

    つまり、今回ライブに行ったのが土曜日であれば私はこんな愚行は犯さなかったでしょう、、

    あと日中タッチラグビーをして疲れていたのと、汗をかいて冷えていたので風邪をひくのではないかという恐怖もありました。

     

     

    おぉmasakuroy、途中で帰ってしまうとは情けない

     

     

    なぜ翌日有給をとっておかなかったのじゃ

     

    (王様 53歳男性)

     

    ちなみに5/20-21でcero、Suchmos、bonobosとかが出演する「GREENROOM FESTIVAL」というフェスが赤レンガ倉庫であるんですよね・・・

    GREENROOM FESTIVAL ’17

     

    こんなに素晴らしい都市型フェスが始まっていたのか!

     

    すっげー行きてぇな〜(> <)

    と、フェス行きたい熱が再燃している今日この頃です笑

     

    フェス仲間を今からでも作るコミュ力も必要ですね!^^

     

    Viva 三十路から友達を作るコミュ力!

     

    雑なまとめで締めたいと思います。 チャオ!

     

     

     

     

  • 2017年ゴールデンウェーイクの過ごし方

    こんばんは。 masakuroyです。

    黄金週間、またの名をゴールデンウェーイ!クですね。

    間違えました。ゴールデンウィークですね。

    すいません。 すいませんでした。 殴らないでください。

     

    さて、私はこの連休、特にどこに行くとも考えていなかったんです。

    金もないですからね。

     

    入院したり、てるみくらぶで予約したハワイの旅行代金がどこかに消えてしまったりしましたから。

     

    友達とヤクルトを応援しに神宮球場行くくらいですね。

    しかし色々と見に行きたいものはあるんです。

     

    やりたいことリスト

    1. Youtubeを見る

     

    普段からできるじゃねぇかと笑

     

    しかし、最近Aphex TwinのPVを見るのにハマっていて、連休早々結構見ちゃいました笑

     

    ちなみにマジで気持ち悪いんですけどね笑

    キレキレで卑猥かつ品がなさすぎるダンスを踊るおっさん(Aphex Twin本人)となぜかおっさんと同じ顔になってしまうオネーチャンたちがリムジンの中で体弄りあったりビーチで踊ったりと、全く意味がわからない内容なんですが、クセになってしまいます。

     

    Windowlickerの曲の中毒性がヤバイです。

    さすが鬼才エフェックスツインですね。

     

    これとか完全に内容が進撃の巨人ですよね。

     

    作者の方もこのPVにインスパイアされていたのではないかと想像せざるをえません。

     

     

    エイリアンの造形がキモすぎ!

    あとビームを出しながら踊るダンスがシュールすぎる!!

    ドアが開いたら急におとなしい振りするとか、修学旅行で担任の先生が見回りに来たら寝たふりしてる中学生か!笑

     

    このPVはクリス・カニンガムという人が監督です。

     

    こういうちょっとキモくてクセのあるPVを作るのに定評がある人みたいですね。

     

    いや〜本当に変態すぎて逆にリスペクトです。

     

    変態映像作家クリス・カニンガムPVベスト10

     

    2. 映画を観る

     

    えぇ、これも普段からできますね。

     

    あれを見てきました。 「T2 トレインスポッティング」です。

    思春期に観た「トレインスポッティング」が忘れられず、長らく私の中で最高のポップカルチャームービーであったことは言うに及ばすです。

     

    彼らのファッションに憧れて何度真似したことか・・・・

     

    レントンが履いてたスキニーっぽい黒のデニムがあの頃は欲しくて欲しくて仕方ありませんでした。・・・

     

    あとあの音楽ですよ! レントンがエンディングで最高の笑顔を浮かべながら「人生を選べ」と口走りながら逃げていくシーンで流れるBorn Slippy。。。

     

    私の観てきた映画の中で、胸に突き刺さって抜けないトゲのような、忘れられない初恋のようなこれ以上ない希望に満ちたエンドロールないっすよ!

     

     

    私の中で完璧な映画だったトレインスポッティングの続編ということで、正直醒めた目で見ていた部分はありました・・・

     

    これで駄作だったらどうしよう、僕の中のトレインスポッティングの思い出が陳腐なものになってしまう・・・

     

    そう思ってました。

     

    T2を見るまでは。

     

    しかし、全く期待は裏切られませんでした。

     

    そこには紛れもなくトレインスポッティングの世界がありました。

     

    変わったことと言えば、あれから世界は20年経ったということと、レントン・ベグビー・シックボーイ・スパッドがアラフィフの中年になったということです。

     

    そこにはあまりにもリアルすぎる日常と、変わっていく世界と自分たちの人生の変化に戸惑いながらも、やっぱり変われないダメダメで愛すべきヤツらの姿がありました。

     

    この映画を見て私が感じた感想をひとことでいうと、

     

    「時間はただ過ぎていく。 それでも、人生は続いていく。」

     

    ということですね。

     

    いや〜映画のテンポと演出、そして何より音楽が最高過ぎます!!

