カテゴリー: カルチャー

  • ベルギー奇想の系譜展に行ってきた 〜ファンタジーの揺りかご〜

    ベルギー奇想の系譜展に行ってきた 〜ファンタジーの揺りかご〜

    こんにちは。 masakuroyです。

    芸術の夏ということで、先日避暑も兼ねて渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されている

    ベルギー 奇想の系譜展」に行ってまいりました。

     

    Bunkamuraザ・ミュージアムはアクセスがいいのと、一風変わった展示が多いので最近お気に入りです。

     

    写実を追求したリアルな絵画の中にファンタジーの要素が組み込まれていて、幻想的な絵画世界が楽しめます。

     

    ちょっと怖くて不思議なアートに興味がある人は楽しめること請け合いでしょう。

     

    チラシはこんな感じです。

     

    この絵のイメージを見るだけでかなりエキセントリックなアートであることはわかってもらえるでしょう。

    一枚目の写真の絵画はヒエロニムス・ボス工房の「トゥヌグダルスの幻視」という作品で、神話をベースに地獄の情景を描いたものなのですが、”ウォーリーを探せ”的な細かい部分を見ていくたびに新しい発見があるのが面白いです。

    裸の人間が異形の怪物にいじめられている地獄絵図さながらの光景ですが、絵のタッチと怪物のとぼけた?容姿も手伝ってなんとなくユーモラスに感じてしまいます。

     

    美しくも怪しきベルギーの「奇想の画家」の傑作が勢揃い!

     

    現在のベルギー周辺地域・中世でいういわゆるフランドルの画家たちは独特の個性を持っていて非常に面白いです。

    奇想の系譜展でも出展されている画家たちを紹介します。

     

    ピーテル・ブリューゲル

    言わずもがな非常に有名な画家です。

    遠景から人々を描写するようなタッチの絵が多いですが、ほのぼのとした描写の中にも人間の業への痛烈な皮肉や風刺が含まれているのが特徴です。

    ピーテル・ブリューゲル|知れば、アートは楽しくなる-ART LOVER

     

    私は中野京子さん著の「怖い絵」シリーズを読んで、ブリューゲルの絵画「絞首台の上のかささぎ」に含まれる「悪意」を知り「こんな牧歌的な絵なのに・・・怖いわ〜」と震撼したのを覚えています。

    怖い絵-絞首台の上のかささぎ

     

    ルネ・マグリット

    幻想的な絵画世界で非常に人気・知名度ともに高いマグリットの絵も今回出展されてます。

    シルクハットをかぶった紳士の顔がフルーツに置き換わっていたり、雨の代わりに紳士が空から大量に降ってくるといった独特すぎるけど強烈な魅力を放つ絵画は必見です。

    あれ?何かがおかしい・・・。シュールな画家「ルネ・マグリット」に酔いしれたい!

     

    フェルナン・クノップフ

    まず名前がいいですよね。 ハンター×ハンターに出てきそうです。

    この人は妹と人気のない街を描かせたら右に出るものはいないというほどの画家だったようですが、この人の書く街は完全に「死の匂い」が漂っており、何とも言えない退廃的な魅力が漂っております。

    私こういうかなり極端に倒錯した趣向を持つ画家、大好きなんですよね・・・

     

    クノップフ<見捨てられた町>|ARTRAY

     

    ジェームズ・アンソール

    「仮面の画家」として前衛的な画家として有名です。

    その斬新な作風に理解を示さなかった世間への欺瞞や怨嗟を仮面という形で表現したのでしょうか。

    人々の顔は仮面で置き換えられているがむしろ心の奥底の本心を仮面で表現したのかもしれません。

    素顔を隠すための仮面が本質を浮き彫りにしているというなんとも皮肉的な、逆説的な表現でしょうか・・・

    ジェイムズ・アンソール|アート・アートと文化

     

    ポール・デルヴォー

    純粋な摩訶不思議度とインパクトはNo. 1かもしれないですね。

    強烈な世界観です。まさにシュールレアリズムですね。

    古代ローマを思わせる建築物と全裸の無表情な女性が同じ画面に佇んでいる。しかも夜。

    状況説明は全くできません。現実ではありえない夢の世界そのものだからです。

    この19-20世紀に活躍したベルギーの画家って皆実家が裕福なんですよね・・

    じゃないと絵画なんて続けられなかったからかもしれないですけど。

    しかもデルヴォーも母親から溺愛されて最愛の女性との結婚が破談になったり、どこか複雑な事情が見え隠れします。

    そうした倒錯や満たされない思い・コンプレックスのようなものが強烈な創作意欲をかき立てた可能性は否定できませんね。・・・

    春彦さーーん!!

     

    3分でわかるポール・デルヴォー

     

    色々な時代のベルギー出身の芸術家の作品が集まった展覧会、とても面白いので足を運んでみてはいかがでしょうか。

    私は特に19-20世紀の少し変態的趣向を持つ絵画が一番好きです笑

    私も変態だからかもしれませんね笑

    では!

     

     

     

  • ランニングを続ける秘訣について考えてみた〜ランニングはともだち!〜

    序章〜長期休みって何すればいいの?〜

    こんにちは。masakuroyです。

    私は今夏休み中です。

    なんと怒涛の10連休。

     

    たくさんお休みをいただいて、ありがとうございます。

    しかし平時は

    「なんでこんなに働かなきゃいけないんだ!」

    「ちくしょうもっと休みよこせ!」

    と好き勝手なことを思っておきながら、いざ休みに突入してみると3日も経つと既にやることがなくなってしまいました。

     

    普段もっと休みがあったらいろんなことができるのに・・・!とか呟いてるくせにこれだ

     

    なんかもう単発のバイトでも入れてやろうかなとかバカみたいなこと考えてます。

     

    会社の規則的にNGでしょうけども。

     

    単発の日雇いバイトとか入れたら面白そうだなぁ・・、 ちょっとやってみたい。

     

     

    やはり休みに入る前にはある程度しっかり計画を立てておいた方が楽しめますよね。

     

    夏休みはだいたい毎年甲子園を見に行っていたのですが、

    6月に友人結婚式でハワイに行ったので(過去ログ:コオリナ・ボーイズ〜三十路の正しいハワイの愉しみ方〜参照)、今年の夏は旅行はいいか〜と思って何も計画してなかったんですよね。

     

    普段なかなか出来ないことを何をやるか?って考えた時にいろいろと思い浮かべてみました。

     

    ゲームが好きであればスプラトゥーンやドラクエを好きなだけやりまくるとか。

    満喫に入り浸って気になる漫画を読みまくるとか。

    甲子園をひたすら全試合見まくるとか。

    普段見ないテレビ番組を見まくるとか、映画を見まくるとか。

    気になる街に出かけてみるとか。

    美術館とか展示会に出かけてみるとか。

    あえて分厚い本とか長編小説にチャレンジしてみるとか。

     

     

     

    あらら、非リア充かつ彼女なしかつ友達少ない私は全て一人で完結できることしか思い浮かびませんでした。(一線級の自虐(ジギャキ)スト・masakuroy

     

    しかし何にせよ気は持ちようです。

     

    友人や周りの人々を巻き込んで楽しいことを企画し、実行するセンス・スキルも開発していきたいですが、それ以外にも一人で過ごす時間をいかに充実して楽しいものにするかというセンス・スキルも磨いていきたいと思います。笑

     

    「masakuroyの”ひとりじょうず”」ブログを別途開設予定ですので乞うご期待!(嘘)

     

    ランニングを続けるための秘訣5選

     

    さて本題に入りましょう。

     

    最近ランってすごい流行ってますよね?

     

    私も毎週日曜日の朝、友人とランニングをしています。

    もう半年以上続けてますね。

     

    ランニングを続けていられる理由としてやはり「楽しいから」ということが挙げられますね。

    やはり楽しくないと続けられませんよ、何事も。

     

    なぜランを続けられるのか、振り返って考えてみました。

     

    運動が好き

     

    はい、いきなりぶっこんできました笑

    やはり大前提として運動を好きにならないと始まりませんよね。

     

    私は学生時代もずっとスポーツをやってきて、体を動かすことが大好きなんです。

     

    普段運動できないときでも、できるだけ歩くのが好きですしエスカレーターに乗らずに階段を登ったりもよくします。

    一週間に一回ちゃんとした運動ができないと体がうずうずしてきちゃうんですよね。

     

    「体を動かすことが嫌い」「走るのはおろか歩くのが嫌い」と、そもそも運動が嫌いな人だとこのハードルを越えることはかなり難易度が高いという気がしてしまいますね。

     

    運動が好きな人であれば、ランを続けることはそこまで難しくないと思います。

     

    翼くんも「簡単さ!ボールと友達になるんだよ!」と言ってましたよね?

     

    そう、簡単なんです。

     

    ランニングと友達になればいいんです。(意味不明)

     

    誰かと一緒にやる

     

    私も一時期ひとりでランをしていたことがありますが、ひとりで走るって結構孤独なんですよね。

     

    音楽聴きながら走るのもいいけど、普通に車とか通行人に接触しないとも限らないんで危ないし、途中で走ることに飽きてしまったりしてました。

     

    なので誰かと一緒にやることがオススメです。

    家族・友人・恋人でも誰でもいいですが、共通の目的があって一緒にやる人がいれば続けられます。

    実際に夫婦でランニングしている方などよく見ます。

     

    私は友人と勝手に「せたがやランニングクラブ」という団体を結成し(現状会員二人)、毎週走っています。

     

    走っている最中に友人と話しながら走っていると「走っていてキツイ」という気も紛れますし、意外と時間を忘れて走れるものです。

     

    話すのに夢中になって他のランナーや通行人に迷惑をかけてしまってはいけませんが。

     

    「しゃべりながら走るなんてきつくない?」という人もいるかもしれませんが、そりゃガチで記録を狙うようなペースで走るならきついと思いますが、話しながらでもキツくないペースで走るようにすれば問題ありません。 慣れます。

     

    走るのがきつかったらウォーキングでもいいと思いますよ。

     

    ドイツには家族や友人と散歩をするという文化があるといいます。 いい文化ですね。

     

    ドイツの散歩文化は自然と健康を同時に守る良い習慣

     

     

    形から入る

     

    形から入るというもの大事だと思いますね。

    ランニングというのはお金がかからないのがいいところですが、まずランニングウェアを一式揃えてしまう。

    そうすると投資を回収しなくてはいけないから、走るようになりますからね。

     

    私も当初は以前所属していた社会人ラグビーチームのチームウェアを着て走っていたのですが、色がビビットすぎるのと胸にデカデカと「●●(チーム名)一家」とかマイルドヤンキーかとも捉えられない文字が入っていたのが恥ずかしくてウェアを買いに行きました。

     

    ウェアは渋谷のB&Dというスポーツ用品店で買いましたが、最近は手頃な値段でおしゃれなウェアも多くて見てるだけでも楽しいです。

    スマホや小銭入れを入れておけるようなスポーツ用ウェストポーチも買いましたが、とても便利で重宝しています。

     

     

    記録をつける

     

    私はやっていないのですが、友人はランニングアプリで毎回走った距離を記録しています。

    一緒に走っていると「あと何分で何キロ」とか消費したカロリーとかが瞬時でわかりますから大変便利ですね。

    友人が利用しているのは「Runkeeper」というアプリです。

     

    初心者にピッタリな”無料”ランニングアプリ5選

     

    こういったもので記録をつけていれば、着実に記録が積み上がっていきますから自分がどれだけ走ってるか実感できますし、自分のラン情報をSNSとかでシェアすることはモチベーションアップにつながると思います。

    スマホを専用のポーチに入れて腕に巻いて走るのもファッション性が高くてオシャレですよね。

     

    大会にエントリーする

     

    昨今のランブームの影響でそこかしこで「マラソン大会」が開催されまくってます。

    「RUNNET」というサイトで条件を入れて検索するとすごい数のマラソン大会がヒットします。

    RUNNET-日本最大級!走る仲間のランニングポータル

     

    「日本の津々浦々でこんなにマラソン大会が開催されているのか? これはもしかしたら黙っているだけで皆マラソン大会に出ているのでは? もしかしたら影で”あいつだけ走ってねーよ、ププ”とか笑われているのでは?」

    と厄介極まりない被害妄想に陥ること請け合いです。

     

    とりあえず3ヶ月先くらいの大会に勢いで「オリャ」とエントリーしてしまえばもう走るしかなくなります。

     

    はるか昔の中国、漢と趙の戦において漢の韓信は農民ばかりの寄せ集めの兵を率いていましたが、兵法のセオリーにあえて逆らって川を背に陣を引きました。

     

    退路を断つことで兵士たちに「逃げ場はない、やるしかない」と覚悟させ火事場の馬鹿力を出させるようにしたのです。

    趙の軍は漢の軍の陣を見て大笑いしたそうですが、韓信の目論見通り必死に兵は戦い見事大勝利したそうです。

    そうです、これこそがかの有名な「背水の陣」です。(参照:語源由来辞典)

     

     

    わかりましたか。

     

    人間万事背水の陣。(違う)

     

    とりあえずエントリーしてあえて逃げ場のない状況を作るのです。

     

    あとから「なんでエントリーなんかしちゃったんだ」とアタフタすれば良いのです。

     

    まとめ

     

    どうですか。みなさん。

    走りたくてカラダがうずうずしてきちゃったんじゃないですか?

