インターネットの大海を漂う「若さ」という名の残骸たち〜あの日のタイムカプセル〜

先日合コンをした時、なかなか可愛くて話があう子がいたので、後日「今度二人で飲みにいきませんか」とLINEを送ったら、「他に気になる人がいるので…」とあっさり玉砕したmasakuroy29歳です! フォウ!!

ところで、あなたは小学生くらいの時学校の校庭の庭などに「タイムカプセル」を埋めたことはあるだろうか?

「10年後に皆で一緒に掘り起こそうね」などと友達と約束をして別れ、皆散り散りになり、結局タイムカプセルは掘り起こされずにずっとあの日の校庭に埋まったまま・・・ということはよくあるのではないだろうか。

幼い頃の文集やアルバムなど、実家に戻れば読み返すこともあるかもしれないが、それらは基本的に押し入れの奥深くに眠り、滅多に取り出されることはないだろう。

しかしあなたがインターネットという広大な海に残してきた痕跡は、消えることなく半永久的に、あの日のまますぐに目の前に取り出す事ができる。

あなたがインターネット上に公開したもの、Facebookのタイムラインや、Twitterのツイート、懐かしいもので言えばmixiの日記などは公開した先から即座に共有され、消したつもりでも痕跡は永遠に残り続けるのだ。

そうして懐かしい思い出や、消したい過去は残骸と化して無限に広がる仮想空間に漂い続ける。

それでも特定のキーワードを叩いてリクエストを送れば、すぐにサーバーから呼び出されて再びあなたの前に姿をあらわすのだ。

今日はあえて自らネット上のタイムカプセルを掘り出してみて、若さゆえの過ちともいうべき過去を棚卸しして、次の場所に向かうための肥やしとしていきたいと思う。

私は高校時代ラグビー部に所属していたのだが、先輩部員が完全に個人で制作したホームページで「日記リレー」というものをやっていた。

部員が日記を書いてリレーしていくという、なんとも面白い仕組みだ。

そこで私が3年生の時に書いた日記を掘り起こしてみたいと思う。

以下原文(個人名のみ伏せ)

「こんにちわ。期末の物理のテストで100点満点中15点をとり早くも21世紀最高の未踏地開拓者(エクスプローラー)との呼び声高い三年センターmasakuroyです!幼いころに谷から落ち谷底に強く頭を打ち付けたのが悪かったのか・・・それでサイヤ人としての誇り高いプライドを失ってしまったのか!・・と言ってみたり三年センターmasakuroyです!自分的にはつかみはバッチリって感じです。
オッケーオッケーバッチこい!さてこれから高校生活最後の夏を迎える訳ですが高校生っぽい甘酸っぱい青春はなにひとつ経験しておらず「それでもやっぱ俺たちにはラグビーしかないじゃん!」という気持ちで胸が締め付けられる思いです。しかしいまの僕は肩の怪我でそのラグビーすらまともにできない状態。このもどかしさといったら・・「ワイは不器用や!ラグビー以外のことはなんにもできへん・・ていうかラグビー自体まともにできん・・それでもワイはラグビーが好きなんや!ワイには大阪人の血が流れとんねん!」って感じです。そう、僕は後で後悔したくない・・後悔だけはしたくないんだ・・こんな昔ばなしがあります。あるところに焼け焦げたスチールウールみたいな頭をした少年がおりました。•••。僕はこんなことにならないように引退まで精一杯頑張っていきたいとおもいます!支離滅裂な文章になってしまいましたがこれで僕の日記を終わらせていただきます。御精読ありがとうございました。」

やばっww 17歳のおれ、今と全く変わってないやんww 成長皆無やん!!

てかこの時のほうがイキイキしとるやんけ!!w 文章に力があるよ、力が!!