     

    ダニーボイルって本当に天才ですね。

     

    3. 美術館の特別展に行く

     

    結構面白そうな特別展が結構やってて、行きたいんですよね。

     

    まず東京ステーションギャラリーの「アドルフ・ヴェルフリ展」。

    東京ステーションギャラリー

     

    アウトサイダー・アートとして世界的に有名らしいのですが日本ではほとんど知られていない孤高の画家らしいです。

     

    何と精神を病んで入院した精神病院でひたすら何十年も絵を描き続けたとか。・・!

     

    興味をそそられます。

     

    東京ステーションギャラリーは場所自体がとてもオシャレですから、それだけでテンションが上がります。

     

    あと渋谷Bunkamuraギャラリーで開催されている写真家「ソール・ライター」の個展ですね。

    ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター展

     

    これもある意味オルタナティブ・アートというか、商業写真から距離を置いた、静寂を感じる写真に興味をそそられました。

     

    なんとなく一枚の写真の持つ力を見せつけられる、そんな気がします・・・!

     

    またブリューゲルの「バベルの塔」展も見に行きたいです。

    【公式】ブリューゲル 「バベルの塔」展

     

    ブリューゲルは好きな画家なんですよね。

     

    絵のタッチは可愛らしいのに、「絞首台の上のかささぎ」とか「ベツレヘムの嬰児虐殺」などどこかシニカルで暗喩に満ちた絵のミステリアスさにどこか惹かれてしまいます。・・・

     

    ・・・とまぁ色々書きましたけど私の今年のGWはこんな感じですわ!

    それでは、このへんで終わりにしよ

     

    (日記はここで終わっている)

     

    Fin.

     

     

  • 最近エンドレスリピートしてる音楽5選〜春の波間を揺蕩う音楽達〜

    こんにちは。 masakuroyでがす。

     

    春ですね。

     

    お花見の季節ですね。

     

    私ですか?

     

    お花見に行く予定はありませんよ。

     

    それどころか近年お花見に参加した記憶がありませんよ。

     

    しかしこの期間だけ咲く桜の美しさは愛でたいと思います。

     

    香りも楽しみたいと思います。

     

    なかなか寒が抜けませんがね、、、

     

     

    さて今日は私が最近エンドレスリピートしてる音楽を紹介したいと思います。

     

    この季節ならではといった曲は一曲もありませんけどね笑

     

    私が勝手に出会ってハマった曲で、タイミングは全く関係ありません笑

     

    ジャジーだったりゆるい雰囲気の渋谷系リバイバルぽい音楽に最近ハマってんですよね〜。

     

    まず一曲目。

    bonobosの「Cruisin’ Cruisin’

     

     

    結構有名なバンドですよね?

    今まで聴く機会なかったんですけど、すっっごいいいですね。

     

    いや〜PVの雰囲気もすごいいいんですよ。

     

    日々の生活に疲弊した男女が、休憩がてらビルの屋上に出るとまるでそこには幻のような光景が・・!

    砂漠に現れたオアシスがごとくbonobosが奏でる優しい音楽は二人を包み込んでいく。

    曲が終わるとそこには夢でも見ていたかのように何もなく、二人の男女が佇むだけ。

    しかし二人の心は静かに癒されていったのだった・・・

     

    曲とPVの雰囲気の一体感が半端ないですね。

     

    レゲエとかチェンバーポップというジャンルらしいですけどリズムが心地いいですね〜

     

    いや〜まさにチルアウト・ミュージックですわ。

     

    一日働いた日の終わりに、ビールでも飲みながら聴きたい音楽ですね。

     

    なんとなく、きもちいい!

    なんかわかんないけど、いい!(語彙)

     

    さて続いてはけものフレンズならぬ自称”神泉系”バンド”フレンズ”の「夜にダンス」。

     

     

    こちらも楽しげでわたしも混ぜて!といいたくなってしまうようなPVがステキ。

     

    結婚式の二次会用に仲間でワイワイやりながら撮りました!的なゆるいノリが大好き!

     

    男女混合ボーカルの掛け合いがきもちいいですね!

     

    男性ボーカルひろせひろせさんの若干テキトーっぽい(失礼千万)なラップもゆる〜くていい感じです!

     

    【フレンズ】2016年、もっともキテる神泉系バンド”フレンズ”から目が離せない!

     

    さて次はバイブスの伝道師・我らが神奈川県が誇る特産物バンド Suchmosの「PINKVIVES」。

     

     

    いわずもがなの気持ちいいグルーブ、バイブス感。

     

    サイコーっスね、パイセン! といいたくなります。(HAMA-YOKO風)

     

    クラシックのオープンカー、アメ車がよく似合いますね。

     

    昔のクルマとか、カセットテープとかノスタルジーを感じさせるアナログなものってカッコいいですよね。

     

    次はカルテットロスを引き起こしたドラマ「カルテット」の劇中ユニット”Doughnuts Hole”が歌う「おとなの掟」。

     

    椎名林檎さん作ですね。

     

    りんごワールド全開のフィルムノワール的音世界がたまりません。

     

    歌詞もカルテットの物語にリンクしてて、聴くたびにカルテットロスが小々波のように押し寄せますね。

     

    しかし松たか子さん歌うま〜〜!