    暑いから秋になったら走ろう」とか言ってたら今年終わっちゃいますよ!

    さぁクーラーが効いた部屋から飛び出して、カラダを夏にしていきましょう!

     

     

    それではまた!

     

     

  • ただしいひとりフェスの愉しみ方〜cero Presents”Traffic”に行ってきた〜

    ただしいひとりフェスの愉しみ方〜cero Presents”Traffic”に行ってきた〜

    こんにちは。masakuroyです。

    今回のエントリーの目次です。

    ひとりフェス参戦までの経緯

    お盆やすみが近づくにつれ、夏だしライブやフェスに行きたいという欲望が私の中で高まっていた。

    最近もっぱらceroばかり聴いていた私は、「ceroのライブやってね〜かな」とググってみたところcero主催のイベント

    cero Presents “Traffic”」が開催されることを知った。

     

    しかし日程を調べたところ海の日8月11日(金)と直近であり、既にチケットはソールドアウト。

     

    あちゃーもうちょっと前に調べておけばよかったなぁ。Traffic行きたかったなぁ」という旨をツイートしたところ、

     

    なんとそのツイートにコメントが!

    一緒に行く予定の連れが急遽行けなくなったためチケットを譲りたいという方がいたのだ!

     

    渡りに船とはまさにこのこと!

    何気ないツイートをしたことからなんとTrafficへの”チケット・トゥ・ザ・ライド”を手にしたのだった!

     

    フェス当日。

    ひょんなことから夏フェスを実現したmasakuroyであったが、たまたまチケットを譲っていただいたこともあって、

    もちろんひとり参戦である。

    (どんな経緯であっても一人参戦が濃厚であることは伏せておく)

     

    しかし若かりし頃サマソニはおろかフジロックすらひとりで参戦した経験もあり、挙句の果ては「ひとり富士急ハイランド(過去エントリーお一人サマご一行参照)まで敢行した私は歴戦の勇士・お一人様界隈でもかなりのベテといえよう。

     

    当然急遽フェスにひとり参戦が決まったことで何の不安もなかった。

     

    むしろ心地いいぜ。 俺のホームだぜ。(冷たい目で見ないでください)

     

     

    当日チケット受け取りのため、13時に新木場駅に降り立ったmasakuroy。

     

    新木場駅久しぶりだな。

    会場は新木場スタジオコーストなのだがもう何年も行ってないのぁ〜。

     

     

    新木場駅から歩くこと5分。 つきましたスタジオコースト。

    このアメリカの映画館の入り口みたいなオシャレなボード好きです!

    何でもフェス自体は14時から始まるのだがceroの出番は20時頃らしい。

     

    おそっ!! てか長っ!!

     

    そんなに尺の長いイベントだったのか・・・油断してたぜ!

     

    お一人サマプロを自称しておきながら、隙間時間を快適に過ごすためのグッズをがっつり準備し忘れたぜ!

     

    リュックの中には既に隅から隅まで熟読した先週号のSPA!しか入ってねぇ。・・・

     

    まぁ最悪スマホがあるからいいか!

     

    このように当日知り合った人との交流を一切想定していないのが真性のコミュ障・お一人サマプロたる所以である。

     

    ここで初めてタイムテーブルを見る。

     

     

    うわー、20時までなっげぇな笑

    おっ、以前ブログでエントリーを書いたことがあるD.A.N.が出るではないか!!(過去エントリーD.A.N.がいい参照)

     

    このアクトは楽しみ!

     

    あと名前は聞いたことあれど一度もしっかり聞いたことがない「岡村ちゃん」こと岡村靖幸さんが出るではないか! これは見てみたい!

     

    それ以外のアーティストは聞いたことなかったのだが、とりあえずメインステージを順番に聴いてみることにした。

    衝撃の新感覚音楽・Daiki Tsuneta Millenium Parade(DTMP)

     

    最初に始まるのはDaiki Tsuneta Millenium Parrade(DTMP)というアーティストだ。

     

    ググって調べてみると、”フライング・ロータスを想起させる音楽”と書いてあったので興味をそそられた。

    インタビュー:Daiki Tsuneta Millenium Parade ミレニアム世代の天才が集結!

     

    フライング・ロータスの「Cosmogramma」を始めて聴いた時はあまりにカオスでぶっ飛んだ音楽に脳天直撃セガサターン的な衝撃を受けたものだ。

     

    結論から言うと、期待を大きく超えるアクトを見ることができた。

    いやはやゴッチャ似の音楽というかテクノなの?エレクトロニカなの?クラシックなの?とジャンルを自由に行き来するシームレスな新感覚ミュージックで、超刺激的だった

     

    何より驚いたのはそのステージ構成である。

    ベース・ドラム・ラップトップのバンドセットで、プロジェクション・マッピングのようにステージの壁に現代アートのような映像が曲と連動して流れている。

     

    これはまるでクラブのような演出である。

     

    照明が下りて暗い観客席も相まって完全にナイトクラビングな様相であり、観客も自然と体を揺らしていた。

     

    スタジオコーストという場所柄もあり、真昼間からクラブで踊ってるって感じ・・・

    健全。

    クラブ遊びってもはや夜である必要ないのでは?

     

    とかよくわからない方向に話が脱線したが音楽と映像とバンドが一体になった、ライブを超えたまさに現代アートの域にまだ達していると言って差し支えない芸術的なステージだった。

     

    何より衝撃的だったのが、もう一人ステージに観客に背を向けてモニターを見ながら作業している人がいたのだが、モニター見てる感じといい、椅子に座りっぱなしの感じといい、裏から糸を引く黒幕感が半端なかった。

     

    だって普通、ライブしてたら観客席の方に向くじゃないですか?

     

    でもその人はステージの中央にいるのに観客席に背を向けてずっと座ってモニター見ながらなんかしてるんですよ?

     

    そのシュールさたるや、斬新すぎておったまげました。

     

    ceroのオフィシャルインスタからスクショした画像を上げると、ステージはこんな感じでした。

     

     

    こういう音楽が盛り上がったりすると面白いのですが、日本よりも海外で人気ありそうな気が。

     

     

    雰囲気抜群の生音クラブミュージック・D.A.N.

    お次は見てみたかったD.A.N.。

     

    やはりこのバンドに注目している人は多いようで開演前から人が多く集まってきており、1階のスタンディングフロアは隙間がないほど人が集まっていた。

     

    私はお一人さまの利点を生かし、フロアの右隅の壁際のスペースを陣取っていた。

     

    基本的にライブの間はそこに座って休み、ライブが始まると立ち上がって見るという算段だ。

    ライブで立ちっぱになっても後ろが壁なので寄っかかって休むこともできるという・・・

     

    我ながら見事な戦略ッ!!

     

    そうこうしてるうちにフロア満員の熱気の中D.A.N.のアクトが始まった。

     

    D.A.N.のイメージ通り暗いステージで、後ろからスポットライトが照らされるなんとなく幻想的なステージング。

    アンセミックな彼らの代表曲、”Zidane“から始まり、会場のボルテージは一気にマックスに。

     

    この踊れるリズミカルなビートに儚げな高音ヴォーカルが妙にマッチしている。

     

    そのあとにミニマルっぽくてトライバルなビートの”Ghana“をやり、”SSWB“、”Native Dancer“も聴くことができた。

     

    しかしつくづく独特の世界観を持っているバンドだな〜と思った。

     

    まだとても若いし今後もっと人気が出る気がする。 またライブを見に行きたいと思わせるバンドでした。

     

     

    古川麦トリオ with Strings

    なんとなくナオトインティライミを思わせる立ち姿の古川麦(ばく)トリオのステージ。

    (こう思ったのはおそらく私だけかもしれない)

     

    D.A.N.と一転変わってリラックスした雰囲気の演奏で、耳に心地いいアコースティックなサウンドがとても和む。

    曲間の古川麦さんのトークもとても力が抜けていて、ceroのボーカル高城さんが観客席から「ばくちゃーん!」と声をかけてしまうほど、家族的な雰囲気が漂う素晴らしいステージでした。

     

    グループやカップルで見に来ている人が大半のところ、ピン参加し荒んでいた私の心をおおいに癒してくれました・・・

     

     

    藤井洋平& The VERY Sensitive Citizens Of TOKYO

     

    藤井洋平、またとんでもないエンターテイナーを私はTrafficで発見してしまいました。

     

    北九州が生んだ最高のソウル・シンガー藤井洋平。

     

    素晴らしいファンク・ソウルの化身、そしてイコー・ジャクソンかエルビス・プレスリーかと見紛うようなステージ上のセックス・シンボル、それこそがTrafficでの藤井洋平だった。

     

    情熱的でノリノリのソウルナンバーでフロアのテンションを爆上げ、さながら80年代のディスコのような雰囲気に変えてしまった。

    まるでアース・ウィンド&ファイアーが目の前に現れたかのようだった。

     

    マイコーのように「ウワォウ!」「イエーッ!!」という奇声を連発し、挙句の果てには「イェーしかいうことねーぜ、イェー!!」と言ってフロアーを爆笑の坩堝に陥れる北九州が生んだナチュラルボーン・エンターテイナーでした。

     

    私を含む藤井洋平を知らなかったオーディエンスは皆「こんな面白いミュージシャンがいたのか」と衝撃を受けていたことでしょう。

     

    名前が似ているせいもあるかもしれませんが藤井隆のようなお笑いのバイブスもビンビン感じました。

     

    しかしここまで直接的な歌詞をソウルフルに歌えるアーティストはなかなかいませんよ。

     

    このMVを見るとスピードワゴンの小沢さんに似てますね笑

     

    これが岡村ちゃんか!一番衝撃的だった岡村靖幸のライブ

    藤井洋平が温めたステージの後は、とうとう真打の岡村靖幸さんが降臨する。

    残念なことに「岡村ちゃん」こと岡村靖幸さんは今までちゃんと聞いたことがなく8〜90年代に活躍しており、熱狂的なファンが多くいて、未だに新たなファンを増やし続けるカルト的人気を誇るアーティストであるというくらいの認識しかなかった。

     

    しかし「早すぎた不世出の天才」と言われたサブカル的人気を誇る岡村ちゃんを放っておくことはできず、いつかは聞かなきゃいけないと思っていた。

     

    もう、冒頭から衝撃。

     

    なんと真夏なのに上下仕立てのいいスーツ。(こう言うスタイルであることを知らなかった私には衝撃)

     

    しかも岡村ちゃんは50歳を優に超えているので年相応の大人しいステージングと決め込んでいた私は、いきなりテンションマックスのヴォーカル、そしてダンスに衝撃を受けた。

     

    まさかダンスを踊るなんて思わなかったのだ。歌手だと思っていたから。

     

    しかし51歳とは思えないキレッキレのダンスのカッコいいことと言ったら!

     

    イメージできない人は、ライブ動画を見てみてください。 マジでハンパないから。

     

     

     

    ステージの端から端まで何回も往復し観客をあおる、あおる!

    靖幸ちゃんだぞ〜!」とか「みんな、僕に会えて嬉しいだろ〜!」とか「ベイベ!」とか・・・

     

    こんなん一瞬でファンになるわ。

     

    こんなカッコいい51歳いるか?