過去の自分のダメさを断罪しようと思ったら、思いの他出来がよかったので、逆に「30歳を迎えようとする俺どうなってんの・・・?」という感じで逆にちょっと凹んでしまいました。

やはり高校生の勢いというものは馬鹿にはできません。

ついでなので、友人の日記リレーも紹介したいと思います。

友人S 原文ママ(個人名は伏せ)

「こんばんわ!最近、ひょうたんの栽培を本気でかんがえています。○○先生の「ひょうたんは女性そのものです!!」という言葉には少なからず衝撃をうけました。ひょうたんには、あの曲線、つや・・といい何か人を、とりこにするものがあるんでしょうね。Sです。ちなみにうちの庭は狭いので、masakuroy家の庭に植えてみます。ところで、ぼくはつい最近まで松葉づえ生活をしてました。まわりからは×××と罵られる日々・・・。朝から目の前に広がるあまりにもつらすぎる並木道・・・。満員電車にゆられ、杖を蹴っ飛ばしても知らんぷりをかますおやじたち・・・。松葉杖をついてる人を見つけると「お互い大変ですね」と思わずアイコンタクトをかわしてみたり・・・。毎日が冒険でした!そんな日々のなかでも、心温まる話がありました。
あるひいつもどうり電車に乗っていると、僕の真後ろに・・「ポテトサラダッッ!ポテトサラダッッ!!う~ん?(←ちょっと悩んで)・・・・・マヨネーズッ!!!ポテトサラダ・・・・」と。半永久的に叫び続ける、ほんの少し変わった人がいましたと。ちょうど鷺沼あたりから叫びだしたその時、ぼくの心臓はわしづかみです(?)!!
<次の日・・・>いつもどうり電車にのっていると、僕の真後ろに・・「サラダ油ッ!!サラダアブラッ!!サンタクロースッッ!!サラダ油っ・・・」あっ!!この人・・・。そう昨日の人だよ。ぼくは驚いたというかなんというか・・・。あっ、いってる言葉が違うな。・・う~ん・・・ものすごくツッコミタイ!!もうすんごくもどかしい・・あ・・もう!!みたいな感じでいると・・、あるおばさん(水前寺清子 激似)「うっせえーんだよこらぁぁー!!」
うおっ!!! (実話)」

とっても面白いですね! イキイキしていていい感じです!

友人S2 原文ママ (個人名伏せ)

「まずはじめに、応援して下さったみなさん本当にありがとうございました。
そして、3年間ご指導くださった××先生をはじめ監督、コーチの方々にも感謝の気持ちで一杯です。
△△でラグビーがしたいという一心で、■■高にもわざと落ち(嘘)、埼玉の片田舎から毎日2時間かけて通いながら頑張りました。みんなからは田舎田舎とバカにもされましたが今となっては良い思い出です。この3年間を振り返ってみると、本当によく怪我をしたなぁと思います。半分くらいはリハビリ生活を送っていた気がします。入部当初、今年の代は初心者ばかりだったので小学からの経験者だった自分はコーチの方々にも一目置いていただき、試合にも多く出させていただきました。しかし1年の終わり頃から首と腰の怪我に悩まされ、リハビリと復帰の繰り返しでした。最後のシーズン前に××先生に「お前には期待してたのに残念だ。」と言われた時、自分が情けなく、とても悔しかったです。

○○戦の後、僕は泣きました。それは試合に負けた悔しさではなく、最後にみんなと一緒にグランドにたてなかった、チームの力になれなかった自分が悔しかったから出た涙でした。試合後A(仮名)に、「最後に一緒にグランド立たせてあげられなくてゴメン。」と泣きながら言われた時は悔しくて申し訳なくて返す言葉も見当たりませんでした。
この3年間を通していろいろなものを得ました。その中でも僕が自信を持って自慢できるのは一緒にやってきた22人の仲間です。最大のライバルであり最高の仲間であったこの22人を、僕はこれから先ずっと自分がラグビーをやってきた誇りとして、大切にしていきたいと思います!」

いいこと書くね、S2くん! 感動!

いかがだっただろうか。 自分の過去のみ晒すつもりが、間違えて他人のタイムカプセルも掘り起こしちゃいました、テヘッ♡

Fin.

 

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