     

    最後は「EGO-WRAPPIN’」と言う独自の音楽ジャンルを構築している、日本音楽シーン孤高の存在 EGO-WRAPPIN’の「That’s What I Need」です。

     

     

    森三中大島さんと安藤なつさんが主演していた「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」というドラマのエンディングテーマだったのですが、朝焼けの街を上空から映しながらこの歌が流れていくエンディング、めっちゃ好きだったんですよね。

     

    ビルの屋上でコーヒー牛乳でも飲みながら、これから目覚めようとしてる街を見下ろしながら聴きたいチルアウト・ミュージックですね。

     

    いや〜、上質な音楽!笑

     

    さて、季節も良くなってきたし、野外でこんなチルアウト・ミュージックを聴きながらぬるいビールでも飲みたいなぁ!

    いい季節になってきましたね。

     

    それでは新年度、張り切ってまいりましょう。

     

     

     

     

  • みぞみぞしてきました 〜さよならカルテット〜

    みぞみぞしてきました 〜さよならカルテット〜

    こんにちは。masakuroyです。

     

    わたしは今、とても悲しいです。

     

    なぜかわかりますか?

     

    ・・・ん? 髪切ってからイジリー岡田に似てきたから?

     

    違う! 次!

     

    SPA!の袋とじ(エロいやつ)がうまく破けなかったから?

     

     

    ちがうわ!!

    ちゃんと定規使って綺麗に破いとるわ!!

     

    わたしが毎週楽しみにしていたドラマ「カルテット」が終わってしまったからです。

     

    もうあの最高のカルテットに会えないかと思うと寂しくてたまりません。・・・

     

    社会現象を巻き起こした「逃げるは恥だが役に立つ」と同じ枠で後番組としてやるということで、相当プレッシャーかかっていたかと思うのですが、期待をはるかに超える面白さでした!!

     

    こんな素晴らしいドラマをお茶の間に届けてくれて感謝しかないです。・・

     

    僕の心に一生残り続けるであろうドラマですほんまに・・・。

     

    視聴率はあんまり振るわなかったのですが(最終回視聴率は9.8%だったらしい)ネットをざわつかせ、ニュースでは話題になり続けるという奇妙な現象が起きていました。

     

    『カルテット』この4人なら、やり直しスイッチはおさなくていいーー最終話が提示したアンサー

     

    私の敬愛する松田龍平と、今世間で女子をざわつかせている高橋一生、当代切っての演技派天才女優・満島ひかり、そして松たか子が共演するというヨダレが出て止まらないような素晴らしいキャスティングの時点で勝っていた感はありました・・・

     

    しかしドラマを見てみて一番際立っていたのはストーリーでした。

     

    脚本は「最高の離婚」「Mother」なども手がけている坂元裕二さん。

    「東京ラブストーリー」も坂元さん作品らしい!! すごいっす。・・・

    最高の離婚見てみたくなっちゃった・・

     

    『カルテット』脚本家坂元裕二の過去作と評価。満島ひかりとの過去?

     

    大人の恋は、やっかいだ」というキャッチコピーの通り、メインキャストは全員30代。

     

    ビタースイートで大人なラブストーリーが展開されていくかと思われましたが・・・ちょっと違いました。

     

    このドラマは安直なラブストーリーではなかったんです。

     

    誰と誰が惹かれあって、最後は結ばれるというお約束の展開にはなりません。

     

    カルテットは、人間関係であったり生き方にいろんな可能性を提示するドラマだなぁと思いました。

    チェリストの満島ひかり演じるすずめちゃんは松田龍平演じる別府さんに片思いするのですが、別府さんは別府さんで松たか子演じるまきさんが好きなんです。

    そんな時すずめちゃんは、別府さんとまきさんにコンサートのペアチケットを渡すのですが、アルバイトしている会社の社長にこう言います。

     

    私の好きな人には好きな人がいて、その好きな人も、私は好きな人で。うまく行くといいなぁ、って

     

    すずめちゃんにとっては別府さんも好きなんですが、まきさんも同じくらい好きなんです。

     

    男だとか女だとかじゃなくて、二人とも「好き」なのですずめちゃんの想いは漂流してしまうのですね。

     

    社長に「君の好きはどこに行くの?」と聞かれて

     

    さあ・・そのへんにゴロゴロしているというか

     

    と答えるんですが

     

    このへんのセリフのセンス最高じゃないですか???

     

     

    上質な生活を、送りたい。」を標榜する私にとっては

    俺は、、、俺はこんなドラマがずっと見たかったんだ!!

     

    と思わず街を見下ろせる丘の上から叫びそうになってしまいましたが、

    玄関で靴を履いている途中で思い直り、やめときました。

     

    そんなすずめちゃんの秘めた思いを知る高橋一生演じる家森さんがすずめちゃんに”SAJの三段活用

    (「好きです」「ありがとう」「冗談です」)を授けるのですが、もうこのへんが切ないのなんの!!

     

    『冗談です』でなかったことにして、みんなそういう風に生きてんの

    っていう家森さんのセリフがもうね・・・!

     

    一話あたりの名言のエンカウント率がやばいんですよね、カルテットは。

     

    「カルテット」片想いの法則”SAJの三段活用”に「納得すぎる」「激しく同意」の声 すずめ(満島ひかり)と家森(高橋一生)の恋が切ない!