     

    その絶対的なステージ上のカリスマ性にハートをブチぬかれました。

     

    歌もダンスも常に全力。

     

    普通、年齢も年齢だし、「ここはセーブしよう」とか計算しながらステージをこなすはずなんです。

     

    しかしそう言った打算が岡村ちゃんのステージからは一切感じられない。

     

    「今この瞬間に全て出し切ろう」という命が燃える輝きしか感じられないわけです。

     

    しかも自分のツアーじゃなくて、客演で呼ばれているステージでなぜ、ここまでできるんだ?

     

    岡村ちゃんのステージを見ているとエンターテイナーという言葉すら生ぬるいです。

     

    「こうしなければ生きてられない」という切実さすら感じる圧倒的なステージでした。

     

    ぶっちゃけた話、今まで見たどのライブよりも楽しくて、衝撃的でした。

     

    ちょっとしたことで「疲れた〜もう三十路だしトシだからな〜」とかことあるごとに年齢を言い訳にしてしまう自分が恥ずかしくなりました。

     

    岡村ちゃんがステージ上で放出する圧倒的なエネルギーに、思わず落涙しそうになりました。

     

    これは同業者のアーティストからの支持も厚いわけです。

     

    いや〜・・・・マジでやばいわ。 岡村ちゃん。 

     

    こんなアーティスト他に見た事ないっすよ。

     

    いよいよ大トリ・cero

    岡村ちゃんのステージが終わり、放心していたところふと「そうだ、今日俺はceroを見に来たんだ」と我に帰った。

    14時入りで、20時開演はなげ〜な〜と思っていたが気づいたらあっという間だった。

    20時が過ぎた頃、いよいよceroが登場!

    冒頭、ヴォーカルの高城さんが

    Trafficはとってももどかしいイベントなんですよ!僕らが好きなアーティストを呼んでるのに僕らがトリだからなかなか見れない! 本当はアタマでやってあとはお酒飲んで楽しみたいんです!

    という話をしていたのが印象的だった。

     

    そうだよなぁ・・・

    せっかく自分たちが好きなアーティストがステージやるのに、自分たちの出番が控えてたらちゃんと見れないもんなぁ・・。

    とは言いつつヘッドライナーがアタマからアクトをするわけにはいかないもんなぁ。

    これはパラドックスですね!

     

    時間も限られているのでトークもほどほどに、最初の曲はなんといきなり「Summer Soul」

    キタァーーー!! この季節にこの上ないサマーアンセムやー!!

     

     

    「サマソー♪ サマソー♪」の大合唱でフロアの盛り上がりはいきなり頂点に。

     

    お次は「山の日」ということで絶対くると思ってました、「マウンテンマウンテン」!!

     

    お山に登りてー!!  山ガールに会いてー!! 

    そういうや山なんて登ったことねー!!

     

    そして「Yellow Magus」と怒涛のアンセム三連発!!

     

     

    メイガス!!  旅立ちの歌って感じだね〜!!

    この曲聞くとなぜか「ひょっこりひょうたん島」思い出しちゃうなんでだろう? 俺だけだな。

     

    さらに「マイ・ロスト・シティー」と大航海の歌を畳み掛ける!

     

    海だ! 一気に雰囲気が山から海になった!

    この歌のメロディからブラスのダイナミックな展開が好きです。

     

    その後何曲かやった後、ボーカルの高城さんが経営している阿佐ヶ谷のrojiというお店の出店が出店しており、そこのオリジナルカクテル”ロープウェー”にちなみ「ロープウェー」もやってくれた!!

     

     

    この曲のメロウな雰囲気がたまらない・・・

    「やがて人生は次のコーナーにさしかかって」て歌詞がまたね・・・

    第2コーナーだね!

     

    この後新曲もやってくれたけど、かなり前衛的な感じでまた新たな方向性を感じさせる雰囲気だった!

    正式リリースが楽しみ!!

     

    いや〜欲をいえば「Orphans」とか「さん!」とかライブで聞いてみたい曲がまだたくさんあるんだよなぁ・・・

    次回のお楽しみとしよう!

     

    まとめ

    とまぁひとり夏フェス、堪能してまいりました!

    ベテの私からすると当たり前だが、手持ち無沙汰な時間など一切なく最大限に楽しむことができた。

    コミュ力がもうすこしでもあれば、その場で知り合った人とライブ談義をしたりできればより楽しめるのかもしれないが、Twitterで感想をシェアしたりRTとかしたりすることで満足した笑

     

    結構20代前半とかの若い人たちが多かったのが印象的だったなぁ・・

     

    やっぱり都市型フェスだからなのかな?

     

    でもフジロックとかサマソニとか人多すぎておっさんは疲れてしまうので、これくらいの規模のフェスは居心地よくてちょうどいいね!

     

    ceroはやっぱり単独公演にまた行きたい! そして岡村ちゃんをもっと聴きこむことに決めた。

     

    「友達と予定合わない・・・・さすが一人フェス出かけるのはハードル高い」と思っているそこのあなた!

     

    やらない後悔よりもやって後悔ですよ!笑

     

    案ずるよりも生むが易し!!

     

    ぜひフットワーク軽くいろんなところに飛び込んでいきまっしょい!!

     

     

     

  • 打ち上げ花火、おひとりサマで見るか?恋人と見るか?

    こんにちは。masakuroyです。

    毎日暑いですね〜!!

    日本の夏だね〜!」とか言いながら縁側で左手にうちわ、右手にスイカで、風鈴の音を聞きながらスイカの種をペペペッと庭に撒き散らすような、そんな夏を過ごしてるかといったらそんなわけはなく。

     

    あまりの暑さに

    この暑さが続いたら日本に住めなくなるではないか? 

    生態系が崩壊して日本が砂漠化するのでは?

    しまった日焼けどめ持ってない・・・・日焼けしてシミになったらどうしよう

    などネガティブなことしか頭に浮かばない日本マイナス思考協会副会長のmasakuroyです、こんにちは。

     

    さて、皆さんご存知のように私は複数の肩書きを持っており、独身国の王様から独身貴族より更に位の高い独身選帝侯に任命されていることは周知の事実かと思います。

     

    独身選帝侯としては気になるコンテンツがあります。

    Amazonプライムビデオでしか見れない恋愛リアリティ番組の「バチェラー・ジャパン」です。

    シーズン2もやるみたいですが、今度のバチェラーはサイバーエージェントの社員の方みたいですね。

     

    2代目バチェラーはサイバーエージェント幹部!小柳津林太郎を調べた。-さい○うパパのブログ

     

    イケメンで英語ペラペラ・超高スペックかつ高収入・・・しかもお坊っちゃま!!

    なんじゃこりゃ!!なんで独身なんじゃい!笑

    独身選帝侯なんて自称してスイマセンでした!

    この人こそ独身界の皇太子様でございます!!

     

    激モテでいくらでも彼女になりたい女性がいるから結婚しなかったのか、それとも脇目もふらずに仕事100%全力で取り組んできていらっしゃったんですかねぇ・・・

     

    いずれにせよ、シーズン2も話題を集めそうですね!

     

     

    そういえば最近ネットでバズったブログのエントリーでとても面白いなと思ったものがあります。

     

    独り身女へのプレッシャーinアメリカ-アラサー女の東海岸一人暮らし

     

    個人主義のアメリカでは「まだ結婚しないの?」みたいな特有のマリッジハラスメントがないのかと思いきや、別の種類の目に見えないプレッシャーがあるという・・・

    いやはや、文化の違いはあれど独り身は世界のどこでも肩身の狭い思いをするんだなぁと、とっても参考になりました・・・

     

    確かに日本は色々言われますけど、おひとりサマには非常に優しい国になってます。

     

    気まずさを感じるケースはありますけど、食事でも映画でもコンサートでも行こうと思えばひとりでいけますからね。

    「おひとりさま」という言葉も世間的に浸透してますし。

    ”おひとりさま”をターゲットにした業態も続々と生まれています。

    一人カラオケとかひとり焼肉とか。 (私もたまに行きます)

     

    私みたいに覚悟さえあれば一人で富士急ハイランドにもいけますからね

    (過去エントリー「お一人サマご一行」参照)

     

    まぁ「結婚しないの?」とか言われるうちはまだいいのかもしれないですね。

    結婚できる可能性があると思われているから、言ってくれてるのかもしれませんから笑

    いよいよ誰からも言われなくなったらそれはそれで寂しいかもしれないですからね笑

     

    先日祖父の誕生日会(97歳!)をやり、親族集まったのですが、おばさん達からも「masakuroyくん、誰かいい人いないの?」とか当然のように聞かれますからねぇ・・・

     

    私はひねくれてますからニコニコしながら「なかなか出会いがなくて〜」とか応えながら「結婚しようがしまいがワイの勝手や! 結婚せなあかんて法律で決まっとるんかい!」とか心の中で反発してしまうのですが笑

     

    ザ・アウトサイダーmasakuroy的には、批判を恐れずに言うとやはり日本は「結婚し家庭を持って一人前」という価値観が非常に根強いと感じています。

     

    昔は女性の働き口がなかったため、あまり気乗りしなくても結婚して夫の扶養に入らないと生活できないという事情があったのかもしれません。

     

    しかし現代では女性が仕事を持って一人で生きて行くことも当たり前で、自分が望まなければ結婚しなくてもいいのに「適齢期になったら結婚しなくてはならない」と言うガラスの天井ならぬガラスの散弾銃があると感じています。

     

    社会生活を円滑に送るためには「結婚して家庭を持つ」というプロセスは非常に重要なのです。

     

    なぜならそのプロセスを経ることで無条件に社会的に認められ、周りが安心するからです。

    社会は理由もないのに結婚もせずに一人でいる人の扱いが分からないのです。

    こう言うことを書いていると批判されそう笑 でも大丈夫、ぼくアウトサイダーだから!笑

     

    結婚した後も「次は子供だね〜」と言われ、子供ができると「二人目はいつ〜?」とかネクストステージからのプレッシャーはごく自然に、当たり前のように矢継ぎ早に訪れるのです。

     

    まぁ例えば私のような奇人変人が「一人が好きなんで」と言ったら

    「え・・?寂しくないの?」

    「彼女いなくて大丈夫なの?」

    とか言われるケースもままありますが全然大丈夫なんです笑

     

    おそらく「一人で大丈夫」という人に不安を覚える人がいるのも確かなんでしょう。

     

    NHKの開発したAIでは「40代の一人暮らしが国を滅ぼす」とか言われちゃってますからね笑

    「ひとり暮らしの40代が日本を滅ぼす」NHKが作ったAIの分析が冷たすぎる

     

    私の愛読書、今週のSPA!の特集も「負け組独身男の横顔」と非常に面白いテーマです笑

     

    SPAによると負け組独身は「非モテおじさん型」「下流中年型」「高望み型」「独身貴族型」の4タイプに分けられるみたいです笑

    実例集が面白いんで是非読んでみてください笑

     

     

    しかし私のような愛を知らない、ZOOの「愛をください」をふと口ずさんでしまうような人間からすると結婚というのは非常にハードルが高いですね。

     

     

    30代も半ばに入ると出会いもないですし、結婚相談所とか婚活サイトに頼るというのが一般的ですが非常に金がかかるみたいですからね。

     

    何より恋愛を経て結婚というプロセスがまずめんどくさい。(爆死)

     

    そんな中婚活に莫大な金がかかることを疑問に思ったお坊さんが格安で婚活サポートを始めたというニュースを見て、仏の教えは素晴らしいな!と思いました笑

    1回3000円「お寺婚活」に男女が殺到する理由|恋愛・結婚|東洋経済オンライン|経済ニュースの新基準

     

    お寺の世界も世の流れに合わせて変化して行ってるのですね。

     

    結婚はした方がいいと思ってるけど、きっかけがないとかハードルが高いと感じている人も多いと思うんですけど、私は独身税を導入するというのもある意味ありなのかなと思うんですよね。

    結婚しないと課税される!?ブルガリアの「独身税」

    (どうやらブルガリアで過去この法律が施行されていたみたいですね!失敗したみたいですけど・・・)

     

    独身者からは「差別だ!!」とか猛烈な反発が出ると思います笑

    人は言い訳をしたい生き物なので「親が結婚しろってうるさくて」とか結婚する理由も誰かのせいにしたい傾向があります。(masakuroy調べ)

     

    例えばある程度の基準の収入があって、結婚できない特別な事情がない人に対して独身税を導入すれば財源も確保できますし、独身でいる人にとっても「いや〜独身税がかかっちゃうんで結婚しましたw」とか言い訳もできますからね笑

    一生の愛を誓って結婚とかハードルが高いんで、社会保障も受けられるし一緒に生活するのが嫌じゃないから位のカジュアルな理由で結婚できればいいと思うんですよね笑

     

    結婚相手は「生涯の伴侶」というよりも、「同居人」「コファウンダー(共同創業者)」くらいのノリで行けたらグッとハードル下がる気がします笑

     

    こんなことを人に話したら「コイツ終わってるわ」と白い目で見られるのは目に見えてますけどね笑

     

    いずれにせよ人生の自由が増えて選択肢が個人に委ねられるほど、未婚率・少子化が進んでいくのは日本だけでなく世界的な傾向でもありますから。

     

    好きな人と、一生の愛を誓って結婚」というストーリーはロマンティックで結婚ていいな、と思わせてくれるのですがハードルが高すぎるので、「結婚することは明確なメリットがある」と独身者にインセンティブを与えることが重要だと思いますねぇ!

