東京タワー〜オカンとボクと時々弟(おと)ん〜

意味なくサブウェイでOh Yeah! 意味なくIKEAでもOh Yeah! 意味なくヴィレヴァンで騒いでサブカル女子に賛辞Oh Yeah!(キュウソネコカミー「サブカル女子より」)

どうも、masakuroyです。

今日はまた家族の話をしたいと思う。

僕のおかんは生粋の大阪人で、今でも家ではガンガン関西弁をしゃべりまくっている。

お婆ちゃんや親戚と電話でしゃべっている時は、完全にタイガースファンで飴を配りたがる大阪のおばちゃんなんじゃないかと思う。

大阪の実家は西成区の玉出という場所で、小さい頃からしょっちゅう行っていた。

あのパチンコみたいに派手なスーパー「スーパー玉出」で有名な所だ。そういえばパチンコやる人にとっては玉出って縁起がいい地名だよね。

大阪で親戚やいとこと過ごした時間、そんな環境で大阪独特の「ボケとツッコミ」文化の英才教育を受けていたのかもしれないと思うこともある。

ある時、中学校の進路相談があった時に、先生に対しておかんが小ボケをかましたので、僕は反射的におかんの頭を軽くどついてしまった。 それを見て面食らった先生が「なんて暴力的な子なの!」と思ったことは想像に難くない。

 

おかんは割と明るく社交的な性格であり、家族でいる時はそうでもないが初めて会う人と話す時などに若干ボケたがる傾向がある。

前に僕の家に大学の友達が遊びにきたときの事だ。

まずちょっと下品な話をすると、今はPC一台、下手すればスマホ一台あればどうとでもなる世界だが、当時はエロ本とか買っちゃったりした日には部屋に隠しとかなきゃいけないしで、物証が残りやすい時代だった。

そして僕は当時机の一番下の大きい引き出しに大体エロ関係のものを保管しており、友達がたまたまそこを勝手に開けたのだった。

友達「なんだこれー?? ●ァラポワがプリントアウトした紙がたくさん入ってるーー!!」

僕「やめろやぁあああーーーーーーー!!!!」

その時、間髪入れずおかんが「どないしてーーーーーーん!!!」と部屋に入り込んできたのだ。

リアクションが早いな!! 僕は必死にその場をごまかした。保管場所を変えなくてはならないと思ったのは言うまでもない。

 

そして友達が帰る時におかんが車を駅まで出してくれることになった。

その時はちょうど春で、桜並木通りの桜もつぼみが開きかかってるような状態だった。

その桜並木を通る時におかんが「見て〜この桜並木、桜が咲くととっても綺麗なのよ〜まるでお花畑のカーテンや〜」みたいなことを突然言い出したのだ。

まるで彦摩呂の「うわぁー見てぇ〜まるで食の宝石箱や〜」を丸パクリしたような歯の浮いたセリフに、友達は車内で皆失笑していた。

 

そんなおかんも今年で還暦を迎えた。

これからも元気に小ボケをかまし続けてもらいたいものである。

 

そしてマイブラザー・弟だ。 僕には3つ歳の離れた弟がいる。

子供の時はとても仲が良かったのだが、思春期に入ったあたりから全然話さなくなり、今では直接話すことはほとんどなくなってしまった。

今でも弟の近況はおかんを介して知っている。おかんというハブがなければコミュニケーションもロクに成り立たないのだ。

なぜそこまでの状態になってしまったのか諸説あるが、一つには僕のほうが弟がちょっと怖くなってしまったのが理由だ。

弟は子供のときからずっとチビで、背が低いほうだった。それが高校に上がってからぐんぐん伸びて180後半くらいまででかくなった。

僕は本能的に自分よりでかいやつが怖いので、家の中ですれ違うときなど、心の中で「でか!!でっか!!やべぇまじでけぇ・・こ、こわいよぉ〜」と密かに思っていた。

また弟はずっとサッカーをしていた事もあり、独特のサッカーノリというか、若干チャラい感じがなんとなく合わないと思っていた。家族なのに「こういうキャラのやつ俺絶対友達になれないわ・・・」とか思っちゃっていたのだ。

だが最近は弟も年齢を重ねて落ち着いてきたのだと思う。そんな折たまたまおかんと電話で話してるときにこんなことを言われた。

 

「○○(弟)は長く付き合ってる彼女がいて結婚も考えているけど、お兄ちゃんには彼女も予定もないからいいのかなって遠慮しちゃってるのよ・・」

 

 

はぁああぁ!!?

いやいや遠慮なんかする必要全然ないし!ww

全然しちゃってくれよ!お兄ちゃんむしろ嬉しいよ!!(直接は言えない)

 

また件のおかんの還暦祝いの時に、食事代を弟と僕で払う予定だったのだが、弟は気付いたらスマートに会計を済ませていたのだ。

僕は半分払うよと伝えてくれとおかんに言ったのだが(弟に直接は言えない)、おかんはこう言った。

 

「○○(弟)はお兄ちゃんいつも金ない金ない、って言って大変そうだから僕が払うことにするって言ってたわよ」

 

なんてことだ・・・あまりにも金ないアピールをし過ぎてとうとう弟に同情されてしまうレベルにまで達してしまっていたのだ。 カッコわるww  さすがにメンツが立たなすぎるので半分お金を後で払った。(あくまで半分だけどね!)

 

家族には色んな形がある。友達みたいに仲いい家族もいるし、僕のように連ドラのフローチャートがごとく関係性が入り組んでしまう家族もいる。

しかし血の繋がった世界でたった一人の肉親である。 わかりあえないはずがない。

そんな時、僕はわかりあえる事への希望をうたったU2のOneという曲をよく聞く。

 

歳を重ねて行く中でもっと仲良くなれることを心から願って今日のブログを締めます。

 

Fin.

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