     

    30代でまぁまぁいい大人だけど、皆リア充とは真反対でちょっとダメなところがありつつも、前を向いてユーモアを持って生きてるところが共感度マックスです!!

     

     

    もう十分いい大人だけど、夢を完全には諦めきれずにいる。

     

    音楽への夢を追い続けるか?それとも趣味にして年相応に現実を受け入れて生きていくか?

     

    その決断を4人は迫られますが、4人が出した結論とは・・・

     

    松たか子演じる巻真紀や満島ひかり演じるすずめちゃんなど、俳優陣の演技がほんとに最高です!

     

    かなりサイコな役の吉岡里帆ちゃんやもたいまさこさんなど脇役陣もいい味出してます。

     

    若くもなくほろ苦い大人の青春の日々。・・・

     

    宙ぶらりんな夢・・・。

     

    家森さんもすずめちゃんも最初はただただ自由なダメ大人でしたが笑、次第にちゃんとした社会人として、現実と折り合いをつけながら生きていきます。

     

    大の大人が4人で共同生活をして、働いたり働かなかったりで音楽の夢を追う・・・。

     

    けしからん! という人もいるかもしれません。

     

    でも、何がダメなんでしょうか?

     

    生き方のルールっていうのは、決まってるわけじゃありません。

     

    道の上を歩いてもいいし、道を外れてけもの道を進んでもいい。

     

    誰も通ってない方角に進んでもいい。

     

    疲れたらちょっと休んでもいい。

     

    「大人は皆何者かでなくてはならない」

    「大人としての責任を負わなくてならない」

    それはそうだけどちょっと力を抜いてみてもいいんじゃない?

    それより目の前の唐揚げをみんなで美味しく食べよう。

     

    ・・・待って待って、ここにレモンがありますね?

     

    唐揚げにレモンをかける、かけない。

     

    こういったディテールを楽しむのが「カルテット」です。

     

    私はオカンにも「カルテット面白いから見た方がいい」と勧めていたんです。

    そしたら「ちょっと分からなかった。戯曲みたいで苦手かも」と言われたんですね。

     

    確かに見る人によっては苦手かもしれないです。

    でも言い得て妙でこのドラマは「戯曲」みたいなもんだと思いますね。

    舞台っぽくもあるかもしれないです。

    会話だけで成立するドラマだと思います。

    そう考えるとドラマって脚本の力が本当に大きいですね。

     

    最終話でコンサートすることがきまった時に、すずめちゃんが

    演奏を皆に聞いてもらわなくてもいいじゃないですか? 1人でも2人でも、届く人に届けばいいじゃないんですか?

    と言います。

     

    たとえ一人だとしてもいい、たった一人の胸に響けばそのコンサートは成功なのだと。

    もしかしたらその言葉はドラマ自体のメッセージだったのかも知れません。

     

    ー視聴率がたとえよくなくても、このドラマが伝えたいことが見てくれる人の誰かの胸に響けばいい。

    誰かの救いになってくれればいいー。

     

    結果的にカルテットは多くの人の心に深い余韻を残したと思います。

    私もその一人です。

     

    こんな誰の得にもならないブログを細々と続けていますが(笑)、

    誰か一人でも見て何か感じてくれる人がいるのであれば、

    誰かに届く可能性があるのであれば、意味があるんじゃないかと思います。

    なので、これからもブログを書き続けます。

     

    別府さんみたいなことを言ってしまいましたが、

     

    そんな勇気をカルテットが与えてくれました笑

     

     

     

    あー、カルテット終わってしまったー笑

     

    これから何を見て心の拠り所にしていけばいいんだろ笑

     

    よーし、これからもブログ書き続けるぜ!

    行こうぜぇ、カルテット!!

     

     

    アディオス!!

     

     

  • 「わたしは、ダニエル・ブレイク」観ました。

    「わたしは、ダニエル・ブレイク」観ました。

    こんにちは。masakuroyです。

    先日、有楽町で「私はダニエル・ブレイク」をみました。

    いやー。・・・非常に考えさせられるいい映画でした。

    ケン・ローチ監督は労働者階級にスポットを当てた作品を撮り続けてきた御年80歳の長大御所監督なんですが、イギリスらしい飾り気のない、ストレートで力強いメッセージが伝わってきました。

    ケン・ローチが描くイギリスの冷酷な現実

     

    普通の暮らしを望む、実直で真面目な人々を追い詰めていく冷酷で硬直的な社会システムへの怒りを、淡々とした映像で伝えていきますが、ラストシーンは思わず目に熱いものがあふれそうでした。

     

    ダニエル・ブレイクのメッセージは胸に響きます。

     

    市民としての当たり前の生活・権利が奪われているのが現代の現実なんだなぁということも目の当たりにさせられます。

    最近日本での異常な働き方がメディアでクローズアップされていますが、この映画を見るとちゃんとした仕事があって、それに対する対価をもらえるのはもちろん当たり前のことなんだけど、とてもありがたいことなんだなとしみじみ思いました。