    これ、有効な政策を打ち出せた政治家は歴史に名を残すと思いますねぇ!

    雑なまとめで本日のブログは終了です閉店ガラガラ笑

     

     

     

  • 我が愛しの街〜MY SWEET HOMETOWN〜

    我が愛しの街〜MY SWEET HOMETOWN〜

    こんにちは、masakuroyです。

     

    最近、書店や中刷り広告である本の広告をよく見る。

     

    そう、「東京DEEP案内が選ぶ首都圏住みたくない街 」だ。

     

     

    非常に挑戦的なタイトルであるが興味を惹かれることは確かだ。

     

    自分が住んでる街が掲載されていたら「なんでやねん!」となることは請け合いであろう。

     

    しかし引っ越しするときや上京してどこに住むかという事を考えるときに役に立つ事は間違いないと思う。

     

    この本は「東京DEEP案内」という東京の街のディープな魅力を発掘しているウェブサイトの著者が書いた本らしい。

    まだ本は読んでないのだが「東京DEEP案内」は一風変わった観点から街を描写しておりとても面白い。

     

    東京DEEP案内-東京アンダーグラウンドタウンガイド-

     

    自分や友達が住んでる街や地元を見てみると面白いはず。

     

    さて今日は自分が住んでる街エリアのDEEP案内を自分なりにしていこうと思う。

     

    私は「桜新町」というところに住んでいるのだが知名度はあんまりない。

     

    特に在京でない人からの知名度は皆無に等しい。

     

    結構桜木町とか桜上水と勘違いされる。

     

    サザエさんのモデルの街として有名であり作者の長谷川町子さんの美術館もある。

     

    歌手の水前寺清子さんも桜新町に住んでいるらしくポスターをあちこちで見かける。

     

    とりたてて面白いわけではないが、住宅街であり街の雰囲気もよく住みやすい。

     

    たしかにサザエさんが住んでそうな街だなという空気感はある。

     

    私がこの街でお気に入りのお店を紹介しよう。

     

    まず「きさらぎ亭」だ。

    きさらぎ亭-桜新町/定食・食堂[食べログ]

     

    昔ながらの庶民的な食堂で昭和から抜け出してきたような雰囲気がとても好きだ。

     

    桜新町に住む単身者や学生・家族の胃袋を支えてきた「おらが街の食堂」だ。

     

    昔からおそらく変わってないであろうもつ煮込み定食やチキンカツ定食は絶品だ。

     

    桜新町駅から国道246方面に少し歩くと「ワイガヤ」というお店がある。

     

    ワイガヤ 桜新町店-桜新町/イタリアン[食べログ]

     

    カジュアルなイタリアンのお店だ。

     

    ワインに合いそうな肉料理やチーズ料理などがたくさんある。

     

    平日からたくさんの人で賑わっている。

     

    名の通り気の置けない友達とワイワイガヤガヤ飲むには最適なお店だ。

     

    飲んだ後に1人少し飲みたいという時はサザエさん通り沿いにある「バー ラポート」がおすすめ。

     

    バー ラポート-桜新町/バー[食べログ]

     

    通りに面した階段を登り、ドアを開ければそこは別世界である。

     

    音響にこだわったオーセンティックなバーでとてもリラックスした時間を過ごせる。

     

    バーテンダーの方々も気さくで話しやすい。

     

    一度敷居をまたいでしまえば、自分だけの秘密の隠れ家にしたいようなお店だ。

     

    桜新町から国道246と高速道路に沿って、渋谷へと続く途中にある街 駒澤大学・三軒茶屋・池尻大橋もとても独特の魅力を持つ街であり大好きだ。

     

    渋谷が近く若者のカルチャーが根付いていて、活気があるけど街としての落ち着きもある。

    おしゃれなカフェやお店も多い。

    砧公園、駒沢オリンピック公園、世田谷公園など規模が大きく緑が多い公園が多いのも魅力の一つだ。

    休日は公園でランニングする人や、青空ヨガをする人、犬を散歩させている人、ファミリーで散歩している人がおり、近隣住民にとって憩いの場となっている。

     

    駒沢公園で私がお気に入りなのは駒沢大学と駒沢オリンピック公園の間にある「ネイバーフッドアンドコーヒー」だ。

    駒澤大学駅にスタバがオープン!お酒も飲める地域密着型スタバって!?|haletto

     

    オルタナティブなスタバといった感じで、インテリアも木目調で統一されておりスタバよりさらに洗練されている。

     

    犬を連れている人もくつろげるスペースがあり、お酒も楽しめるらしい。

     

    散歩がてらに行くには最適なカフェであり、いつも気持ちをリフレッシュさせることができる。

     

    駒澤大学の隣の三軒茶屋は繁華街で美味しいお店・有名なお店は沢山あるが、私が特に好きなのはすずらん通りにある「1軒め酒場」だ。

     

    一軒め酒場 三軒茶屋すずらん通り店-三軒茶屋/居酒屋[食べログ]

     

    一軒め酒場自体はチェーン展開しており色々な街にあると思うのだが、価格設定が良心的すぎる・店員さんが元気で気さく・一人でふらっと行っても飲めるとついつい行きたくなってしまう要素がてんこ盛りなのだ。

     

    鶏モモ塩ダレ焼き 320円・厳選しめ鯖 290円・冷やしトマト 250円

    激辛もやし炒め 290円・こまい干し220円・おくら塩昆布200円

    ビール 360円・レモンサワー190円・・・

    などとメニューが安すぎる!!

     

    一人で入っても1500円もあれば十分楽しめてしまう、庶民の財布に優しすぎる居酒屋なのだ。

     

    最後に池尻大橋だが、渋谷の隣にもかかわらず駅前の街並みは非常に落ち着いていて閑静であり、昭和からある懐かしい佇まいの飲食店やクリーニング店に混じって、新しくおしゃれなテナントが入っていたりするから面白い。

     

    池尻大橋でついついよく行ってしまうのは「文化浴泉」という大衆銭湯だ。

     

    文化浴泉

     

    私が名古屋にいた時は、週末は必ずスーパー銭湯に行き英気を養っていたのだが、東京に戻ってくると意外と気軽に行ける銭湯が少ない。

    そんな中教えてもらったのが文化浴泉だった。

     

    文化浴泉は池尻大橋の駅から5分ほどでアクセスがよく、内装も新しく清潔だ。

     

    決して広くはないが水風呂・サウナもあり、交互浴も楽しめる。

     

    サウナに入って汗を流してから水風呂に入って、またサウナに入るという交互浴がたまらなく気持ちいいのだ。

     

    騙されたと思ってやってみていただきたい。 ハマってしまうことは請け合いだ!

     

    東京都内のおすすめ銭湯&交互浴を銭湯神ヨッピーが伝授!|SPOT

     

    銭湯上がりに腰に手を当てながらコーヒー牛乳を飲めば、完璧な休日が完成する

     

    些細な幸せはなんでもない日常に転がっているのだ。(誰?)

     

    とまぁ私が愛する桜新町〜池尻大橋エリアの魅力を端的に書いてみたが、まだ行ってない場所・出会っていない店がたくさんあるのだ。

     

    いつもは通り過ぎてしまう道の角を曲がってみれば、新しい景色との出会いが待っていることは確かなのだ。

     

    まだ、ここにない、出会い」とはリクルートのコーポレートメッセージだが、新しい場所を開拓・発見することは未知なる喜びに満ちている。

     

    ぜひあなたの街の魅力も教えてもらえればありがたい。

     

    それでは、まだここにない出会いを探して、いつもいかない角を曲がってみることにします。

     

     

  • masakuroyの酒場探訪記〜上野編〜

    masakuroyの酒場探訪記〜上野編〜

    そうだ、上野行こう。飲みに。

     

    こんにちは、masakuroyです。

     

    突然だがこんな言葉を聞いたことはあるだろうか?

     

    そうだ、上野行こう。

     

    あるだろうか?

    多分ないだろう。

    なかなか上記のJR東海の丸パクリのように思いついたように上野行こうと思う人は少ないであろう。

    動物園にパンダを見に行くとか美術館・博物館に行くなど特定の目的がない限り私も上野には滅多に行かない。

     

    今回上野に行った目的は、そうハシゴ酒である。

     

    定期的にハシゴ酒ツアーを行う私は、酒場リサーチにある本を重用している。

    そう、「昼ベロ酒場 東京編」である。

     

     

    東京にある昼から千円でベロベロになれる酒場(略して昼ベロ)を数多く掲載している名著だ。

    この本の中で”せんベロの聖地”と崇め奉られていた上野に足を踏み入れることにしたのだ。

     

    7月某日お昼すぎ、友人Tと上野ハシゴ酒ツアーを敢行した。

    1軒目. もつ焼き 大統領 支店

     

    まず一件目に訪れたのは「もつ焼き 大統領 支店」だ。

    上野のディープな大衆居酒屋「大統領」が楽しすぎる。-NAVERまとめ-

     

    日曜日、上野のアメ横に向かう通りはとても混雑していたが大統領について愕然とする。

    まだ昼の12時だというのに酔客で満席なのである。

    いや、満席どころではない、順番待ちのお客さんが店内の壁際に大量に待機しているのだ。

     

     

    赤羽で昼ベロした時も昼から居酒屋がいっぱいだったのに驚愕したのだが、上野にはそれ以上の衝撃を受けた。

     

    おかしい。

    日本はおかしい。

    こんなに多くの人が昼間から酔っ払ってるなんて日本どうかしてる。

     

    昼から完全に出来上がった人で溢れかえる大統領、大人のパラダイスなのかはわからなかったが酒池肉林とはまさにこのこと

    一足先について首尾よく2階のテラス席を確保していたTのおかげでほぼ待たずに席につくことができた。

     

    ビールで乾杯し、名物の持つ焼きをいただく。

    ぷりぷりのもつ、厚切りのネギ、そしてよく出汁に浸かったお豆腐とこんにゃく、そこにビールがあればよい。

    これだけで「上質な時間」の完成である。

    いい大人が真昼間っから居酒屋でうまいつまみで一杯やる。

    これ以上の幸せはなかなかないであろう。

    昼ベロサイコー。

     

    2軒目.  地魚屋台 浜ちゃん 上野店

     

    大統領でせんベロ定番のこってりメニューを食べたので、海鮮ものを食べたいねということで「浜ちゃん 上野店」へ。

    地魚屋台 浜ちゃん 上野店

     

    「昼ベロ酒場」に載っているせんベロの名店は密集しており、大統領のはす向かいに浜ちゃんはあった。

    ここも満席だったが5分くらい待っていると路地に面した席に通される。

    まさにほぼ路上の席で通行人を横目につまみを頬張りながら、酒を飲む。

    これぞせんベロの醍醐味。

     

    まずレモンサワーで乾杯。

    有名な山盛りの大根おろしと、紅生姜の天ぷらを注文。

     

    珍しい紅生姜の天ぷら、ピリっとしたからさが衣で包まれ、新鮮な食感。

     

    そして、一番衝撃的だったのが、こぼれ寿司!

     

     

    このボリュームで999円。

    うにといくらとマグロが、名の通りはみ出している!

    なんと贅沢なお寿司だろうか。

     

     

    あの、これ最高に美味です。

    うますぎ。

    口の中に入れた瞬間とろける。 

    その瞬間幸せすぎる。

    これほど海の宝石箱という表現がふさわしい料理はないでしょう。

     

    さらにハマグリの炉端焼きもいただく。

     

    醤油は必要ありません。

    レモンを絞ってキューッと

     

     

    プリップリの食感。

    海の味がした。

    全米が泣いた。

    これぞまさにエンジェル・イン・ザ・シェル。

    上野の思いがけない場所でボッティチェリの「ヴィーナス誕生」を目の当たりにしました。

     

    マグロのお刺身もいただきました。

    言わずもがな、美味。

    ビールと一緒に。

     

    上野のせんベロで食す海鮮のうまさに悶絶しつつ、腰くだけの中店を後にする。

     

    3軒目. 肉の大山 上野店 〜不忍池にて〜

     

    海鮮の次は「肉の大山 上野店」でメンチカツ・カレーコロッケを買い、不忍池を見ながら食すという、「いい大人の買い食い」を断行した。

     

     

    誰もが学生時代一度は経験があるのではないだろうか。

     

    学校帰りに商店街のお肉屋さんでコロッケやメンチカツを買い、片手に持って食べながら友達との会話に花を咲かせたことが

     

    そんなノスタルジーも感じながらアツアツの肉汁があふれ出るメンチカツを頬張る。

     

    瓶ラムネをお供に。

     

    ・・・熱っ!! 肉汁あっつ!! でもうまっホフホフ・・・・

     

    不忍池ではアヒルボートとかのんびり漕いでる人がいるのかな〜と思ったらとんでもない。

     

    もはや池でもなんでもない。

    池全体がハスの葉っぱに埋め尽くされていました。

     

     

    どうやらハスは今が見頃らしいがどうやら朝しか咲いてないみたいで花より圧倒的に葉っぱが目立っていた。

     

    不忍池の蓮2017!上野公園の見ごろや開花時期・キレイに見える時間帯は?

     

    4軒目. 名代とんかつ かつくら京都三条

     

    腹もふくれたしシメにデザートでも食うかと甘味処を探した。

     

    ん? たった3軒しか行ってないのにもうハシゴ酒ツアーは終了なのかと?

     

    確かにこれではハシゴ酒とは言えないかもしれない。

    しかし飲み歩いた件数が大事なのではないと思う。

     

    満足度が大事なのだということにしておこう。

    我々はたった3軒でも大いに満足できたのだからいいのだ。

    最近夏バテ気味で胃袋が弱っているのは内緒だ。

     

    しかし上野は甘味処は有名な印象があるがどこも混んでいたなかなか入れないのだ。

    そんな中、我々は穴場を見つけた。

    それがアトレ上野の中にある「かつくら」はデザートだけの注文でもOKなのだ。

    かつくら アトレ上野店 -上野/とんかつ

     

    私は抹茶のかき氷をオーダー。

     

    サイドメニューとは思えないクオリティ。

    かき氷の氷がフワッフワ。 抹茶のソフトクリームとの相性抜群。

    最近夏場のかき氷人気やばいですよね。

     

     

    まとめ

     

    戦後の闇市の猥雑さを色濃く残し、なんとも言えないディープな魅力を持つ上野のせんベロエリア。

    かと思いきや美術館や博物館といった文化的な施設や動物園、大道芸人がそこかしこにいる上野公園やハスで埋め尽くされる不忍池。

    いくつもの顔を持つ上野の魅力を再発見できたハシゴ酒ツアーでした。

    今回行きたくてもいけなかったせんベロ店がたくさんあるのでまた来たいなぁ。

    まぁ、そのうちふと思いついたように言いだすだろうね。

    そうだ、上野行こう。」と

     

    それではあっしは次の酒場へ・・・・ アバヨォ!!

     

     

  • コオリナ・ボーイズ DAY3 最終章 〜さらばハングオーバーズ〜

    コオリナ・ボーイズ DAY3 最終章 〜さらばハングオーバーズ〜

    ハワイ最終日。

    パラセイリングやトレッキングなどアクティビティを終え、我々に残された最後のイベント。

    それは新郎新婦を囲んだ食事会だ。

    食事会には、我々はもちろん新婦の友人も出席する予定だ。

    リゾートでのラストナイト、ここはハジけない手はないー。

    翌日からは日常へとバック・トゥ・ザ・リアリティーツアーが待っているのだ。

    夢のような楽園での現実からの逃避行ー。

    つまりそれはハングオーバー。

     

    「ハングオーバー!ハングオーバー!」と口癖のように言っていた我々も三十路半ばのおっさん、

    ハングオーバーなノリについていけるのかー。

     

    そして何よりも懸念すべきは翌日のフライトが早いー。

    それにもし乗れないなんてなったら日本帰れないじゃん! やばい!ー。

     

    というハングすべきか? それとも大人の対応するか?

    という2つの解の狭間で揺れ動く乙女心的なそんな新境地になっていた。

     

    そして我々は新郎新婦が予約してくれた食事会場に足を踏み入れた。

    そこは「MAC 24/7」という24時間営業のレストランで、超特大パンケーキを出すことで有名らしい。

     

    MAC 24/7 -ワイキキ/アメリカ料理[食べログ]

     

    席に案内されると、そこには中華料理店を思わせる円卓のテーブルだった。

    おぉ、こういう席かー!

     

    まだ新郎新婦も新婦友人も到着してなかったが、とりあえずなんか飲むかと一杯目を注文するミソジーズ。

    ちなみにこの食事会の内訳を説明すると、男側は私を除いて皆既婚者であり、新婦友人の女性3人は皆独身だという。

    なんと! ということは独身者の割合は男:女 = 1:3!!

     

    こ、これはなんとおいしいシチュエーション!!

     

    3人の女性に対してプレゼンできる独壇場を与えられているようなものだ。

     

    レディース・アンド・ジェントルメン! ウェルカムアボード!って感じですな!

     

    ・・・ということを頭の中で妄想しているうちに新郎新婦と新婦友人がやってきて、皆で乾杯をした。

     

    この女性たちは昨日の結婚式でハイビスカスの髪かざりを右耳につけていた女の子達なのだ。

     

    ※説明しよう ハワイでは未婚の人は右耳に、既婚の人は左耳に髪飾りを指すのだ。

     

    そんなこんなで新郎新婦を囲んだ食事会が始まったのだった。

     

    皆は皆で私にパスを出しアッピールタイムを創出することに躍起になってくれているだが、もともと顔見知りであるしカタい性格の私はそんな気の効いたことも言えず、可もなく不可もなくなトークを展開していた。

     

    そもそも明石家さんまでもないのだがら若い女子が喜ぶトークのネタなどしらんのだ。

     

    私がせめてできることは新郎新婦のラブラブ(死語?)エピソードを引き出すことや、新婦友人の趣味や仕事など差し当りのないことを聞いたりするだけである。

     

    そんなこんなで予定調和の会話を展開しながら酒も進んでいった頃、私の中の悪魔が囁いたー。

     

    ぶっこんでやる。 この場の空気が一瞬で変わるような話題をぶっこんでやる!ー。

     

    酒の力も手伝ってか私の中では遊戯王のデュエルのごとき緊張感が高まっていた。

     

    こんなことをこの楽しげな雰囲気の中言うべきではないー。

     

    しかしテキーラのショットを二杯(一杯女の子の分も飲んだ)、ウィスキーのロックダブルを飲んだ私はすでに酩酊状態になっており正常な神経が働いていなかった。

     

    気づいたら私の口は勝手に口走っていたのだ。

     

    「〇〇ちゃんたちもさー、今年29じゃん? 結構いい年じゃん。

    ぶっちゃけ●●ちゃん(新婦)も結婚して焦りとかあったりすんの? 

     将来のビジョンとかどう考えてんの?(原文ママ)」

     

     

    ウザ。

    もうこれメガンテですよね。 メガンテ。 しかも誰一人救わないメガンテ。

    こんなこと言ってくるやつ絶対ウザイわ〜となる最大級のコメントをぶっこんでしまったのです。

     

    そしてダサ。

     

    既婚者が言うのもそれはそれでウザイけど言ってるのは32歳独身の男ですからね。

    自分のこと棚に上げて何を口走ってんのお前?そんなこと言えた口なのお前?

    というレベルです。 放送事故ですこれは。

     

    私は酔っ払っていたのもあり、自分のコメントがどう言った事態を引き起こしたのかその時はわからなかった。

    しかし後日「なぜmasakuroyがあの時あんなに女性陣に対してオフェンシブになったのかわからなかった。確実に空気を変えたのは確か(K談)」というコメントを頂戴している。

     

    その後、おそらくはやんわりと流されたのであろう、我々は新郎新婦が宿泊するホテルのスィートルームで飲みなおすことにした。

     

    私はそのホテルに着いた後の記憶がほぼない。

    後から見せられた写真を見ても全く覚えてない。

    ただひとしきり騒いだ後2時間ほど寝ていたようだ。

    なぜか自分が着ていた服を脱ぎ新郎Tが着ていたアロハシャツを着て床に寝ていたようだ。

     

     

    ちなみに顔に乗せられているのはどうやら生ハムのようだ。

    自らの命を賭して戦った戦士へのせめてもの手向けなのだろうか。

    完全なるハングオーバーをぶちかましてしまったが、Sに起こされ奇跡的に目を覚ました私は、明け方サンドヴィラに舞い戻った。

    自分の部屋で放心するmasakuroy。

    まるで死期が迫った老年の猿のようだ。

     

    何時間か寝たこととリバースしたことで若干回復したのかなんとかフライトまでに空港にたどり着いたが、フライト待ちのスタバで撃沈している私とM。

     

    死んでいる。

    完全の死の空気が空間を支配している。

    スタバの木のテーブルまでもがまるで朽ちていくようだ。

    こんな状態でよく日本まで帰れたものだ。

     

    帰りの飛行機に乗り込んで座席に座った後も、Mから「酒臭っ!」と言われたが私にはどうすることもできなかった。

     

    せめて私にできることはできるだけ呼吸をしないことだった。

     

    ハワイから離れ、太平洋上を飛行している時もハワイの思い出が胸を去来していた。

    もう経験することもないと思っていた最上のハングオーバー・イン・ハワイも経験できた。

    やり残したと思ったことが一切ない、最高のハワイツアーだった。

     

    僕はこれから先の人生またハワイに行くことはあるのだろうか?

    それはわからない。 しかしこんな楽しいハワイはおそらくないだろう。

     

    私が新婦友人に発した重度のセクハラとも捉えられかねないコメントー。

     

    本当に申し訳ないと思ったが、後悔の念は微塵もなかった。

    それどころか、言えなかったら絶対後悔していただろう。

     

    昔反町隆史が歌っていた「言いたいことも言えないこんな世の中じゃー ●イズン」。

     

    言葉のほんの切れ端を拾われて、周りからコテンパンに叩かれるこんな時代だからこそ、言いたいと思った。

    それが後々トラブルを招く事態になったとしてもー。

    そしてそのコメントがそっくりそのまま自分に跳ね返ってくることを知っていたとしてもー。

     

    ハワイはきっとそんな勇気をくれたんだと思う。

     

    ハワイカイから姿を見せてくれたイルカたち。

    ダイヤモンドヘッドの真上から見たハワイの美しい海と山。

    ワイキキビーチで突如姿を現した巨大な虹。

    私がぶっこんだコメントをした後のキョトンとした女性陣の顔ー。

     

    その全てを私は忘れないだろう。

    そう思いつつも記憶は日々の生活で摺り切れ、原型をなくしていくのだろう。

    楽しかった記憶はいつか色褪せる。

    色褪せて欲しくないと人は願う。

    しかしそれでいいのだとも思う。

    楽しかった記憶はなくなるわけではなく、心のどこか深い場所にしまわれていくだけだ。

     

    思い出したくなったら、ある合言葉とともに取り出せばいいのさー。

     

    そう、いつかまた会う日までー。

     

     

    コオリナ・ボーイズ 完

  • コオリナ・ボーイズ DAY3 1章 〜言の葉の庭Rain〜

    コオリナ・ボーイズ DAY3 1章 〜言の葉の庭Rain〜

    ハワイカイでパラセイリング体験!

     

    さぁ今日はハワイ最終日だ!

     

    ハワイを可能な限り味わい尽くす為に全力を尽くさねばならない。

     

    何をすればいいんだって?

     

    心配ご無用。

     

    我々は朝からアクティビティを予約しているのだ!