    誰もが納得できる働きかた・社会って、難しいですね・・・・。

     

    イギリスの社会システムが本当にここまでお役所的だと、日本はまだマシな方なんじゃないかと思いましたね。

     

    こういった社会の歪みとか誰もがおかしいと思ってるけど取り上げられない問題を扱った映画はインパクトがありますよね。 

     

    この映画もカンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールを受賞しました。

     

    日本でも痴漢の冤罪を取り扱った「それでもボクはやってない」とか、非常に評価されましたものね。

    社会問題を取り上げた日本映画ももっと日の目を浴びて欲しいですね。

     

    例えば待機児童とか、介護の問題とかエンターテイメントの映画として撮るのはなかなか難しいテーマだと思いますけど、見てみたいですね。

     

    主人公のダニエル・ブレイクの不器用だけど温かく、実直な性格は本当に人として尊敬できます。

     

    作中に出てくるダニエルの履歴書に「権力には媚びないが、隣人には手を貸す」という一節があるんですが、ダニエルの性格を表していてとても好きです。・・・

    私もダニエルみたいに生きられたらいいなと思いました。

     

    上映館は少ないですし、デートとかファミリー向きの映画ではないと思いますけど、人々に問題意識を投げかける素晴らしい映画だと思います。

     

    主人公が出会うシングルマザー・ケイティの子供たちもとっても可愛いので、ぜひ機会あれば見てみてください!!

    映画を見た後、「わたしは、ダニエル・ブレイク」というタイトルの意味がずっしりと胸に残ります。

     

     

  • masakuroy、ファッションを語る

    こんにちは。

    ファッションブロガーのmasakuroyです。

     

    スミマセン、一点訂正があります。

     

    雑記ブロガーのmasakuroyです。

     

    春ですね。

     

    花粉はほんとに嫌ですが、あったかくなって、春らしい洋服が欲しくなってきたんじゃないでしょうか。

     

    私は以前はファッションとかよくわからず、着れればなんでも良くね?と思っていました。

     

    あと、どこで服を買えばいいのかも良くわかりませんでした。

     

    たまにユニクロに行くだけで服を買いに行こうというモチベーションもなく、出かけるのに何を着て行こうか考えるのも億劫だったのです。

     

    ファッション雑誌に載ってるオシャレな服を着てみたいと思ってはいましたが、デニム1着に5万出せるような財力はありませんでした。

    そしてたまに奮発して買ってみて、いざ着ようと思うと「うわ、合わせづら・・」ってなり、そのままクローゼットにしまったまま・・・という残念なことが起こりがちでした。

     

    ファッションは難しい、、俺には無理だ、、と半ば諦めた気持ちでいました。

     

    皆いったいどこで服を買っているんだ?

    そんなに服に金をかけてるのか?

    あとどうやってそんなにオシャレになったんだ??

     

    ・・・とか考えて悶々としていました。

     

    そんな思いを抱えていた時、私は一冊の本に出会ったのです。

     

    ファッションブロガーMBさんの「最速でオシャレに見せる方法」です。

     

    お金もセンスもファッション誌もいらない!”という挑戦的なコピーに延髄蹴りをくらったような衝撃を受けた私は貪るようにその本を読みました。
    詳しくは本書をお読みいただければと思いますが、漠然とセンスで片付けられるファッションだが実はルールがあり、それに則ればなんとなくオシャレに見えるというものです。

     

    私はこれを読んで、コーディネートした時に「なんか違うなこれ……」という感覚の正体が分かった気がしました。

     

    いずれにせよ私はこの本を読んでから俄然ファッションを面白いと感じるようになりました。

     

    何よりも画期的で衝撃だったのが、「全身ユニクロでもオシャレは可能」であるということです。

     

    高い服を着るのがオシャレというわけではなく、自分にあった服を、自分にあったサイズでバランスを考えて着ればオシャレは出来るということです。

     

    本当に目からウロコでしたし、オシャレは難しくないんだ!と感動のあまり街をみおろせる丘の上から叫びたい衝動にかられました。

    通報される恐れがあったのでやめましたが。

     

    この本で書かれていることの一部に、日本のファッションは圧倒的にアメリカの影響を受けておりいわゆる”アメカジ”が多いが、メンズファッションの基本は”ドレス”であるという事があります。

     

    ドレスファッションの頂点がスーツであり、とりあえず男はスーツをしっかり着てればなんとなくキマるのはそのためであります。

     

    ドレス”の要素と”カジュアル”のバランスを取ることがオシャレの醍醐味というわけです。

     

    例えば「着崩す」というのはドレスの中にカジュアルの要素を取り入れると考えるとわかりやすいかもしれないですね。

    ただしこれには諸説あると思います。
    アメリカ西海岸的なネルシャツ+デニムこそがファッションの王道でしょという人もいるでしょう。

     

    私もニルヴァーナに憧れ、なんどカート・コバーンのようなグランジファッションを真似たいと思ったことか、、、笑

    しかし誰でも簡単に真似できるというものではないのですね。

     

    中途半端に真似しようと思ったらただのとっつぁん坊やになってしまったりとか・・・ショックですよね笑

     