     

    ハワイ パラセイリング 高さ90/150m ハワイカイ<送迎付き>

     

    そのアクティビティというのがハワイカイでのパラセイリングだ。

     

    ドライバーがホテルまで迎えにきてくれてワイキキから少し離れたハワイカイまで連れて言ってくれるのだ。

     

    朝、ホテルのロビーで待っているとジャスティンティンバーレイクみたいなカッコいいドライバーが迎えに来た。

     

    中型のバンに乗り込むと既にラテン系のカップルらしき人が乗っていた。

     

    アロハ〜と挨拶もそこそこに乗り込む我々。

     

    いくつかホテルを経由して高校生ぽい少年のグループと女性二人組が相乗りし一路ハワイカイへと向かう。

     

    道中なにやら天気が崩れ始める。

     

    ハワイにいるとき結構にわか雨がふることがあった。

     

    だいたいすぐ止むのでハワイの人は傘もささずにやり過ごすことが多いが、この時はスコール的な勢いの雨が降って来ていて、我々のパラセイリングは文字通り暗雲が垂れ込め始めていた。

     

    小一時間で目的地に着いた我々。

     

    今は雨も止み小康状態だ。

     

    パラセイリングは小型ボートに乗り込みかなり沖まで行って行うのだが、ボートには乗員制限があり一回に6名くらいしか乗れないらしい。

     

    我々は最初に行う組であった。

     

    ここが出発地の桟橋だ。 ご覧の通りぐずついた空もよう。。

     

    不安を隠せない表情のタンクトップM。

     

    いよいよパラセイリング開始だ!

     

    準備が整い我々を乗せたボートが出発した。

    ボートが出発した矢先、スコールが降り始める。

    雨が降っている時は結構気温が下がる。

    我々はもちろん水着なので、雨と風による寒さでガチガチ震えていた。

     

    「さ、さみ〜〜〜!!! つ、つらいよ〜〜!! さっさと終わらせて丘に戻りて〜よ!!」

     

    我々は必死に寒さに耐えながらパラセイリングが早く始まるのを待った。

     

    かなり沖まで来たところで、まず一緒に乗っていたラテン系カップルが先にパラセイリングすることになった。

    まずライフジャケットを着て、ボートの後部でバルーンとつながるジョイントの金具につながれる。

     

    それでは、空の旅へ! 行ってらっしゃーい!!

     

     

    天高く空へ舞い上がるラテン系カップルと、寒さと若干の高所恐怖症で表情が冴えないS

     

    我々は150mのプランを予約していたため結構空高くまで舞い上がる。

     

    おお、いつの間にか豆粒のようだ!!

     

    必死にラテン系カップルに「見てるよーーー!!」と手を振る我々。

     

    しばらく空中散歩をして降りてきた二人。 満面の笑顔だ。どうやら楽しかったようだ。

     

    一緒にアクティビティをする中でラテン系カップルとも打ち解けてきた我々。

     

    Mは英語を勉強中ということもあり道中積極的に英語でコミュニケーションを取ろうとしており、そのコミュ力素直にすごいと思う。

    いよいよ本番! 野生のイルカを目撃!

     

    さて次は我々の番だ! Mと私のペアでパラセイリングに挑む!

     

     

    フックに吊るされインストラクターに「GO!」と言われ手を離されるとみるみる上昇し始める。

    まるでホリケンになった気持ちだ。 パラグライダー!(後にパラセイリングと勘違いしていたことに気づく)

     

    気づいたら雨も止んでいた。

     

    みるみる我々を引っ張るボートが豆粒のように小さくなり、細いロープ一本で吊るされた我々は渡り鳥のように150mの上空からハワイカイを見下ろしていた。

     

    見渡せば遠くの山々の美しい稜線が見え、見下ろせばそこには緑がかった透明度の高い美しい海が広がっている。

    海は沖でも結構浅いように感じたが、もしかしたらそれだけ海が綺麗で底がよく見えていただけかもしれない。

     

    それにしてもこれだけ綺麗な海は日本ではなかなかお目にかかれないだろーな。

     

    これでサメでも見つけようもんならレジャーが一瞬にしてホラーになるが、怖いもの見たさもあって海面に目を凝らしていた。

    そんな時Mが「あっ!! 魚がいた!!」と声をあげた。

     

    まっ、まさか本当にサメが!!? ヤベェーー俺たち餌になってしまうんじゃないか!?とパッとその方向を見ると確かに何かが群れをなして泳いでいる・・・

     

    あ、あれはイルカさんや!! 野生のイルカさんやー!!

     

    か、かわいい!! まさか群れをなして泳ぐ野生のイルカを上空から見れるなんて・・・・!

     

    なんてついてるんだ俺たちは!!・・・

     

    思わぬ僥倖に気をとられているうちに海面にザブーンしていた。

     

    船に巻き取られる際にどうしても一度スピードが落ちる過程で猛スピードで海面に打ち付けられるのだ。

     

    一度海中に侵入した後すぐに浮上するのはこのパラセイリングのうち一番スリルがあったかもしれない。

     

    無事船上に戻った我々。 SとKの番になった時はすっかり晴れていた。

     

    高所恐怖症のSのなんとも言えない表情と、空中遊泳から降りてきて海面に叩きつけられる時Kが完全に海中に沈んでたのが笑えた。

     

     

    空中散歩からボートに戻ってくるSとKの図。

     

    パラセイリングを終え、ジェットスキーで船着場に戻る我々。

     

    フロントに戻るとパラセイリング中の写真とGo Proで撮った動画を見ることができる。

    気に入れば購入もできるようだ。

     

    後の組が終わるのを待ってからホテルに送り届けてもらう我々。

     

    パラセイリングよかった。・・・

     

    「アクティビティなんかやる必要ねーよw」と舐めたスタンスでいた私ですが、アクティビティっていいですね笑

    オススメです笑

     

    ダイヤモンドヘッドでトレッキング!!

     

    ホテルに戻るとちょうどお昼時だ。

     

    この後、我々はダイヤモンドヘッドに行ってトレッキングをするという旅程を組んでいた。

     

    なんせ走るためにわざわざランニングウェアとシューズを持ってきているのだ。

     

    ダイヤモンドヘッド近くで昼食を食べてからトレッキングをしようと決めた我々は、日本ではまだなかなか普及していないUberを手配して車でダイヤモンドヘッド近くまで行くことにした。

     

    イノベーション革命すごいぜ! UberとTESLA!

     

    行動範囲が全く変わる!ハワイでの配車アプリUberの使いこなし方|はじめてのハワイ旅行

     

    私はこう言ったライフハックには疎い方だが、ライフハック好きのガジェット好きが多いおかげで助かった。

    KがUberをアプリで依頼するとものの数分で近くにいた車が来てくれる。 普通の車なのだがタクシーより安く決済もアプリ上で済んでいるのでこれは本当に便利!!

     

    アメリカでタクシーが駆逐されつつあるのも納得の利便性だ。

     

    恐るべしイノベーションの力!!・・・

     

    イノベーションは既存の産業構造をあっという間に破壊しますなぁ・・・・。

     

     

     

    Kは初日空港からホテルに向かう時もUberを利用したらしいがなんとテスラのModel3が来たらしい!

    め、めっちゃうらやましい〜〜ー!!

     

    運転手も買ったばっかなんだぜ! かっこいいだろ笑って自慢してたらしい笑

     

    自動運転も一部実装されていて高速道路を走る時はハンドルを触らなくてもカーブに合わせて自動で曲がっていくらしい。

     

    テクノロジーの進歩すげーな〜

     

    マジで日進月歩だわ。

     

     

    まず腹ごしらえだぜ! PIONEER SALOONでプレートランチ!

     

    Uberでダイヤモンドヘッド近くまで来た我々は「パイオニア サルーン」というお店で腹ごしらえをすることにした。

     

    毎日通いたくなる!「PIONEER SALOON」のプレートランチ|Lovetabi

     

    芸能人のファンが多いというプレートランチで有名なお店だ。

    店内に入ると、日本から日本人旅行者が多いように感じた。

     

    ハワイに来てからもっぱらステーキ推しの私はオススメというリブアイステーキ プレートランチを注文。

    席に座って待っていると速攻きました!

     

     

    おお・・愛しの肉。・・・ なんかもうこのパッケージが既にそそる。

    この赤みと脂肪のコンビネーション、そして五穀米がもうそそる。

    激ウマだったのは言うに及ばずです・・・・

     

    これはSが注文したガーリックシュリンププレートランチ。

    これもめっちゃうまそうやったなぁ・・・・。

     

    店内はこんな感じでオシャレ。

    鹿の剥製は動物愛護団体が激怒しそうだけどな笑

     

    ダイヤモンドヘッドの頂上でマナを感じる

     

    メシも食ってリキ百万倍だっ!ということでダイヤモンドヘッドに挑む我々。

     

    まずは記念写真。 この頃にはすっかりハワイ晴れ。

     

     

    いよいよ本番だ! 野郎どもストレッチはもう十分か!?

     

    ビリーズブートキャンプがごとく「ラン! ラン!」「ムーブムーブ!!」「ゴー、カモン!」とかいいながら勢いよく山道を登り始める我々。(おじさんです)

     

    しかしものの五分もしないうちにSがまず悲鳴を上げ始める。

     

    「ウェイト〜、ウェイト〜!!」

     

    次第にバテ始める我々。 無理もない、トレッキングなんてやったことないのだ。

     

    ただ走るだけでも辛いのに、山道を走るなんて無理だよ。 うん、無理。

     

    潔くトレッキングを諦めた我々は歩いて山道を登ることにした。

     

    よく見たら観光客でトレッキングしてる人たちなんておらず、走って登ったら周りの人の迷惑になるし、危ないだけだった。

     

    しっかり整備された山道を登ること30分。

    とうとう我々はダイヤモンドヘッドの頂上に到達した。

     

    汗も滴り疲労がもろにお肌に出る三十路ーズを待ち受けていたのは最高のご褒美だった。

     

     

    ワーォ、絶景!!

     

    このポーズをするのはここしかない! アローハァ!!

     

    ハワイの大いなる風と空気と海と山に抱かれて、マナ(魂)を感じた私たちは充実感とともにダイヤモンドヘッドを下山した。

     

    ムキムキになりたいのに行き着くのはワガママボディ

     

    ダイヤモンドヘッドからマナの力を得て元気になっていた我々は馬鹿になってしまったのか、ダイヤモンドヘッドからワイキキまで歩いて帰ろうということになった。

     

    歩いて帰る途中、道端に自重で筋トレをする珍しい器具がおいてあったので試してみるS。

     

     

    道端にいきなり「どうぞ筋トレしてください」とばかりに筋トレ器具がおいてあるなんて・・・

     

    さすが筋肉を何よりも尊いものとして崇め奉る国、アメリカ(そんなことはない)。

     

    道を歩いてるとねー、マッチョな外人がサングラスして、上半身裸で走ってくるんですよ。

    それがみんな裸でも全く恥ずかしくないカッコイイ体をされてるんですわ、これが。

    俺もムキムキになりたいなぁ・・・。

     

     

    そんなこといってる矢先、ランチを食べたパイオニアサルーンに寄りシェイブアイスを食べてしまう一切自制のきかない三十路ーズ。

    いや、でも美味しいんですよ! こんな時じゃないと食べれないじゃないですか!(言い訳)

     

    アサイーとミックスベリー、さらにあんこもトッピング!!

    マンゴーとアサイー?かな?

     

    ハワイの自然がくれた贈り物を目の当たりにし感動する

     

    こんな山盛りのシェイブアイスを食べおわる頃、また一雨降ってきたので軒先で雨宿り。

     

    しかし雨多いな〜おいハワイ! と思っていたが、我々はこの後、雨によってもたらされた思わぬ自然からのプレゼントを受け取ることになる。

     

    ワイキキまで歩いて戻って、せっかくだから軽くビーチで泳ごうということで泳ぐオッさんたち。

     

    私は結構体を使って疲れていたのもあって泳いだ”というより”浸かった”といった表現が正しいかもしれない。 (おじさん豆知識: おじさんは海に浸かっただけで泳いだつもりになっている)

     

    ビーチに上がって「そろそろホテル戻る〜?」と言おうとするとあちこちからWOW!という声が上がっていた。

    なんだろうと思って皆が見ている方向を見ると・・・

     

     

    WOW!  RAINBOW!!!  ビューティホー!!

     

    こんなにでかくてはっきりした綺麗な虹は日本では見たことありません!!

     

    すげーっす、ハワイすげーっす!!!