    私はMBさんの雑誌SPA!の連載も見ながら、「なるほど〜!」と思いながらファッションを勉強しています。

     

    以前は一切ファッション雑誌とか買わなかったですが、最近は結構買って読んでいます。

    自分から能動的にファッションを学ぶということはしていなかったのですが、読んでみると面白いし真似したくなります。

    以前は絶対買わなかったような色の服を買ったりもしてみたりしています。

     

    このあいだ、学生時代の写真をたまたま見たんですね。

    そしたら、大学生当時の私のファッションがダサいこと・・・笑

    本当にこのイモくささはやばいなと思いました笑

     

    10年後に自分の写真を見て「ダサっ!!」と発狂したくはないので、ファッションを学び続けていきたいと思います。

     

    MBさんの本で学んだファッションの基礎ルールを基本にしつつ、自分に合うようにアレンジしながらオシャレを楽しんでいます。

    その自己流ファッションの楽しみかたを紹介しましょう。

     

    ①.ファッション雑誌を読んで「かっこいい」と思う服やコーディネートがあったら、ユニクロや無印良品に似た服がないか探しに行く。

     

    ファッション雑誌に載っている服は超絶かっこいいですが、目が飛び出るような値段です。

    買いたくてもそんなもんは買えないのですが、同じようなものをユニクロや無印、もしくはZARAやH&Mで探して買ったりします。

    複雑な柄物とかだったら難しいかもしれませんが、ベーシックな色・仕様だったら大体あるでしょう。

     

    ②. シンプルなファッションを心がける。

     

    ノームコア」というのがファッション界のキーワードになっていますが、”究極の普通”という意味です。 今はシンプルなファッションのトレンドが長いように感じますね。

    全身のコーディネートの色を3色くらいに抑えたり、無地のシンプルな服は着ればさすがにダサい格好にはならないような気がします。

    しかもシンプルな服は着まわし出来たり使い勝手もいいですしね。

    下手するとすごい地味な格好になって、個性が見えなくなっちゃったりしますけどね。

    難しいものです。

     

    ③.街を歩いている人のファッションを参考にする

     

    私は三軒茶屋が好きでよくのですが、土地柄かオシャレな人がとても多いんですね。

    ですので自分も真似できそうなファッションしている人がいないか、歩きながら探しています笑

    あっあの人センスいい!

    あのコーディネート自分も取り入れてみよう!

    と思ったら一生懸命記憶にとどめておくようにしています。 さすがに写真とか撮ったら怒られちゃうので笑

     

    ④. トータルコーディネートで真似する

    服屋に行ってめちゃめちゃかっこいい服に一目惚れして、奮発して購入していざ着ようと思ったら意外と使いづらい服だったりすることがままあります。

     

    私は結構そういう経験が多かったので、その服単体ではなくトータルのコーディネートのバランスを見て服を買うようにしています。

    ファッション雑誌を買うのもそのためです。

    雑誌に載ってる高い服を買うつもりは毛頭ありませんが、かっこいいコーディネートのスナップがあったら、丸パクリして真似します。

    同じような服をユニクロや無印良品に買いに行き、そこになかったらもっとオシャレだけど比較的リーズナブルなジャーナル・スタンダードユナイテッドアローズ・グリーンレーベルリラクシングに行って探します。

     

    ZOZOTOWNとかネットで服買う人も多いと思うんですけど、私はあまりネットショッピングが得意じゃなくて、買ったことありません。・・・

     

    慣れればそっちの方が安くて服買いに行く手間もなくていいのかもしれないですけどね。

     

    偉そうにつらつら書いてきましたけど、未だにオシャレってなんなのかよくわかりませんし、自分がかっこいいと思って着てて、後から冷静になって振り返るとすげぇダサかったんじゃないかとか年不相応な格好してたりしたんじゃないかと思ったりすることもあります。

    ファッションなんて自分が格好いいと思ったものを着て堂々としているのが一番いいのじゃないかとも思ったりもます。

     

    自分でいいと思ってれば人の目なんか気にしなくてもいいと思いますし。

     

    しかし前よりも確実にファッションに対して興味を持って、楽しめているのは確かです。

     

    以前は着なかったような服を買って失敗することもありますが、そう言ったことも含めてファッションをもっと楽しんでいきたいと思っています。

    いつか、たまに街で出くわすような、自分流のファッションを確立したおしゃれなお爺ちゃんになるのが夢です。

    それではレッツ・エンジョイ・ファッション!!

    ごきげんよう!

     

     

     

  • 映画界の若きカリスマ グザヴィエ・ドランの世界観にハマれ

    映画界の若きカリスマ グザヴィエ・ドランの世界観にハマれ

    こんばんは。 masakuroyです。

    最近映画をよく見るのですが、ある映画監督にハマっている。

    その映画監督の名はグザヴィエ・ドラン。

    出典:グザヴィエ・ドランがかっこよすぎる【画像集】https://matome.naver.jp/odai/2141602028428109501

    出典:naverまとめ

    カナダ出身なのだが、なんと1989年生まれの若干27歳

    19歳で撮った初監督作品がカンヌ映画祭に出品され、既に6本も映画を撮っている。

    しかも撮った作品全て映画界から絶賛されており、最新作で現在上映中の「たかが世界の終わり」はなんとカンヌ国際映画祭のグラン・プリを受賞した。

     

    この人がすごすぎるのは監督だけではなく脚本・主演・衣装監修まで手掛けてしまうことだ。

    映画界待望の「エキサイティングな新世代の監督」としてもっとも注目を集めていると行っても過言ではないだろう。

     

    私はまだ3作品しか観ていないのだが、全てが傑作だった。

    いい映画を見た後は幸せな余韻に浸れるものだが、そう言った意味で期待を裏切られることはなかった。

    これから他の作品を見ていくのが楽しみである。

     

    ドラン映画の特徴を3つあげてみたい。

    まず「愛と憎しみ」

    登場人物はみんなそれぞれに自己主張し、真正面から他者とぶつかり合う。

    しかしわかりあいたいと思っているのに、なかなかわかりあえない。

    愛と憎しみは表裏一体であり、登場人物はその間を行き来して関係性を構築していく。

     

    人と人とのつながり・距離感に徹底的にこだわって、丁寧に描写していらっしゃる。

     

    2つめは「映像美」。

    ドラン映画では映像の美しさを感じるシーンが多いが、一つ一つのカットに非常にこだわっている。

    古典的な名作映画へのオマージュのようなカットも多く見られ、光の使い方がとても印象的だ。

    FacebookやinstagramなどSNSが身近にあった世代の映像感覚がドラン作品に多大な影響をもたらしているのは、間違い無いだろう。

     

    3つめは「音楽」。

    これは2つめとも関連するのだが、劇中の音楽の使い方にドランのセンスが遺憾なく発揮されていると思う。

    映画の中の印象的なシーンでは必ず歌が流れるのだ。

    それはまるでミュージックビデオのようでもあるのだが、映画の中にそう言ったシーンを自然に盛り込んでくるのが、さすが若い監督の新しい表現手法だと感嘆した。

    この歌が非常に印象的であり、映画を見終わった後でもそのシーンと後々思い出してしまい、ふと聴きたくなってしまう。

    まさにドランマジックであろう。

     

    それでは観た作品の感想を端的に述べていきたい。

    まず最初に見たのが公開中の「たかが世界の終わり」。

    出典:映画.com

    余談だが、私はこの手の宣伝ポスターに弱く、一瞬で魅力を感じて「観たい」と思ってしまった。

    これがきっかけでドランを知ったようなものである。

    こういった映画自体の繊細さを感じさせるビジュアルに本当最近惹かれてしまう・・。

    映画は自分がもうすぐ死ぬということを知らせに12年ぶりに主人公が実家に戻る、という話。

    この映画は終始家族の会話劇に終始する。

    派手な演出や事件は何も起こらない。

    淡々とカメラは人物のアップを映し出していく。

    そして、主人公が初めて家族に自分の秘密を告白をしようとする時、どうなるのか。・・・

     

     

     

    このかなり異色な作品に対してャスパー・ウリエルレア・セドゥーマリオン・コティヤールヴァンサン・カッセルとフランスのスター俳優をこれだけキャスティングできるあたり、ドランが今映画界で最も注目を集める存在であり、俳優から一緒に仕事をしたいと思われている存在であることの証明であろう。

    前述したがこの作品は今年のカンヌ国際映画祭グラン・プリを受賞した。

    映像表現・演出の新しさにこの手の映画に慣れていない人は戸惑うかもしれない。

    しかし間違いなくこれからの映画の未来を燦然と照らす幕開け的作品であるのは疑いようのない事実である。

    ネタが枯渇し、リメイクや外国語作品の映画化など衰退の兆候が見えるアメリカ・ハリウッドの映画界とは全く異なるアプローチで斬新な映画を撮り続けるドランはイノベーターであり、ゲームチェンジャーでもある。

     

    この映画のエンドロールではMobyNatural Bluesが流れる。

    この選曲センスが憎い。 素晴らしすぎる。

    映画を見終わった後、何度脳裏にこのNatural Bluesと映画のシーンがリフレインしたことか。

     

     

    2作目に観たのが傑作の誉れ高い「Mommy/マミー」。

    出典:Wikipedia

    この映画は一時期かなり話題になったので、ビジュアルに見覚えのある人も多いのではないだろうか。

    架空のカナダが作品の舞台になっており、その世界では経済・精神的に困窮した母親は法的な手続きなしに発達障害児の養育を放棄し、施設に入院させることが可能になっている。

    そんな環境下でのシングルマザー・ダイアンと、ADHDの息子・スティーブ・隣人のカイラの物語である。

    この映画の最大の特徴は画面の縦横比率がなんと1:1であることだ。

    映像はまるでFacebookなどのSNSに投稿された動画を思い起こさせる。

    この手法の効果は、まるで家族のプライベートな映像を見ているようで、よりその登場人物の世界観に入り込むことを助けてくれている。

    今は4Dなど色々と面白い仕掛けがある映画もある中、非常に革新的かつ面白いアイデアだ。

     

    Mommyは有名な俳優が出ている映画ではない。

    しかしストーリー・演出・映像・音楽全てが完璧に”映画”である。

     