     

    いいもん見たー・・・。

     

    綺麗なものを見て素直に感動するというある意味当たり前なことを経験できた私は、日々の喧騒で忘れていた大切なことを思い出したような気がした。

     

    人生で本当に大切なことってなんなんだろうー。

     

    ハワイがくれる感動にメルヘンチックなトランス状態に陥り、このままでは仕事に忙殺される日常への復帰が困難になると思われたが、この夢のような日々は確実に終わりに近づいていたー。

     

    あと我々に残されているイベントは新郎新婦を囲んだ夕食会だけだ。

     

    この夕食会で何かが起きるー。 確信めいた予感が漂っていた。

     

    そう、ハングオーバー。 間違いない。

     

    ハングオーバーが巻き起こる。 しかし我々のフライトは早朝ー。

     

    本当に私たちは日本に、日常に戻れるのか?ー。

     

    次週、ハワイ編最終章!

     

    いったい我々はどんな結末を迎えるのか!?

     

    乞うご期待!!

     

  • コオリナ・ボーイズ DAY1 〜三十路の正しいハワイの愉しみ方〜

    コオリナ・ボーイズ DAY1 〜三十路の正しいハワイの愉しみ方〜

    アロハっす〜! masakuroyっす〜!

    友人のハワイ式から帰国しました〜!(^o^)

    めちゃめちゃ楽しかったっす〜!

    今回の旅行記をブロギングしておきたいと思います!

     

    はじめに

    今回のハワイ旅行、もといハワイ挙式は最高に楽しかったです、、、

     

    今回、ハワイを訪れたのは2回目です。

    初めて行ったのは一昨年で、斜どころか垂直に構えていた私は

    ハワイこんなもんか! 熱海と変わらないわ!」くらいに思っていた・・・

     

    いや自分に思いこませようとしていたフシがあるのですが(その時もめちゃくちゃ楽しかった)

    2回目のハワイは、完全無欠に楽しい旅行イベントでした。

     

    まさに私の人生で5指に入る楽しかった旅行といって差し支えないでしょう。

    三十路に入り過去の楽しかった記憶が薄れているのも一因があるかもしれない

     

     

    キラキラ女子がハワイ大好きな理由が今回でやっとわかった気がしました。

     

    ハワイは桃源郷。理想郷。この世のでっかい宝島。   間違いない。

     

    私が死ぬ時に走馬灯のようにフラッシュバックするのはハワイの光景であることは98%当確でしょう。

     

    今回結婚式をしたのは学生時代からの友人であり、一緒に旅行したのも学生時代の友人3人。

     

    いまや所帯を持ち一家の大黒柱として活躍するメンズ(私以外)が、 まるで若かりし日に戻ったかのように自由に旅行できたことが、 旅の思い出を最高のものに押し上げた理由の最たるものでしょう。

     

    あぁ、自由、、。 自由とはなんと素晴らしいことだろう。

     

     

    しかも仕事や家庭などの制約がある中での束の間の自由ほど素晴らしいものはない。

     

     

    まぁ、私は仕事以外ではいつでも自由なんですけどね☆  キャハッ!☆

     

    1日目 〜抑えられない三十路の食欲〜

     

    まず今回の旅行に当たって、もともと昨年末から格安パッケージツアーを予約していたがてるみくらぶのまさかの破産によりJTBでツアーを取り直すという波乱があったことはお伝えしておきたい。

     

    我々はてるみくらぶでツアーを予約していたのだ。

     

    もちろん払いこみは済ませており旅行代金は帰ってこない。

     

    そう、我々は二倍の料金を払ってハワイに行くという試練をまず神から与えられていたのだ。

     

    しかし悪いことばかりではなかった。

     

    今回よかったと思うことが3つある。

     

    まず1つはJTBのハワイパッケージツアーがそんなに高くないということがわかったこと。

     

    てるみの格安ツアーは3泊5日で8万円くらいだった。

     

    泊まるホテルはかのハイアットリージェンシーということで我々のテンションは否応なしに高まっていたが、今回のことがあったのでやはり大手は安心ということでJTBでツアーを取り直すことにした。

     

    するとJTBのネット限定プランではほとんど同じ内容で8万円台があったのだ。

     

    ホテルのランクは落ちると書いてあったがこれ幸いと我々はこのツアーを申し込んだ。

     

    2つめは往復の航空会社がANAに決まったことだった。

     

    一回目のハワイはチャイナエアラインで決して悪くなかったのだが、サービスのパイオニアANAとは本当にテンションが上がった。

     

    機内食美味しいしCAさん絶対かわいいやん。

     

    3つ目の理由はホテルがとても満足度が高かったということだが、これについては後述する。

     

     

    私は友人S、Mと成田で待ち合わせをすることになっていた。

     

    先に着いた私とSは、夕方になりどうにもお腹が空いてきたので早めの夕食をとることにした。

     

    出発までの持て余す時間をどう使っていいかわからずとりあえず食に走るSと私

     

     

    成田空港のフードエリアにある「唐朝刀削麺」というお店で刀削麺と小籠包食べたんですけど、

    フツーにこの旅行の中でもベスト3にうまかったっす笑

    まだ出発前だけど笑

     

     

    ハワイで食べた料理ももちろん美味しかったんですよ!笑

    ただここは絶品でした笑

     

    唐朝刀削麺 成田空港店-成田空港/刀削麺[食べログ]

     

     

    出国前の腹ごしらえが思いの外出色で、これは幸先がいいと気分をよくした我々。

     

    出発当日も仕事をしていたというビジネスマンの鑑・Mと合流し、

    JTBカウンターで受付をしたのち無事チェックインを終えた。

     

    出国審査でMが金属探知機検査で何度も引っかかるというトラブルがあったものの、無事我々は全日空機に乗り込んだ。

     

    出張など皆無に等しい私にとって久しぶりの飛行機。

     

    さすがANA、機内がすごいあたらしくて綺麗だぜ!

     

    CAさんもさすがにおキレイ! やったぜ!

     

    ワイハまでは8時間かからないくらい。

     

    時差が16時間くらいということで、着くころにはハワイ現地朝10時である。

     

    夜がかなり短い感じで微妙な時差ボケになりそうな感じ。

     

    しかしこういった出発前は気持ちが高ぶってなかなか寝れないものだ。

     

    空港で刀削麺を食べてるにもかかわらず機内食のちらし寿司をフツーに食べる。

     

    機内食が出たら食べないわけにはいかないではないか!

     

    食後、席備え付けのディスプレイで映画が見たかったが、到着後万全の体調を整えたかったため寝ようと試みた。

     

     

     

    しかし熟睡はできずうとうとしてるうちに気づいたらハワイに着いていた。

     

     

     

    機外に出るとさすがハワイ、暑い!

     

    でも日本とあんまり変わらないか。

     

    入国ゲートは日本人観光客でごった返し!

     

    並んでる最中に私はS、Mと引き離されてしまう。

     

    無情にも行列のポールのテープを降ろされ後戻りできない。

     

    一瞬FBIの陰謀かと勘ぐったがせんなきこと。

     

    私は一人で入国審査を突破しないと再び彼らに会うこともままならない。

     

    私は一人で入国審査に挑むことを決めた。

    (誰でも入国審査時は一人一人で行う)

     

    審査官はケヴィン・コスナー的な雰囲気を漂わせる強面のナイスミドル。

     

    警戒感を解くために私は人懐こい笑顔で「アロハ、ハロー!」と陽気に繰り出した。

     

    心なしか頰がゆるんだように見えた審査官が何やら言ったが、何言ってるのか全然わかんない。

     

    私は微笑を浮かべながら「パードゥン?」と耳に手を当て再度促すと

     

    「オヤユビ! ソノアト、ゼンブ!」と慣れた日本語で言ってくれたではないか。

     

    米国入国時は親指単独、また全指の指紋および顔写真を撮影するのだ。

     

    テロ対策だろう。この国際情勢ではやむを得ない。

     

    日本人観光客とて絶対安全だという保証はないのだ。

     

    無事チェックインゲートを通過した私は荷物引き取りターンテーブルで荷物を引き上げた。

     

    私はキャリアがSoftbankであり、ほぼ自動的に「アメリカ放題」に切り替わりノーストレスでLINEを使えたのだが、S・Mはまだ通信がつながらない状態らしく、ハワイ入国早々いきなり連絡が取れない。

     

    取りあえず空港の外に出て、JTBカウンター前で二人を待つことにした。

     

    しかし待てども待てども二人は来ず、LINEを送っても既読にもならない。

     

    さすがに遅いので探しに行こうと思った矢先、ようやく現れた二人。

     

    「ここにいたのかよ! さすがに荷物引き取り所で待ってると思ったよ!笑

    masakuroyが来ないと思って待ってたから無駄な時間過ごしちゃったよ泣」

     

    と言われる始末。・・・

     

    ワイ到着早々すれ違いが発生し東京ラブストーリーもびっくりな我々三十路おっさんず。

     

    ツアーバスに乗り込み、ワイキキ市内へ向かったのでした。・・・

    アラモアナショッピングセンターにて

     

    ツアーバスはまずアラモアナショッピングセンターにあるJTBツアーセンターに到着。

     

    我々はここで降りた。 初日にお土産を買ってしまおうというプランを立てていたからだ。

     

    あと、JTBツアーデスクでアクティビティを予約してしまおうと考えていた。

     

    アメリカ出張から直でハワイに行き現地合流する予定のもう一人の友人・Kから

     

    「ハワイでアクティビティやろう! クアロア牧場のジップラインを予約しといて!!」

     

    と言われていたので、私は日本にいる時にウェブで予約を入れたのだがなんと「予約に失敗しました」という”お祈りメール”をハワイに着いた瞬間に受信していたのだ。

     

    クアロア牧場 谷を駆け抜ける!ジップラインアドベンチャー

     

    改めて予約すべくJTBのカウンターでジップラインの予約を申し込もうとしたのだが、やはり予約が埋まっていたらしくジップラインは諦めざるをえなくなった。

     

    私は当初アクティビディに対して懐疑的で、かつ若い時よりもリスクをとることを恐れ臆病になっていることもあり、ワイヤーで吊るされて森の中を高速でかけぬけるいわば「進撃の巨人」の立体起動装置のリアル版がちょっと怖かったため、内心ホッとしていた。

     

    アクティビティを他に何をやるかは後で考えるとして、お昼時でもあったためフードコートに行ってお昼ご飯を食べることにした。

     

    アラモアナのフードコートは激混みだったが、何とか席を確保してステーキのファーストフード店で「リブアイステーキ」を注文!

     

     

    ウヒョ、お肉がでかい!!

    さすがアメリカだぜ!! そして山盛りのマッシュポテトととうもろこし!!

     

    やっぱりランチはこうでなくちゃ〜!!

    これで14ドルくらいで、なかなかリーズナブルな値段ではあった。

    肉の味がしっかりしていて美味しかったっす。食べ応えあったわ・・・・。

     

    やはり繊細よりも豪快!! これぞハワイアン・ランチプレート!

     

    腹ごしらえも終えたところでお土産を買い込むことにした我々。

     

    私は職場に恒例のホノルルクッキーと、親に頼まれていたゴディバのチョコとドライマンゴーなどを購入した。

     


    S・Mは奥さん・家族から「自分だけハワイなんかずるい!!」ということで化粧品やらお皿やらと色々と頼まれていたものを買い揃えていたようだ。

     

    この点、独身貴族である私は誰にも気を遣う必要がないのでラクなものである笑

     

    だいたいのお土産を買い揃えたところで、「アイランド・ヴィンテージ・コーヒー」というおしゃれなカッフェでコーヒーブレイクを決め込む我々ミソジーズ。

     

     

    早速私はハワイアン・コナコーヒーを注文。

     


    うーん、この酸味のきいた爽やかな香り!

    ハワイの島が育んだ豊かな風味に体が喜んでいるかのようだ! ・・・ん?

     

     

    約1名、ヴォリューム満点のアサイー・ボウルを決め込んでる輩がいました。

     

     

    いつもながら、Sの女子力の高さには頭が下がります。

     

     

    そのあと、JTBツアーメンバーだけ乗れるOli-Oliバスに乗り込んで我々のホテル最寄の停留所まで。

     

    いやーこのOliOliバスめっちゃ便利でしたわ笑

     

    日本語だし地図もわかりやすいし!

     

    ハワイにおけるJTB経済圏の偉大さを思い知りました笑

     

    ホテルチェックイン・ワイキキビーチへ

     

    我々のハワイでの宿泊先・サンドヴィラに到着!