    私もそこまで映画フリークなわけでないが、ここまで完成度の高い映画は久しぶりに観た。

    困難な状況に追い込まれてもたくましく、明るく生きるダイアンとスティーブの親子。

    (余談だがスティーブはなんとなく香取慎吾に似ている。顔がすごい似ているというわけでないんだけれども。)

    ADHDであるスティーブは、母親思いの純粋で優しい子供なのだが、ひょんなことから感情のコントロールができなくなり異常な暴力性が顔を出す。

    その豹変ぶりに手を焼き、心が折れそうになっていたダイアンに救いの手を差し伸べる隣人のカイラ。 しかし彼女もある問題を抱えていて・・・

     

    ドラン映画では2者あるいは3者間の交流がこれでもかというくらい徹底的に掘り下げて描かれる

    ベーシックな「母と子」の関係を、ドランは執拗に映画のテーマに取り上げている。

    それだけ彼の中では永遠のテーマであることが明確なのだろう。

    ダイアンとスティーブはお互いを唯一の家族として思いあっているのだが、愛情は必ずしも正確に伝わらず行き違ったりお互いイライラしてしまう。 そんな二人の間にカイラが入ることによって関係性の潤滑剤として機能し、カイラを含めた3人の関係は非常に円滑に回り始める。

    カイラが自分の家族よりも彼らといるときの方が自分らしく生き生きと過ごせているように描かれているのは、ある意味皮肉でもある。

    この映画でも音楽は重要なエッセンスになってる。

    特にスティーブの心象風景を描くシーンで挿入されるCounting crowsColorblindは最高すぎる。

    映画を見終わった後で購入しエンドレスリピートしてしまったことは想像に難くない。

     

    映画の設定になっている架空の養育権放棄法案は、この親子にどのような選択を迫るのか。

    愛を選ぶか、希望を選ぶか。

    この映画を観て、あなたは何が正しいと思うだろうか。

    観た人に家族とは何か?愛とは何か?を考えるきっかけを与える映画である。

     

    3作目が「トム・アット・ザ・ファーム」。

    まるで「シャイニング」のジャック・ニコルソンを連想させるようなビジュアルが衝撃的なサイコサスペンス。

    ドランが監督・脚本・編集・衣装まで手がけた本作は現代カナダを代表する劇作家の戯曲を映画化したものだが、毛色が違ったジャンルでも人を唸らせる作品が撮れるということで、ドランはその才能の幅広さを見せつけた。

    ベネチア国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞している。

     

    この映画も非常に革新的であると思っているのは、ただのサスペンスではなく、映像が非常にオシャレで美しい点だ。

    例えるならサスペンス×エスプリの効いた古典フランス映画であろう。

    映画が始まって最初の1シーンだけで舌をまく。これは古典フランス映画だと!

     

    モントリオールに住む青年トムが恋人の葬儀に出席するために彼の実家の農場を訪れる。

    そこで会った恋人の家族に翻弄されていくという筋書きなのだが、少々複雑な事情が存在する。

    主人公のトムはゲイであり、その恋人ももちろん男である。

    しかし恋人の母親は息子がゲイだと知らず、トムも友人の一人だと思い込んでいる。

    恋人の兄フランシスは弟とトムが恋人同士だと知っており、母親を悲しませないようにトムに息子と架空の彼女との思い出をでっち上げるように強要するのだ。

    暴力的で支配的なフランシスに怯えながらもいつしか恋人の影を見たトムは、その支配に服従するようになっていくー。

     

    自身もゲイであることをカミングアウトしているドランにとって、セクシャル・マイノリティーも彼の作品の重要なテーマになっている。

    トムは自分との関係を家族に明かされていなかったことにショックを受けるが保守的なカナダの田舎の人々(偏屈な母親と暴力的なフランシス)とトムとの関係が対比的に描かれる。

    保守的で美しく、そして退屈な農場の風景はいつしか世界から置き去りにされた監獄のように映る。

    暴力と支配に屈し、牛の世話をするうちにトムは正常な感覚を失っていく。

    そんな折、ある出来事をきっかけに状況は一変するー。

     

    ドラン映画の特徴である映像の美しさが閉鎖的な環境とも相まって遺憾なく発揮されているのが本作だと思う。

    少しロックスター然として、グランジを想起させるトムのファッションは見ていて非常にオシャレである。 農場の風景とのアンマッチがまた面白い。

    またカナダの10月の乾いた空気感を表現した光の描写がとても美しい。

    部屋の白壁に差し込む自然光で撮影したようなカットが取りわけ印象的だった。

    長尺ではあるが終始緊張感が漂う演出に、先の展開が気になるし飽きさせない。

    このシリアスな世界観は例えるならジョニーデップの「シークレット・ウィンドウ」やニコール・キッドマンの「ドッグヴィル」か。

     

    いかがだっただろうか。 これから私は「マイ・マザー」「胸騒ぎの恋人」「私はロランス」を見てみようと思っている。

    もし気が向けばドラン作品を見てみてほしい。 そして感想をシェア出来たら嬉しく思う。

    新しく美しい才能の萌芽に、万雷の拍手を添えてー。

     

    Fin.