     

    ワイキキ サンド ヴィラ ホテル

     

    このホテル冒頭でも書いたけどめっちゃ満足度高かったっすわ・・・。

     

    サービス行き届いてるし、高級ではないけど清潔で、プールまでついてる!

     

     

     

    プール最高!(^ ^)

     

    日本人スタッフの人もたくさんいて意思疎通も快適や!

     

    カジュアルなバーもワインバルもいい感じ!

     

    気をよくした我々は早速ワイキキビーチに泳ぎに行くことにした。

     

    歩いてビーチまで向かう途中、タンクトップを着ていたMがすれ違いさまおじさんにウインクされるという事案が発生したものの、それ以外は概ね順調であった。

     

    タンクトップを着たMとワイキキの街並み

     

    そしてついについたぜ!

    キラキラ女子の大好物、青い海・白い砂浜、ワイキキ・ビーチじゃ!

     

     

    そこまで観光客が多いわけでもなく、ちょうどいい人口密度で、泳ぐもよし・浜辺で日光浴するもよしなワイキキビーチ! 最高です!

     

    ワイキキでこんななのになんで夏場の湘南の海水浴場は満員電車なみに混んでるんだ!? 謎。

     

    波と戯れるSとM。

    おっさんなので泳ぎに行っても基本すぐ疲れて帰ってくる。

     

     

    休み明けに仕事に出て「日焼けしました?」と聞かれることを死ぬほど嫌う私masakuroyは、SPF値の高い国内メーカーの日焼け止めを持参し、肌に塗りたくって泳いだことは言うまでもない。

     

    ワイキキビーチを30分ほど満喫した我々は、カメハメハ大王っぽい人の像の前で記念写真を撮り、ホテルに引き揚げた。

     

    ハワイアン・ディナーの巻

     

     

    運動もしたし、腹が減った! 我々は部屋に戻って着替えてから一回目の夕飯を食べに出かけた。

     

    我々は移動キッチンカーでガーリック・シュリンプを提供するかの有名店「ケンズ・キッチン」に出かけた。

     

    ワイキキの「ケンズキッチン」で食べるハワイ名物の激うまガーリックシュリンプ

     

    これがケンズ・キッチンだ!

     

     

    注文して外のテーブルで待っているとでてきましたよ・・・

     

    で、出たぁ〜!!

    これがガーリックシュリンプや〜!!

    一口食べてみると・・・パクっ

     

    え、エェええええ!!? 何これぇえぇえ!!?

     

    激うまぁぁあああああ!!!! 最高かよ!!!!

     

    プリっぷりの身の厚いエビに熱いガーリックとバターベースのソースが絶妙に絡んでこの世のものとは思えない濃厚なハーモニーを生み出しているではないですか!!?

     

    な、なんじゃあこりゃあ!! 天国に一番近い味や!(意味不明)

     

     

    写真を撮っているmasakuroyとガリシュリ(訳すな)に舌鼓を打つMのM&Ms。

     

     

    ふぅ。・・・最高のディナーでお腹も膨れたよ!

     

    ん? この後何をしたかって?

     

    ハッハハハハ、デイビッド、決まってるじゃないか!

     

    ここはハワイだぜ?

     

     

    もう一回ディナーを食べたに決まってるじゃないか。

     

     

    その後別のショッピングモールに行き、お土産を買い足したりした我々はそろそろお腹が減ってきたかな〜?と満腹中枢を麻痺させにかかった。

     

    涼しい夜のワイキキ市街をそぞろ歩く我々ミソジーズ。

     

    88TEES。 人気らしい。芸能人の写真がいっぱい飾ってあった。

     

     

    さて!

     

    お腹も空いてきましたかね!

     

    ハワイ行って何食うの? 肉でしょ? ということでお昼に続きステーキを食べました笑

     

    ステーキ→ガーリックシュリンプ→ステーキと、ステーキでガーリックシュリンプをサンドするという謎のウェイトアップまっしぐら街道コンボ笑

     

     

    オーダーする時に店員さんに名前を聞かれるのだが、Sの名前がアメリカの歌手の名前に発音が似ていたことから歌いながら踊りだす陽気な店員さん。

     

    こういうところもハワイサイコーです!

     

     

    ハイッ!!

     

    これ何かわかる?  そう、リブアイステーキね!

     

    本日2食目ね。

     

    見てるだけじゃダメ!

     

    そう、食べるの。 

     

    一気に食すの。

     

    こうして二回目の夕飯を食べてホテルに戻った我々は、明日の結婚式に備えて早めに床に就くことにした。

     

    そう、明日が本番なのだ。

     

    友人の門出を万全のコンディションで祝わなければならない。

     

    旅の疲れと時差ぼけで徐々に意識が薄らいでいった。

     

     

    何かを忘れている気がするー。

     

    何だろう。

     

    でも今や何でもよかった。

     

     

    明日の結婚式の風景をイメージしながら気付いたら深い眠りについていた。

     

     

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     

     

     

    「お前ら、マジでちょっと冷たくね?」

     

     

    我々がすっかり眠りについた頃、夜の便でハワイに到着したKの連絡に誰も応答せず、我々の対応にKが深い不信感を募らせていたことは言うまでもないー。

     

    (Sだけ奇跡的に起きて一緒に飲んでいた)

     

    こうしてハワイ1日目の夜は更けていったのだった。

     

    Fin.

     

     

     

     

  • 海辺の街 〜マンチェスター・バイ・ザ・シー観ました〜

    乙です。 masakuroyです。

    先週レイトショーで「マンチェスター・バイ・ザ・シー」を観ました。

     

    参照:映画.com

     

    見終わってすでに一週間が経ちますが、未だに余韻が覚めません。・・・

     

    それほどまでに心に深いひだのようなものを残す映画でした。

     

    マンチェスターと言ってもあのサッカークラブとオアシスで有名なイギリスの街ではなく、「マンチェスター・バイザシー」というアメリカ・ボストン近郊の街の名前なんですね。

     

     

    映画はこのマンチェスター・バイ・ザ・シーを舞台に展開される話です。

     

    ボストンでアパートの便利屋として生計を立てるリー(ケイシー・アフレック)は、無愛想で死んだような眼をしていて、人生に無頓着といった感じで日々を過ごすアラフォーの男。

     

    たまにバーに飲みに行っても女性の誘いにも乗らず、「目があった」という理由で他の客に喧嘩をふっかける、どうしようもなく扱いにくい男です。

     

    そんなリーですが兄の危篤の連絡を受けて、久しぶりに故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーに戻ることになります。

     

    もともと心臓に問題を抱えていたリーの兄・ジョーは治療の甲斐も空しく亡くなってしまいます。

     

    兄を慕っていたリーは悲しみに打ちひしがれますが、ジョーの妻は蒸発していて、息子のパトリック(ルーカス・ヘッジズ)はまだ高校生のためジョーが亡くなった後の手続きをリーが請け負うことになります。

     

    葬儀やお墓など諸々の手配のためしばらく街にとどまることにしたリーですが、ジョーの遺言状で事前に相談もなくパトリックの後見人に指定されていたことを知り、戸惑います。

     

    リーはこの故郷の街で過去に何かがあり、「見ろよ、あれが例のリー・チャンドラーだぜ・・・」と街の人に噂をされるような存在。

     

    居心地がいいはずがないリーはパトリックをボストンへ転居させようとしますが、マンチェスター・バイ・ザ・シーで高校生活を謳歌するパトリックは頑としてその提案に反対します。

     

    僕はここに2人のガールフレンドがいて自分のバンドもホッケーチームもある。 おじさんの仕事は便利屋だろ? どこでも出来る

     

    と生意気な口を聞くパトリックにリーは手を焼きます。

     

    世捨て人のようなリーですが、過去には家族を持ち、兄や大勢の友達に囲まれながら、ささやかながら幸せな生活を送っていたことが明らかになっていきます。

     

    そんな快活でお調子者でもあったリーを変えてしまった過去の出来事とは何なのかー。

     

    この作品はアカデミー賞主演男優賞(ケイシー・アフレック)と脚本賞を受賞していますが、ケイシー・アフレックの演技とケネス・ロナーガンの脚本は本当に素晴らしいです。

     

    ケイシー・アフレックの渋みと影のある40男の演技が堪りませんね・・・!

     

    参照:FASHION PRESS

     

    隠せない顔のシワとか体のだらしなさとか40男としてのリアルさがとてもいいです! ^-^

     

    影のあるイケメン俳優はやはり絵になりますね。。。

     

    この影のあるダンディーさは憧れます。 爪のアカを煎じて飲みたい・・

     

    また少ししゃがれたような声も素晴らしく魅力的ですね。

     

    この映画はもともと製作に参加しているマット・デイモンが主演することになっていたようですが、スケジュールの関係で降板し、ケイシー・アフレックに主演を譲る形になったのだそうです。

     

    授賞式では「主役を譲ってもらって感謝する」とケイシーも言っていたようですが、結果的に本当に良かったと思います。

     

    マット・デイモンだとまた全く違った印象になっていたと思いますから・・・

     

    しかしマット・デイモンは「グッド・ウィル・ハンティング」の再来のようなヒューマンドラマを作りたかったのかもしれないですね。・・・

     

    マンチェスター・バイ・ザ・シー特集:満を持して公開される本年度アカデミー賞《主要部門受賞作“最後”の作品》マット・デイモンが紡いだいくつもの奇跡が生んだ、珠玉の再生物語

     

    奔放な高校生のパトリックを演じるルーカス・ヘッジズのフレッシュな魅力も、ケイシーのいぶし銀さと好対照でいいスパイスになっています。^ー^

     

    脇を固めるジョー役のカイル・チャンドラー、ランディ役のミシェル・ウィリアムズもさすが実力派俳優、素晴らしいですね!!

     

    個人的にリーとジョーの友人でめっちゃいいおっさんジョージ役のC.J.ウィルソンの演技が温かみがあって非常に好きだったのですが、全然経歴でてこないですね・・?

    すごいいい味を出していたんですがそんなに有名な俳優じゃないのかな・・

     

    確かにこの映画は地味ですし、スペクタクルも胸躍る冒険活劇も、胸も焦がすようなラブストーリーもありません。

     

    どこにでもいる凡庸な一人の中年男の、凡庸な街を舞台にした個人的なストーリー。・・・

     

    字面にしてみればそれだけなのですが、映画が終わる頃にはリーやパトリックを始めとする街の人々とマンチェスター・バイ・ザ・シーという街が愛おしくて胸がいっぱいになっていました。

     

    まるで海辺の美しい街・マンチェスター・バイ・ザ・シーが自分の故郷で、登場人物が自分が子供の頃から知っている人々のように親しみを覚え、懐かしさのような感情で胸が締め付けられるのです。

     

    厳しい冬の寒さに見舞われるマンチェスター・バイ・ザ・シーの風景・そして人々の生活をそっと見守るかのような穏やかな海の描写。

     

    また時折流れるブラスをベースにした教会音楽のような美しいBGM。

     

    美しい映像と音楽が絶妙に珠玉のストーリーと絡み合い、物語を盛り上げます。

     

    反発し合いながらも、お互いが家族としてかけがえのない存在になっていくリーとパトリックの、ユーモラスなやりとりも見ていてとても微笑ましくなります。

     

    父親が亡くなりながらも、決して気落ちすることなく前を向き、自分の人生の春を謳歌しようとするパトリックに、リーも羨ましいような、何かに気づかされるような表情を見せます。

     

    リーがパトリックに人生の先輩として教えることもあるし、パトリックから逆にリーが図らずとも教えられることもある。

    とても理想的な関係のように思えます。

     

    この映画のオープニングとラストシーンはとても示唆的だと思うので、これから観る予定の人はしっかり観ていただきたいと思います。

     

    そしてこの映画を観た人と、「あなたはどのように感じたか? リーの考えた結論をどう思うか?」など語り合えればそれは素晴らしい時間になるでしょう。

     

    この映画を観終わる頃には、あなたにとっても「マンチェスター・バイ・ザ・シー」は心の引き出しに大事にしまっておきたくなるような、特別な思い出になっているはずです。

     

    では、あなたと語り合える日を楽しみにこのブログを閉めたいと思います。

     

    最後にマンチェスター・バイ・ザ・シー公式サイトの言葉を引用してー

     

    ”きっとこの映画は、ずっと忘れがたい一本になる。”

     

    Fin.